ある大変有名ながん専門病院で
緩和ケアチームに患者さんが紹介された時、
緩和ケアチームスタッフから
「病気を受け入れていますか?
治療から緩和ケアに切り替わることは理解されていますか?」
というような内容を尋ねられたのだそうです。
・・・・・驚きました。
緩和ケアチームとは、がん治療中の患者さん達の
不快な症状を緩和することが目的であったり、
治療中の心の支援を目的に
主治医と共に治療チームの一員として
参加します。
この話は、緩和ケア病棟のことではありません。
緩和ケアチームに紹介された時の話です。
なんと前時代的な話しなのかと
心底驚き、失望しました。
ましてや、病気を受け入れているとはどういうことなのでしょう。
私が患者さんの立場であれば、
受け入れるなどと言うことはあり得ないだろうと思います。
嘆き、恨み・・それでも、付き合っていく
何とか折り合いをつけていく・・
その過程にあるからこそ、
伴走者の緩和ケアチームの役割がある・・・
これは、患者さんから聞いた話ではなく
がん治療医の身近な方から聞いた話です。
治療医の医師は、たいそう憤慨されていたと言います。
当然だと思いました。
緩和ケア病棟もチームも持ち
都道府県の緩和ケア研修会のリーダーでもある病院です。
手本を示して頂かなくてはいけない立場なのに・・
予想も遥かに越えた、内容に
ただ、ただ、唖然としてしまいました・・・・
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そんなこと、まだまだあるんですね(驚)
発狂してしまいました…。
ひところ、かなり話題になった「ドクターハラスメント」が形を変えたような…。
リーダー的な病院が、何故患者さんにそのようなことを問うようになったのでしょうか?
何だか、問い方がやたらとマニュアルっぽく感じましたが…。
「形整い、魂入れず」で、弱っている患者さんのことがどこにも無く、この緩和ケアチームのみならず、病院全体がこんな感じなのかなと妄想して、正直に申し上げて怖かったです。
患者の立場からすると、お世話になりたくない病院の典型だなぁ…(-_-)。
緩和に興味を持っているがん患者です。
病気は受け入れていますが、もし自分が言われたらどう感じるだろうかと考えました。
「患者が病気を受け入れ、緩和の意味を理解させることが重要」という啓蒙を高圧的に実践していると感じ、不快になるような気がします。
同時に医療者への不信感を抱くかもしれません。
また、医療者への不信感が自分(の心身)にとってとてもマイナスになることもよく知っているので、今後どう対応していくのかとても悩むと思いました。
第三者である医療従事者が、当事者である患者さんやご家族が本当に「受容している」かどうかなんて、短時間では分かるものではない…
実習しか経験していない身でありますが、そのように感じました
どこかで折り合いをつけなくては、と思いつつもあきらめきれなかったり、怒りを覚えたり、と言うのを繰り返すものなのかも…
というのは自身の経験からも。
その緩和ケアチーム、視点がずれてしまったのでしょうか…
患者さんが「緩和ケアに行きたい」と言って紹介するのですが、いつも緩和ケア科に「治療から緩和ケアに変わるので今後治療は一切しないですがそれでもよいですか?」と聞いて本人が「はい」といわなければ緩和ケアでは診れないといわれてきました。時として良心が痛む状況もありますので、できるだけ外科で診るようにはしていました。
また本人が話すことができなければ、家族がいくら希望しても緩和ケアには行くことはできなかったです。
自分がいた病院の緩和ケアも医師数も独自のベッド数も日本でもかなり多い方のところだと思います。
現実は厳しいですね…。
外科医としては手術もして患者さんとの人間関係もあるので最後までこちらで見届けることは当然であると思っています。
医者になる前は緩和ケアって素晴らしいなと思っていましたが、緩和ケア科のある病院の外科医として働いて依頼、緩和ケア科の意義が正直わからないです…
本当に・・・
驚きでした・・
PANDAの妻さん
ご指摘の通り、ある意味、定型句になってしまっているような気がしました。
真意を反芻することなく、流してしまっているのかもしれません。
ふじくろさん
こちらこそ、はじめました。
お立ち寄りくださり、コメントを残してくださったこと、本当にありがとうございます。
高圧的。。
ふと足を止めて、今日の自分の言動を振り返る言葉を頂いたように感じます。
無意識の高圧とならないよう、肝に銘じます。
えびさん
想像を豊かにしても、やっぱり、この感覚は違うと感じますよね。
悲しいです。
kokokoさん
いらしゃった病院の緩和ケアは緩和ケア病棟だったでしょうか。
緩和ケア病棟の場合は、治療は難しいと言わざるおえない診療報酬の問題があります。一日3780点(37800円)の定額制であるため、症状緩和と人件費で、これは限界設定されています。抗がん剤は経口であっても、赤字です。
なので、数年前の診療報酬改定時に、おおむね6カ月の予後という緩和ケア病棟の条件がなくなり、その分、化学療法をするときは、一般病棟に移動し、それで、また緩和ケア病棟に移動するといった、行き来が始まりました。
そこから、説明は、今後治療は一切行わない・・のではなく、治療が必要となったら病棟を変わるかもしれませんが・・というように変わっていくことが期待されていたのですが・・
結局は、古い体制のまま、治療から、治療なしの急な分断された移行となってしまっていたのですね。
ちょっと、気力がなえてしまいました。
早い時期からの緩和ケア、治療と並行してサポーティブケアとしての緩和ケア、この啓蒙活動に、私自身緩和ケア病棟を離れて15年間エネルギーをかけてきましたのに。。
kokokoさんに、緩和ケアがパートナーとして存在してくれると、医療がやりやすくなりましたと言ってもらえるような緩和ケアに、なるよう今、私にできることは何か、考えていかなくてはいけないと思っています。
ただあまりにも自分のいた病院の緩和ケア科の体制が悪く、本当の緩和ケアをやっている先生に話をしてみたかったです。 患者が急変したときも外科医として夜中でも休日でも病院に行っておみとりや家族に説明をしますが、緩和ケア科では夜中病院に来ないのは当たり前といった感じで、電話口であれしろ、これしろとだけ口うるさく言われ、緩和ケア科が関わると逆にストレスでした‥。
すみません。でも本当に先生のような人が日本の緩和ケア科を良くしてくれるのではないかと期待しています。
夫と同じ病気の人が掲示板に「再発しもう一度あの治療をと言われたら死を選ぶかも・・」と書き込みし炎上した事がありました。
その治療中の死んだ方がましと思うくらい辛い症状をを優れた緩和ケア科のある病院で治療を受ければある程度のコントロールを期待できると思っていたんですが(例えばがん治療中に心療内科等のサポートを受けるように)それはできない事なのですか?
それとも入院治療だとできないのですか?
私自身は今は化学療法を担当していますが、ベースは常に緩和ケア医でありたいと思っているので、抗がん剤治療開始前から緩和ケアを行っています。
治療を受ける患者さんがランナーなら、私は伴走者としてゴールまで一緒に走っていきたいと思っています。もちろん、一緒に看護師さんや薬剤師さんや心理士さんや他の科のドクターも、一緒に。
規模の大きな病院は動きにくいのかもしれないですね。とはいえ、先生のところも相当大きな病院ですから、結局あくまで医療者次第なのでしょうか。
緩和ケアを受け入れる人も、治療の終了(緩和ケアは治療の継続であり、終了ではないことを説明しても、受け入れられない人もいるようです)を受け入れらない人がいます。
そのため、一応、確認をしているのではないでしょうか?