緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

子どもたちと学ぶ

2015年07月26日 | 医療

小学生5,6年生の呼び込み型がん教育。

今年が3年目になります。

帝京サマースクールが土曜日終わりました。




申込み10分程度で50人分が一杯になってしまいました。

嬉しさと、申し訳なさと交錯しています。




元気いっぱいに参加してくれました。

ただ、そうした子どもたちを見ながら、
お母さん、お父さんががんの子どもたちにとって、
参加しづらかったりするのではないかなあと
思います。

また、そんな子どもたちが一緒に参加していた時、
そんなエネルギー一杯のお友達と一緒にいることは
疲れを覚えるだろうなあと。

小学校の総合学習の中で、
少しずつ取り組みが始まっていますが、
そういう中でも、居心地の悪さを感じるお子さんが
少なからずいらっしゃるのではないかと思うのです。

今回のような申込み型なら、まだしも
学校教育の中で実施されると
子どもたちは逃げ場がありません。

聞きたくないと思っても、
授業ならいなくてはいけませんから。

そんな子だちをサポートするために、
子どもサポートグループが地域にあって、
辛さを覚えた時に参加できるようなプログラムを作ることで
セーフティネットになると思うようになりました。

教育を促進させる一方で、
セーフティネットを作ることは大切だと思っています。

既存のプログラムにもよくできたものがあります。

ただ、問題もないわけではないと感じています。

ですから、まずは、既存のプログラムを学び、
活動できるように準備しつつ、
目的とする機能を持つ形にしていけるよう
試行していきたいと思っています。



帝京サマースクールの翌日、
CLIMB®の中心的な大澤さんと小林先生をお招きして、
身内で、ファシリテーター養成研修を開催していました。

この週末は、子どもをテーマとして
考えることができました。

明日は、もう月曜日・・
夏の暑さにくらくらしつつも、
子どもたちに元気にしてもらったように思います。


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2 コメント

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体験 (くまごろう)
2015-07-28 19:09:11
お暑いところお疲れ様でした。
小学5・6年生をお持ちの方は何人も周りにおり、お医者さんのキッザニアと間違っている方もいて、「この子を行かせたら、先生の説明時から突拍子もない質問攻めで迷惑になるだろうな・・」と思う子もいて、なかなか大きな声で宣伝することは出来ませんでした。
ある方に声を掛けたら、「どうしてうちの子には声を掛けていただけないの」と言われましたが、かなり真面目なお子さんを推薦させていただき、その方は参加されました。(先生がたぶんご存知の方のお子さんです)
お母様が付き添われたようですが、私は、本当はお父様に行っていただきたかったのですが、お父様は、残念ながらお仕事で付き添うことは出来ませんでした。
小さい兄弟がいらっしゃるので、「じいじ」が付き添ったらダメなのかなと言っていましたが、結局ご兄弟は思い切って「留守番体験」で、1人で初お留守番だったそうです。
なんと参加されたこのお子さんは、先生のセミナーに参加するために、「癌」という漢字を覚えたそうです。
まだ感想は聞いていませんが、ご家庭で、お子さん2人の1日の体験の話題に花が咲いた日だったのかも知れません。
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くまごろうさん (aruga)
2015-08-02 21:37:49
参加する子どもたちも、参加させる保護者の方も、はじめてのことでしょうから、様々な期待などがあって普通のことだろうと思います。
過去には、ご家族が参加させたくて、本人はいやで、入り口でもめていたこともありました。こうしたことも、大切なご家族の体験だと思いました。

一生懸命「癌」を覚えてくれたのですね。
ちょっと、ポッと心が暖まります。
ただ・・・癌は上皮由来のもののみを指すため、基本的にはひらがなを使います。なので、癌が出てこず、がっかりしちゃったかもしれませんね。
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