月曜回診。
患者さんのところに出向く前にカルテを見、看護師さんに声をかけます。
先週、病状説明をご家族と聞かれた方。
看護師さんがちょっと困った顔で説明してくれました。
「気持ちからなのか病状が進んだからなのかわからないのですが
病状説明を聞かれてから、お元気がないのです・・」
ベットサイドに行き、同じように患者さんご自身もおっしゃいました。
加えて、こんな風におっしゃいました。
さあ、リハビリって気持ちが湧き上がらないのです。
・・・・気がついたことがありました。
診断されたころ、子供達は中学生でした。
今、子供達はもう独立しましたから
心配しなくても大丈夫だと思っていました。
一方で、子供達と別れると思ったとき
私の中でとても辛い、悲しい気持ちが湧き出てきました。
子供って、こんな存在だったんだと改めて感じました。
自分の死を自ら感じ取られ
この世と別れることを心の襞でたどったとき
改めて感じた子供達との絆でした。
(つづく)