最近、気になること。
心肺蘇生を希望しない場合の意思表示に
現場では、まだまだ DNR を使っていること。
DNR :Do Not Resuscitate
DNAR:Do Not Attempt Resuscitation
AHA Guideline 2000では,DNRが蘇生する可能性が高いのに蘇生治療は施行しないとの印象を持たれ易いとの考えから,attemptを加え,蘇生に成功することがそう多くない中で蘇生のための処置を試みない用語としてDNAR(do not attempt resuscitation)が使用されている。
(日本救命医学会)
もっと、わかりやすくまとめると
DNR : 蘇生する可能性が高いのに、蘇生を控える
DNAR: 蘇生の可能性はもともと低いので、蘇生を試みることを控える
1994年の論文に指摘されてから、
DNARを用いる傾向に傾いていましたが
私の回りでは、今だ、DNR。
生命倫理に関わるようになって、
意識的に最近、DNARを用いるようにしています。
皆様の施設ではいかがでしょうか・・・
昨日、今日と緩和ケア研修会。
多くの方にご参加頂き、
医師以外のスタッフの方も
ちょうどよい割合で参加して頂き、
大変ありがたかったです。
後、5年は続くのでしょうが、
参加者も開催者も
臨床の傍ら時間や労力をさきながら、
患者さん達にそれに見合う還元がされているのかしら・・・
ちまたの声をあわせての
素直な疑問です。
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コメント下さり、ありがとうございます。
私もERの医師に教えてもらうまで知りませんでした。でも、こうしてコンセプトが広がっていけば、ゆっくりでも変わっていくように思いました。緒方さんの真っ直ぐな言葉に、さらにそう感じます。
またまた勉強させて頂きました。いつもありがとうございます。
日々、新しいガイドラインを手元に置き、アップデートを続けられるToruさんに、敬服しています。
こちらこそ、貴重な情報をありがとうございました!
救命に真摯に向かい合って下さっている医師に対して、失礼な言い方で申し訳なく思います。
しかし、心臓が動きだし、その後どのような人生があるのかわかりません。
どのような形であれ、生きていくという覚悟や、家族として支えたいと言う気持ちがあれば生きることを選ぶことはいいとおもいます。
でも、どれだけの人が事前にそこまで生きることや死ぬことを考えるのでしょう。
自分の死生観をしっかり持ち、その上でDNARでなくDNRと選択するのならいいと思います。
医療をあえて人による運命への逆らいと捉え、自然体=死を迎えるとき と考えるならDNRの方が良いと思います。しかし、医師は他人の人生をそこまで知る由はありません。
それであればDNARを意識した方が良いように思います。
インフォームドコンセントの上で、DNRかDNARを選択するのは患者または家族でしょう。
とても、大切なご指摘だと思います。
DNR、DNARが単に言葉として歩くのではなく、患者さんや患者さんの立場に立ったご家族の選択がこうした言葉にも反映されるよう、今を生きる一人ひとりが自分の人生を考えていく風が吹くよう願っています。
救急の現場は、秒単位で判断を求められます。話し合う時間が与えられることが多い緩和医療ですが、救急医療を見ていますと、その苦悩は計り知れないものを感じることがあります。