緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

医学教育の波の中で

2014年06月08日 | 教育

学内での教育プログラムの改革が進められています。

医学部、薬学部、看護学科などの合同授業、
病院実習の時間の見直し、
反転授業を取り入れること、
(反転授業とは、事前自己学習後、授業では講義は行わず、グループワークなどでさらに応用的な学習を進めていく方法です。)
などなど・・

こうした手法だけではなく、
カリキュラムの見直しが常に行われていて、
昨年から始まったカリキュラム責任者が泊まり込む合宿もあります。
達成すべき目標やそのための行動目標を整理し、
そのための授業設定を医学部全体で検討するのです。

大学には複数所属したことがありますが、
本当に熱意にあふれています。



今年から始まる4年生の合同の医療コミュニケーションの授業では、
緩和ケアチームも協力します。
医学、薬学、看護の4年生全員が、
一つの症例を問題解決に向かって検討するのですが、
最後に緩和ケアチームが模擬カンファレンスを
学生の前で開き、実際の医療者のケア立案を見てもらうという
私たちの力も問われるものでもあります。






明日から、1年生は、チュートリアル。
緩和ケアを回っているベッドサイドクラークシップの6年生は後1週間。




よい医師になってほしいと心から願っています。


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2 コメント

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診療以外の大事な事 (くまごろう)
2014-06-15 18:42:35
医学部が、他の学部の学生と一緒にディスカッションする場を共有する授業は、他の大学でも行われていることをテレビで見たことがあります。
医療現場は医師1人でないので、学生の時のいろいろな経験は、きっとどこかで役に立つと思います。
私が学生だった◯年前の臨床実習は、学生が病院や各科の受付窓口に座り、電話応対をしたり、カルテを出したり整理したり、自分達の病院であるかのごとくそういう経験もしました。
もちろん、学生の後ろには本職さんが控えているのですが、「電話が掛かってきたら、このような言葉遣いで対応する」など、診療以外のことも実習でやりました。今は、オスキーを見ていると、臨床実習ではなく、もっと早い段階で、臨床以外のこのような経験も必要なのではと思ったりもしています。
もちろん、一番診療が大事なのですが。
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くまごろうさん (aruga)
2014-06-16 23:41:30
ご指摘の事、実感することがあります。
挨拶を、電話の掛け方など社会の一員としての振る舞い方などを学ぶ場がないんだなと思うような場面に遭遇することがあります。
先日も、グループワークに遅れて部屋に入ろうとする1年生に、後ろから、「遅れて申し訳ありませんって、頭を下げてから入りなさいよ」と声をかけ、う~ん・・これを言わなければいけないか・・と思った次第です。
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