![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/9b/fb75f33fafc668ff9c3033ebdd433c3d.jpg)
2011年2月6日というと、東北の震災の1か月位前のことの記事・・
そんな気持ちで過去の記事を見ていました。
先日、コメントを頂いた記事。
こんな古い記事を記憶に留めていてくださっていた・・
読み返してくださっていた・・
言葉が見つからないほど・・嬉しく・・感激でした。
改めて、患者さんのことを想い、振り返ってみたいと思います。
マサコ アーントによるPixabayからの画像
ーーーーーーーーーーーー
もう、死にたいの・・
死なせてほしいの・・
折に触れ、
そんな風におっしゃる患者さん。
ご本人にご説明し、
抗うつ薬なども飲むご協力をくださっていました。
それでも、もう、いいのよ。わたし。
長すぎてるわって、
微笑みながら
困った顔をして話されます。
そうですねえ・・
もう、人生の物語を完結させてしまったのですものねえ・・
でもね。
どうやら、あとがきが残っているようなのです。
いっしょに、ゆっくり書きませんか・・
人生のあとがき。
あとがきはね。
物語を振り返って、どんな風だったか感想でよいようですよ。
まだ、時は満ちていないのでしょう。
成長の途中かもしれません。
成熟して、その時がくれば、
自然に門があくのでしょう。
時々、お話くださいませんか?
人生のあとがき・・
静かな時が流れていました。
驚きと感謝で一杯・・
本当にありがとうございます。
そして、頂いたコメント・・
何てありがたいことなのでしょう。
大切にしていきます。
aruga
このブログでこの記事を見かけたときから
『もし同じようにたずねられたらこのように話してみよう』と思いひそかに温めていました。
それから12年の月日がたち先日とうとうその時が来ました。その方がたまたま自然食の療養生活を本にまとめた方だったことも幸いしてか腑に落ちてもらえたようでした。残念ながらその後状態が悪くなってしまいどういったあとがきがされたのかはわからないままですがこのブログのおかげでよいキャッチボールができたと思います。
これからも貴重なエピソードを忘備録としてのこしていただければありがたいです。
患者さん、ご家族に、本当によく接していらっしゃるのですね。だから、患者さんの辛さと、ご家族の期待との狭間で戸惑われるのでしょう。
ご家族に、患者さんの辛さに到達できるようなアプローチはされていますでしょうか。医療者がその間で何をしてあげるか、どうするか・・というより、患者さんとご家族の間で、方向性が見出せるような働きかけができればよいように思います。
今日の記事の会話、これもご家族が一緒に時に話したことでした・・
患者さんとご家族、わかりあえているようで、とっても遠い位置にある方々も少なくないことに驚くこともあります。
患者さんとご家族には、医療者が知らない以前からの長い歴史があるので、どうしようもないこともいっぱいありますよね。
患者は虫の息でゆっくり寝かせて欲しいと希望されるのに、家族が薬を使うことを良しとせず、ましてサプリメントを飲むよういって…患者は家族に会うのも怖いと言います。
残された時間を静かに過ごすことや、互いに後書きを慈しむ時間にできたら…これは医療者のエゴなのでしょうか。