古い記事ですが、最近アクセスが増えていた口腔ケアの続きです。
(ここから、再掲です)
この冬一番の寒さの中
次男は急に部活がオフになり
バスケ部仲間で、富士急ハイランドへ。
午前中、寒さ大丈夫か?という内容のメールを送ったら
「フィーバーしてる!」と返ってきました。爆笑です。
“寒さ”に対し、“熱”を意味するフィーバー。
フィーバーなんて、もう死語かと思っていたのですが・・
脱線から、もどって・・つづきです。
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カンジダになったら、ファンギゾンシロップや
フロリードなどで治療することができます。
でも、やはり、予防です。
まずは、歯磨き。
難しいときは、クチュクチュうがい。
(ガラガラではなく口の中をきれいにします)
水でもよいですし
お茶や紅茶には殺菌作用もあると言われます。
消炎作用もありますから、お勧めです。
食事の最後にかならずお茶かお水を飲むだけでも違います。
それでも、
口がべたべたするときは
生パイナップルを一口サイズに切って
冷凍しておいたものを
適宜口の中で転がすようにし、食べてもよいし、出してもよいです。
パイナップルに含まれている蛋白分解酵素が
口のべたべたをさっぱりさせてくれます。
その他、キーウィなども蛋白分解酵素が含まれていて
効果があります。
ただ、口の中に傷があると、
蛋白分解酵素は傷を開きやすくしてしまいますので、
ひりひり痛むことがありますから、
その時は、避けてください。
オピオイドを投与している方の
口の粘々は、顎下腺炎の原因になり
一旦炎症が起きると本当に難治です。
口腔内乾燥が強いときは
ごま油、オリーブ油、グリセリンなどを
口の中に少量使うと油膜が緩和してくれます。
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ここから、2014年10月追加です。
口腔内に出血がある時。
この時は、アルミニウム含有消化管薬を含みます。
大概の胃薬には、アルミニウムが含まれます。
マーロックス、アルサルミン、アルロイドGなどなど。
このアルミニウムは、凝血作用があります。
外傷で、止血が難しいとき、
こうした薬剤を傷に振り掛け、圧迫すると
止血します。
膀胱出血に膀注すると、
止血・・というか、凝血します。
(ただ、膀胱タンポナーデになりやすいので、
実臨床では勧められませんが)
便鮮血が続き、止血点が分からない場合、
こうしたアルミニウムを内服すると、
腸管の止血作用方向にも傾かせます。
もうすでに入っていました。
まずは、医療スタッフが試してみて、違和感がないことが確かめられたら、患者さんに説明して、用いてみるとよいと思います。
重曹水でもよいでしょうし、スクワブに付けて試してみても良いように思います。
アズレンやハチアズレに重曹をまぜてもよいかも・・
味はありませんが、発泡するのでしゅわしゅわするかも、、、。サイダー味のキャンディなどのあれです。
重層のどんな成分がきくのでしょう。
私に重層の知識がなくて、すみません。ご教示くださいませ。
加えて、どんな味なのでしょうか・・美味しいかなあ。味はないのかなあ・・などと、想像してみているところです。
そこで、重曹が使用できないかと考えたのですが同様の効果は期待できますか?
参考にさせていただきます。
100%のパインジュースを利用する方法を聞いたことがありますが、酵素の作用はきたいできるのでしょうか?
再度の質問、お許し下さい。
看護師をしている者です。
ある講習会に行き、パイナップルが舌苔を取るということで、時々利用していますが、なかなか生のパイナップルを使えないということがあり、缶詰を使用しています。痰が口腔内で乾燥し、なかなか取れなかったのですが、パイナップルの缶詰を1日1回使用し、他はスポンジブラシでの口腔ケアを行い、5日間で綺麗になりました。缶詰のパイナップルではプロメリンは無いと記載しているものもありますが、綺麗になったのはパイナップルの作用ではないのでしょうか?
考えられる事を、教えていただければ光栄です。
こんにちは。
実際、口内炎に直結する薬剤として、病態を考えないでケナルグ、アフタッチなんて処方が多いのではないかと思います。
がんで短め月単位くらいの方で、難治性口内炎の方の大半は何らかの感染をかぶっていると思っています。緩和ケア病棟に勤務していたとき、本当にひどい口内炎(他院でケナログフォローされていました)の培養を出したら、みごとにMRSAが出ました。カンジダに限りません。細菌等混合感染の可能性あります。
カビなら、擦っても取れない白いものはカンジダと考えて良いと思います。ラウンドで、口をみて、擦ってみる。これで、カンジダスクリーニングになります。
細菌は、口内炎には必ずいるものとしてかかわります。ですから、口内炎を見つけたら、私はケナログは使用せず、アズノールでがい嗽、乾燥予防に何か油を少量使ってもらうようにしています。
ただ、放射線性口内炎にはステロイドが良い場合もありますので、そのあたりは、治療医と相談していただくとよいと思います。
服薬指導をしている後輩から、気になることを聞かされます。
『がん患者さんの口内炎にケナログ(ステロイド含有)が処方』ということです。
口が痛いという患者さんからの訴えで、口内炎⇒ステロイド処方では、aruga先生の仰る口腔内カンジダである場合は、悪化してしまうと思うからです。
改善が認められない場合は、口腔ケア回診に依頼を出すことを勧めてみてはどう?と後輩にアドバイスすることもあるのですが、先生の記事を拝見して、カンジダであることの方が多いのかも、と思った次第です。
「口の中が白い、ピリピリする痛み」というのが、キーワードだと聞いたのですが、薬剤師のチェックで、できそうなことがあれば、ご教授頂けると嬉しいです。