黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

ヒマラヤの秘境 ネパール王国

2006-04-09 17:57:59 | 歴史
ヒマラヤの山麓にある山国の「ネパール王国」 面積は北海道の約2倍で人口は
東京都の約2倍弱の2200万人。ヒンズー教を国教として憲法上は国王を
象徴とする立憲君主国です。この美しい国土を持つヒマラヤの秘境の王国が
この数年、大変血なまぐさい情勢に陥っている。2001年6月に当時の皇太子が
王宮内で自分の両親であるビレンドラ国王夫妻や王族を銃撃して殺害し、
自らも自殺を図り形式上は新国王に即位しながらまもなく死亡する。
この事件は小国ながら大変衝撃的な事件として世界中を驚かしたが、その真相は
当事者がことごとく死亡という事態で今だもって不明な点が多い。この事件の後、
国王に即位したのが殺害されたビレンドラ国王の王弟で現国王のギャネンドラ国王
である。この現国王はネパールの民主化に否定的で、またその息子で現皇太子は
過去にひき逃げ事件を起こした人物ということもあって、この国王親子は国民の
受けが即位当時から悪く、王宮事件もこの親子だけがまぬがれたということもあって
事件の黒幕ではないかという憶測も出たのである。

さてこの国王即位後は以前から活発であったネパール共産党毛沢東派の武装勢力が
打倒王制を掲げ各地の政府拠点や警察を襲撃して多数の死者が出る内戦状態に。
また国王は議会の下院と内閣を停止して親政を行い、主要政党の反発を招き
ついには首都カトマンズで反国王のデモを誘発させる事態となっている。
この小国の騒動は連日、日本のメディアでも報道されているが事態は収拾のメドが
たちそうにない。これからも目が離せない情勢となっている。

なお、昨日4月8日は釈尊の降誕を祝う「仏生会」でしたが、釈尊が生まれたと
される「ルンビニ園」はこのネパール国内にあり世界遺産に登録されています。

【今日は何の日】

752年(天平勝宝4)年、奈良・東大寺の大仏開眼供養が行われる。大仏の日。

初めて奈良東大寺の大仏を見た人は必ず「すっごーい、でかい・・・」と感嘆の
声をあげるでしょう。大仏の四隅を守護する四天王も相当大きい。この奈良の大仏は
宇宙をつかさどる「毘盧舎那仏」で度重なる災害や戦火で度々補修が行われて
創建当時の部分は体の一部と台座のみである。

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