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強者に目が行きがちな政治ー明治維新を振り返る

2017-02-10 19:16:17 | 日記
最近は米国大統領のニュースでもちきりです。強い米国の影響は全世界に広がりつつあります。
さて日本ではどうでしょう。日本の政治もやはり強いものに目が行きがちです。今回の日米首脳会談でもウィンウィンの関係を強調しているように見えます。この日本の強者に目が行きがちな政治状況は明治維新から引きずっているように感じます。徳川幕府の政治の閉塞感から下級武士であった幕末の志士たちが立ち上がり明治維新を起こし政治政府を作ったと思ったら政府の中で薩摩長州の権力争いー幕末の頃の志をどこかに忘れ、また志高く持った志士たちは早くに亡くなりー残ったものが権力の座に就くとその椅子を取り合っています。この光景を勝海舟は幕末から藩末(明治の末期)と見ていました。この権力闘争は明治から大正、昭和そして平成と変わっていないように感じます。本来、政治は庶民、国民のためにあるもの、困っている人々、苦しんでいる人々のためにあるもので、また、政治家は、庶民、国民の生活の中に入り、困っている人、苦しんでいる人の生の声を聞いて政治に反映させていくものではないでしょうか。権力を持った政治家の目線は常に上から目線で志を忘れてしまっているように感じます。この光景を勝海舟はあの世で「昔には、すべての事が真面目で、本気で、そして一生懸命であつたよ。なかなか今のやうに、首先ばかりで、智慧の出しくらべするのとは違つて居たよ」(勝海舟「氷川清話」より)と嘆いているでしょう。
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