采配の妙を考える

昨日のプロ野球ほど采配の妙を考えさせられたことはなかった。
２点リードしていた中日は８回をソーサでゼロ封し最終回を岩瀬に託したが威力のない棒ダマを立て続けに連打された。
ノーアウト１、２塁の時点で投手交代の手もあったと思うがベンチは過去の実績を信頼したのか、あるいは彼のプライドを慮ったか続投を選んだ。
そして１点奪われ、２点目を奪われ、最後はスクイズを決められ万事休す、嗚呼・・・。
岩瀬はつい先日の巨人戦でも逆転負けを喫しており昨日もまたかなり早い段階から自信なげだった。
試合後高木監督は「あかんわ、こんな試合を勝てんようじゃ」とおかんむりだったようだが怒りはこんな采配をした（投手交代機を見失った）自分にぶつけるべきだろう。
一方ライバルの巨人は１点差で終盤を迎え８回は西村がこちらもゼロ封、最終回は誰もがマシソン登板を予想した（テレビ放送の解説者も）が驚くことに西村が回をまたいで続投し１点を守りきった。
マシソン周辺に何があったのが分からないがいわゆる「勝利の方程式」を外してとにかく勝利をもぎ取ったのだ。
それにしても最近の中日首脳陣はおかしい。
先日も代打者選定を巡りベンチで車座会議だ。
代打者の選定はその時々の状況、流れを見てノータイムで決断すべきだろう。