スウェーデンを発祥地とする家具の小売り業IKEAの日本法人が9月より全パート従業員を正社員化したということだ。
総人件費は30%ほど上昇する見通しのようだが従来パートタイマーだった従業員にも経営参加意識を植え付けることにより生産性向上が期待できるということだ。
昨今の非正規社員の採用難に悩む我が国の流通・サービス業企業に聞かせたい話である。
しかもIKEAはもともと労務管理にドライとされる外資系企業なのだ。
従来「終身雇用」が売りだった日本企業が(時限が前提の)非正規社員を増やしつつある中でまるで「お株」を奪われてしまったようである。
人件費は削減だけが能ではない。
コスト・パフォーマンスを考え直す意義もありそうだ。