後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔34〕みなさん、『おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩』(はせみつこ 編 飯野和好 絵、冨山房)が出ましたよ!

2015年07月12日 | 図書案内
 はせみつこさん編集の『おどる詩 あそぶ詩 きこえる詩』が出版されると新聞か何かで読んで、やったねと思いました。
 『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』(1995年)、『みえる詩 あそぶ詩 きこえる詩』(1997年)の2冊は私の愛読書で、この中の詩や絵を年賀状などで紹介させてもらったりしていたのです。
 でも、はせみつこ(波瀬満子)さんは2012年に亡くなったはずです。なぜ今年(2015年4月)に出版されたのでしょう。出版元の冨山房のサイトに次のように出ていて納得しました。

声に出して読んで楽しく
心おどる詩と、パワフルな
挿し絵のコラボレーション!!

読んで楽しく心おどる詩を、ことばの魔術師・故はせみつこ氏が存命中に膨大な詩のなかから六十余篇を選出し、これに飯野和好氏が渾身の絵を描いた珠玉のアンソロジーがここに誕生いたしました! 本書は、『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』、『みえる詩 あそぶ詩 きこえる詩』(いずれも冨山房刊)に次いで、待望の第三集となるものですが、その内容は、子どもによる作詩から中原中也・萩原朔太郎・谷川俊太郎など近・現代の名詩にいたるまで、じつに多彩なラインナップと多様なテーマで一・二集をはるかにしのぎ、長年、詩の朗読をライフワークとしてきた編者の集大成にふさわしい作品集と言えましょう。

 年金生活が始まってから、アマゾンやブックオフで安い古本を求めるだけで、最近新刊書はほとんど買いませんでしたが、昨日ついに、池袋ジュンク堂で我慢できずにこれを買ってしまったのです。帰りの電車の中で早速ページを繰ってみました。私にとってはやはり第1集が一番おもしろかったですね。
 今回の第3集は、子どもの詩が7編、はせみつこさん自身の作品も4編収録されていました。あとがきは谷川俊太郎さんです。
  ちょっとびっくりしたのは、私が「ことばと心の受け渡し」ワークショップで取りあげている詩がとても多かったことです。まさか私のレジュメを見たわけでもあるまいし。次の詩は私のワークショップの定番「メニュー」です。

「じこしょうかい」「はひふへほは」 まど・みちお
「ドレミファかえうた」「アンケート おとうさんをなんとよびますか?」阪田寛夫

 そもそも私が演劇教育と出合ったのは1977年の全国演劇教育研究集会(日本演劇教育連盟主催)でのことでした。私はこの時の谷川俊太郎さんの記念講演「詩の朗読のすすめ」を聞くために参加したのです。東京のよみうりランドホテルが会場で、320人集まりました。谷川さんの話の後、波瀬満子さんによる朗読コンサート「谷川俊太郎の世界をうたう」がありました。ここで初めて波瀬さんとも出会ったのです。
 それ以来38年、演劇教育の道をひたすら歩いてきたことになるのです。