後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔35〕信じられない市長の発言! 可笑しいのは安倍首相だけではなかったのですね。

2015年07月17日 | 市民運動
 今年の清瀬市議会選挙で、無所属市民派の布施由女さんを当選させたことはブログ〔26〕で紹介しました。当選して次に考えたことは、できるかぎり、本会議や特別委員会を傍聴するということでした。仲間を議会に送り出して、後は知らない、というのではあまりに無責任です。むしろこれからが正念場です。「清瀬・くらしと平和の会」の多くの仲間が傍聴に出かけました。私自身も数回足を運びました。
 そんな中で、ちょっとびっくりするような「発言」が聞こえてきました。とりわけ、渋谷金太郎市長の発言は見過ごすわけにはいきません。「失言」ということで笑っていられません。だって、20名ほどの市民の前での発言なのですから、ある責任をとってもらう必要がありそうです。
 その時のやりとりを会のメンバーが記録にとってくれました。清瀬では録音は厳禁です。

          信じられない市長の発言!

 2015年6月16日火曜日の清瀬市・総務文教常任委員会において「『安全保障』関連法案の拙速な国会審議に反対する請願」を「清瀬・くらしと平和の会」の仲間が提出したときの討論の一部です。

佐々木あつ子議員(共産党):安保法制の問題が連日取りあげられている。政府は地球の裏側まで自衛隊を送り出そうとしている。清瀬市では自衛隊員になる若者の激励会をしているが、この若者たちが戦地に行くことをどう考えているのか。
渋谷金太郎市長:戦地に行くということは全く考えていない。公明党は世界の192ヶ国で支援をしている。皆さんが責任者を批判するのは結構だが、私は清瀬市民の命を守るのが勤め。清瀬で何かあったときは全員退避してから最後に出る。国の責任者は国を守る、 国民の命を守っていくということを要求する。
佐々木議員:市長はいつもこうして開き直るが止めていただきたい。立憲主義は「憲法九条を解釈だけで変えて若者を戦地送ること」を許さない。市長は立憲主義をどう考えているのか。
渋谷市長:もちろん憲法をしっかり守っていくべきだと考えている。清瀬では清瀬のことをしっかりやっていて、そこまでエネルギーが回らない。だから公明党が食い込んでがんばってもらう。
佐々木議員:現職の自衛官が「リスクは増えない」という政府の答弁に対して「兵站なしには戦争はできない。敵はこの兵站を一番に狙う。『活動を中止できる』というが、敵は、攻撃すれば反撃する相手と、逃げる相手のどちらを狙うか。逃げる方に決まっている。」と言っている。この問題に対して安倍首相は逃げ回っているが、市長もきちんと意見を述べて欲しい。
渋谷市長:何遍も答弁しているが、(国会議員の)木原(誠二)さんに充分憲法問題を勉強してもらい、若者を絶対に戦地に送り出さないようにと言っている。自民党が応えてもらいたい。

 私たち「清瀬・くらしと平和の会」の会員は傍聴していて驚きました。どこの市長が市民の傍聴している面前でこのように愚かな発言をするでしょうか。渋谷市長(自民党系)の考えは、「世界については公明党に、憲法については衆議院議員・木原誠二議員(自民党)に任せて自分は清瀬のことだけでエネルギーが手一杯だ」と、他党と個人名を挙げての責任の押しつけをしているのですから。しかも24日の本議会最終日には、冒頭で市長が挙手、発言したのですが、「委員会で一部誤解を招く発言をしたので削除していただきたい。議員の個人名、政党名を出したことについて、十分注意をしていく」とのこと。本当でしょうか? 本来なら議会に懲罰か辞任問題を動議として出すぐらいの大変な発言内容だったのではないかと思われます。私たちの記憶まで削除することは不可能ですから、今後も市長の発言と姿勢をしっかりと見守っていくつもりです。

 いかがでしょうか。笑っちゃいますよね。でも笑って済ませられませんよね。