後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔38〕自画自賛? 講座「演劇教育の原点を探る」は実におもしろかったですね。

2015年08月04日 | 講座・ワークショップ
 全国演劇教育研究集会って知っていますか? 私が長年、常任委員を務める日本演劇教育連盟主催の夏の集会です。今年でなんと64回です。日本の民間教育研究団体のなかでもトップクラスの歴史がある集会ということになります。今年は国立オリンピック記念青少年総合センターで8月1日から3日間開かれました。
 私のこの集会での仕事の1つは、演劇教育賞と「子どもが上演する劇」脚本賞の表彰の下準備をすることでした。受賞者と連絡を取ったり、表彰状を作ったりすることです。
 8月1日(土)、開会の集いに受賞者全員が駆けつけてくれました。
 雑誌「演劇と教育」よりいち早く皆さんにお知らせしちゃいます。おおきな拍手を受けて4人の皆さん、嬉しそうでした。

●55回演劇教育賞
*「5歳児の劇づくり-絵本『へそもち』を楽しく遊んで劇に」(「演劇と教育」2015年3月号) 藤田尚子さん
*「多摩少年院での演劇活動」(「演劇と教育」2014年4月号)谷村昌昭さん
●2015年・子どもが上演する劇
*【入選】 「私を国立に連れてって」(未掲載) 伊藤英梨さん
*【準入選】 「秘密」(未掲載) 野間玲子さん

 もう1つの大きな仕事は、講座「演劇教育の原点を探る」の講師です。
 この講座は前委員長の故・副島功さんが日常的に「演劇教育の原点を考える会」を開いていたのですが、その志を継ぐという意味合いがあります。
今回で3回目です。1回目は冨田博之さんの演劇教育論を取りあげました。2回目は小池タミ子さんの劇あそび論でした。そして今回は、竹内敏晴さんから学ぶことということで企画しました。「演劇と教育」編集代表の平林正男さんには、竹内演劇研究所に在籍していたということで講師をお願いしました。
 この講座は他の講座とは違い、全国演劇教育研究集会では珍しく理論的で、座学ということになります。そこで、いつも参加者の人数を気にかけなければならない講座です。あまり参加者が少なければ次回はないかもしれません。そこで「親愛なる皆さん、講座に参加してください!」という緊急SOSメールを打ったところ、なんと世話人も含めて15人が顔を合わせることになりました。 演劇集団円の演出家、小森美巳さん、演劇教育の重鎮、佐々木博さん、平井まどかさん、吉田哲夫さん、小説『明日への坂道』を上梓したばかりの松本喜久夫さん、大学研究者、小中高教師、ラボ・テューター…、どなたが講師になってもおかしくないという錚々たる陣容でした。
 一人ひとりのお話がとてもおもしろくて、充実感いっぱいでした。その内容の詳細については、『日本の演劇教育2015』にまとめられる予定です。購入したい方は日本演劇教育連盟に問い合わせしてみてください。
 終了時に「来年もやるんですか。」なんて聞かれました。是非、やりたいです!