18番 泉涌寺 善能寺に向かう途中、新熊野神社に参る。
新熊野(いまくまの)今熊野(いまくまの)どっちだ?
新日吉神宮、今熊野観音寺と言うから、神社が「新」で寺が「今」か?
けれど、今宮神社は?
ご存知、義満が観阿弥・世阿弥の能の初見の地となっている。
あれ?今熊野って書いてあるぞ・・・。
本堂裏には、熊野古道がちゃんとある。
そして後白河上皇御手植えの、大楠がご神体だ。
京都3熊野神社を整理して見た。
新熊野神社 熊野若王子神社 京都熊野神社
位置 泉涌寺下 哲学の道若王子山 丸太町東大路角
祭神 伊邪那美 伊邪那岐 伊邪那岐
伊邪那美 伊邪那美
天照大御神 天照大御神
勧請 後白河上皇 後白河上皇 日圓上人
鎮守 法住寺 永観堂 聖護院
再興 東福門院 太閤秀吉 道寛法親王
要するに、平安初期に日圓上人が、紀州熊野神社を京都に勧請した。
そして平安後期、熊野ファンの後白河上皇が2社を勧請したという事だ。
後白河は、熊野に34回も行った。「お伊勢七たび、熊野に三度、愛宕参りは月参り。」
(伊勢神宮には一生に7回、紀州熊野神社には一生に3回、愛宕神社には毎月と言う意味)
と言われた時代に、34回も行っている。
一人で行く訳がないからその都度、先達を案内に仰々しい行列を設えて行ったはずだ。
相当なファンだったし、相当な迷惑だったと思われる。