気の向くままに、今日の話題をお届け

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最小回転半径、5.5m対決

2007-09-04 23:17:29 | 

最小回転半径5.5mのイストとヴォクシーに試乗してきました。


窓面積が狭い割に、閉塞感は少ないイスト

 

 

試乗したイストは180G。

1.8Lの2WD、4ATです。

 

横から見る写真から受けるイストの印象は、前モデルよりウエストライン(ボンネットからサイドウィンドウ下端を結んで後ろに流れるライン)が高く、全高は前モデルとほぼ同じということで下方が見にくいと予想していました。

 

一番低い座席ポジションでドライブをしてみると、下方死角はシエンタよりやや劣る、といった感じのようです。

 

意外な事は、「運転席の高い車に乗っている」様に感じます。

これは、フロアの位置から着座ポジションが高く、ベンチに座る形に近い姿勢で運転する事になるからだと思います。

 

ちなみに僅か1cm全高が低いオーリスは、イストに比べてぐんと低い運転席の様に感じます。

これは、足をやや前に投げ出す姿勢で座る事と、フロントウィンドウ下端が上方に反り上がっていて、運転席が沈み込んでいる印象を受けるからでしょう。

 

 

ヴォクシーの試乗車はX L-Edition 2WD

イストより全高で20cm高いヴォクシー、アイポイントも10cmは高くなります。

 

こちらも一番低い座席ポジションでしたが、その割には俯角が確保されていて、下方死角はイストより少ない。

 

同一ポイントでの前方視界。 左 ヴォクシー、右 イスト

 

 

実質的にアイポイントが10cm以上高いので、「大柄な車に乗っている」という印象を受けるのですが、左右の下方視界もイストより優れているため、それ程違和感はありません。

また、写真では写っていませんが、ヴォクシーはボンネットが見えるので前端がわかりやすいです。

 

そしてドアミラーもイストより大きいため、視界が良いというメリットは、ヴォクシーのほうが秀でています。

勿論、とてもワイドなクォーターウィンドウも、左折時の死角を大幅に減らしています。

 

左 ヴォクシー、右 イスト

 

 

参考までにヴィッツとシエンタの写真も載せます。

 

 

ヴィッツとシエンタは以前の記事で紹介した写真そのものを載せています。

試乗コースでは余り感じませんでしたが、イストはシエンタと同等以上に死角が多そうです。

この部分が見にくいと、非優先道路から優先道路に出る際、優先道路を左側から右側通行してくる自転車を見落とす確率が高くなります。

右側通行してくる事は違反ですが、結構お構い無しの自転車が多く、当たってしまえば怪我をするのはあちら。

こちらが加害者になってしまいます(--メ)。

 

安全を考えると、視界の良いヴォクシーに軍配が上がりますね。

ただ、イスト・ヴォクシーとも若干ですがドアミラーの曲率が高くなったようで、イストはシエンタよりミラーの大きさが小さい割に、広範囲が見える感じがしました。

 

ついでにヴォクシーの死角対策、サイドアンダーミラー。

サイドミラーの下に出っ張っている、小さいミラーがそれです。

 

 

単独で角度調整ができないのと大きさが小さいので、どのあたりが見えているのか事前に確認しておく必要がありますね。

仮に左折時にここに写ったものを認識して止まろうとしても、相当ゆっくり走っていないと止まりきれずに後輪で巻き込みそうです。

左前方を写しているミラーは更に小さいので、左折発進時に左前の障害物の確認ができるレベルでしょう。

 

 

最後に、両車共ナビ付でしたがバックモニターがありませんでした。

イストは車高が低い割にリアウィンドウ下端が高く、またヴォクシーは窓の位置自体が高いため、バックモニターかリアアンダーミラーは安全上欲しい装備です。

私はシエンタでバックモニターに慣れてしまったので、ディーラーでの車庫入れバックでリアエンドの感覚がイマイチ掴めませんでした。

 

全体的な視界の良さは、ヴォクシーが明らかに上です。

 

 

 

5.5m対決。ハンドルの切れないイストと曲がり易いヴォクシー

 

 

タイトルどおり、まるで同じ最小回転半径を持つ2車、一般道を走る時は特に不満も差も感じませんが、取り回し感覚は段違いです。

 

まずはディーラーから出る時に体感。

外観で小柄なイスト、にもかかわらず「えっ、ハンドルがこれしか切れないの!?」という感が否めません。

片側に1回と1/4回転。

一般的には1回と2/4回転 ~ 多い車では2回転ハンドルは切れます。

 

ヴォクシーは自然な感覚だったので確認しませんでしたが、イストは「小回りが効かない」という感覚です。

更にヴォクシーは大柄な車なので小回りしにくい、という印象を受けるためか、「こんなに小回りが効くの!?」と驚くくらいです。

ハンドルの切れ角がヴォクシーの方が大きく取られているため、鼻先の回頭性が高いので、この様な印象を受けるのでしょう。

 

一般道での鋭角左折は左前方が見易い事も有り、ヴォクシーは安心してハンドルを切っていけます。

イストは私のシエンタと同等並みに見にくい為、縁石がありそうな場所によっては不安感を持って左折する事になります。

シエンタはイストより小回りが効くので、不安だったら少しその部分を大回りで回避して左折する事が可能ですが、イストでそれをやると、かなり右側にはみ出しそうです。

 

同じ最小回転半径であっても、ヴォクシーの方が体感的に好印象でしたw。

 

次回は引き続き、この2車の試乗記をアップしたいと思います。


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
LUXEL [2007年9月5日 0:46]
こんばんは。
新型ヴォクシー(ノア)の前方視界は、先代モデルに比べ、大分良くなりましたね。
少し前にノアの試乗をした時、ボンネットの位置がわかり易く、運転しやすいクルマだと感じました。
新型イストは、ピラーの角度は先代モデルとそれほど変わらない感じがしました。
また、イストの最小回転半径が大きくなった理由は、私の想像でホイールベースが約100mm伸ばされた事とタイヤサイズが16インチを装着している2つの要素が小回り性能に影響しているかもしれませんね。
EP82-SW20 [2007年9月6日 20:48]
>LUXELさん、こんばんは。
コメントありがとうございますw

私は先代イストに試乗したことは無いのですが、先代と今回を比較試乗する人の多くが、先代より左側が見難くなった、との評価らしいです。
これは外観で私が感じた、サイドウィンドウのウエストラインが先代モデルより高く設定されたため、左側の下方死角が増えたためと思われます。
試乗コースでは確認できませんでしたが、左側にガードレールがある道で幅寄せすると、恐らくガードレールがサイドウィンドウ下端に隠れてしまうと思われます。
そうなると、かなり左が気になると思われます。

最小回転半径は・・・全高を除いてイストより大柄のモデル(オーリス)が5.2mを確保しているのですから、何とか小回りできるように設定してもらいたかったですね。
コメント
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