エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

華厳の滝の雄姿

2011年08月12日 | 旅行
華厳の滝は日光のシンボルである。



パワースポットである。
落下する水の変幻自在な有様に感動を覚える。

それが華厳の滝なのである。
「華厳の滝」は、仏教経典の1つである華厳経から名づけられたのである。



ぼくが言った日、男体山は雲で顔を覆っていた。



この日、ぼくはケーブル・カーで明智平頂上に向かった。
ご神体である華厳の滝を上から見下ろすなど不遜であるけれど、綺麗に見えるのである。



その誘惑に負けたのである。
正面に中禅寺湖と滝が二筋見える。



これは華厳の滝である。



右下の一筋は白雲滝である。

明治36年(1903年)5月22日、まだ18歳だった一高生の藤村操がこの滝の近くにある樫の木を削り、「巖頭之感(がんとうのかん)」と題する遺書を残して投身自殺した。
その後彼に影響を受けた自殺が相次いだため自殺の名所という評判が立ってしまった。

いま殆ど自殺は無いのである。


藤村 操の遺書の一部である。

   悠々たる哉天壤、
   遼々たる哉古今、
   五尺の小躯を以て比大をはからむとす、
   ホレーショの哲學竟(つい)に何等のオーソリチィーを價するものぞ、
   萬有の真相は唯だ一言にして悉す、曰く「不可解」。
   我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
   既に巌頭に立つに及んで、
   胸中何等の不安あるなし。
   始めて知る、
   大いなる悲觀は大いなる樂觀に一致するを。

人生曰く不可解!と口の端に上った遺書の文章である。



明智平の横には屏風岩が聳え立っている。
見晴らし最高である。





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 荒野人


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1 コメント

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Unknown (ripple)
2011-08-13 11:08:00
華厳の滝は
さすがに勇壮
那智の滝より
パワーを
感じます
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