エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

おひさま、最終週

2011年09月27日 | 日記
NHKの朝の連続ドラマがいよいよ最終週に入ったのである。
井上真央という女優の個性が際立っており、ドラマを普遍化させている。
そうでなければ筋書き自体は陳腐な内容である。



「百白花」という蕎麦屋であり、若尾文子がナレーションを発する場所である。
このセットは、安曇野の蓼川(たでがわ)の畔に建てられているのである。
百白花なる花は存在しないのであるけれど、だがしかしシナリオの筆力と演者の力で現実味を帯びている。

処々のデテールによって、完全な陳腐化から免れているのである。



蓼川は湧水の川であり、川底には水藻がユラユラとたゆたっている。
涼感溢れる川である。



こちらは側面である。
小さなセットであるけれど、画面に映ると大きく見える。
映像とは不思議なものである。



黒沢が映画を撮る時、どれほどのロケハンをするのか存じ上げないけれど、良くぞ見つけたものだと唸ってしまう。
黒澤明監督の作品「夢」(1989年)に登場するかの場所である。
第八話「水車のある村」がここで撮られている。

既に、映画とは独立し固有の風景になっている。
原風景と言っても過言ではないのである。
見事なものである。



建屋の右側は蓼川が流れているのである。
おひさまというドラマが、どのような終わりを描くのか知らないけれど、安曇野の風景を際立たせてほしいものである。
大きな目、ふくよかな輪郭、井上真央という女優の活躍を期待したいのである。

なんだかな~。
イングリット・バーグマン、八千草 薫・・・久しぶりに好きな女優が現れたのである。





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 荒野人


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (MIKO)
2011-09-27 01:22:21
この番組はあいにく見ていません。
というか今はテレビを見ない生活になってしまいました。昔は欠かさず見ていたのですけれどね。

安曇野が舞台なのですか。
良いところですよね。

安曇野へは2度しか行ったことがありませんが、日本一大きな村と聞きました。何でも香川県よりも面積の大きな村だと、村長さん自らがおっしゃっていました。

20数年前のことですが、スイスのグリンデルヴァルド村との姉妹縁組のお仕事でお世話になりました。

肝心な番組は見ていないし主人公の女優さんも知らないのでちゃんとコメントできませんが、イングリッド・バークマンと八千草薫は私も大好きです☆

「カサブランカ」はビデオまで持っています。あの音楽もたまりませんね。思い出すだけで涙が出そうです。
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