地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

病院の待合室は色々とある

2021-12-26 10:11:30 | 日記

先日、定期的な診察で近くの病院に行った。

午後から診察を受けようと、開始時間の10分ほど前に到着すると、待合室には10数名の人が待っていました。

皆さんそれなりに間を開けて座っています。

私も一番大きく空いている場所に座りました。

少し経つと次々と人が来て、座る間隔が狭くなってきました。

 

立っている人の為に、かなり高齢の男性が席を開けようと少し横に座り直したら・・・

接近された70歳前後の女性が 「距離を取って!!」と

その高齢男性は立ち上がり席を離れた。離れ際に「どうも御無礼しました」と、少しキレ気味に。。。

その後、空いた所に別の中年男性が座った。

70才前後の女性は同じように言ったみたいで、中年男性はすぐに立ち上がり、近くで立っていた。

病院の待合室で黙って座っているだけなのに・・・そこまで神経質になるのは思った。

 

暫くして診察が始まる時間になった。

看護師さんが待合室に来て、待っている人たち一人づづに咳・熱などの確認と、濃厚接触者との接触などを確認する作業に入った。

「〇〇ひろしさぁ~ん」と看護師さんが呼ぶと、待合室の二か所から手が上がり、一人の高齢女性は大きな声だった。

看護師さんは若い男性の方に行き確認作業。

そして次に 「〇〇ひろこさぁ~ん」と。

先ほど大声で返事していた高齢女性が同じ様に大声で「ハ~イ」と身を乗り出した。

確かに名字が同じで、名の頭の「ひ」も同じ、とはいえ別人です。

確かに話の途中で判断する人は多いけど・・・病院でそんなに急ぐことはないと思った。

 

私は診察を終え、会計を待っていると。

80才を確実に越えている老夫婦が隣の席に座った。

奥さんが患者で旦那さんが付き添いの感じでした。

その奥さんなのですが、何度も席を立ち診察室の方に行こうとするんです。

その度に旦那さんが「呼んでくれるから」と、奥さんの動きを制止していた。

それを30秒もすれば繰り返すのです。私は少し気になりその夫婦の方を見ると旦那さんの顔が目に入った。

立ち上がる妻を制止させながら「順番だから、待って。なんで解らんの。」と言う顔は半泣きだった。

怒るのではなく、本当に辛そうな顔をして奥さんに話しかけているのです。

軽い認知症なのか奥さんは言う事を聞きません。

老々介護の辛い場面を見る事になり・・・こちらまで辛い気持ちになった。