Guapa

❉I Love Czech,trip,movie and Peace❉

The STING is amazing!!

2014-06-03 22:19:23 | 映画

「午前10時の映画祭」

久しぶりにスクリーンでお会いすることができたポールニューマンは

相変わらず青い目の素敵なおじさんでした。変わらない姿にぞっこんなのは昔の私とは違う

大人になった私だけど

素敵だと感じる心がかわらないことがちょっぴり嬉しい

あの頃も語ったよね、つきることのない

どっちにいくのかわからないこと

映画と一緒にもどってくる青春

それも映画の持っている魅力

 

私は断然ポール・ニューマンだった

そしてやんちゃ坊主を演じているロバートレッドフォードも新鮮(年の割にね・・・)


しあわせの黄色いハンカチ

2014-04-20 23:16:03 | 映画

「午前10時からの映画会」という企画

往年の名画をデジタルリマスターにして毎日午前10時から1回だけ上映、1000円で見られます。

1作品2週間上映されるのですが19日からは「幸せの黄色いハンカチ」1973年山田洋次

何度見ても笑って泣いて幸せな気持ちになります

人の温かさに包まれて人は成長していくのですね

自分が年を重ねたことも映画とむきあって感じることができます

高倉健、倍賞千恵子

武田鉄也、桃井かおり

渥美清が実にすばらしい

 

 


「グリーンゾーン」★★★★★ 「そんな米国を誰が信じるか!」

2010-06-01 00:03:24 | 映画

 毎日、あたふた、もたもたしているうちに6月となりました

暑かったり、寒かったりですが、久しぶりのさわやかな天気に、思いっきり体も心も伸びをしました。ベランダ・ガーデニングもバラのつぼみがほっこり膨らんで心を和ませてくれます。

 さて、久しぶりのお休みに「Green Zone」を見てきました。イラク戦争の口実となった大量破壊兵器がどこにあったのか・・・バグダッドで起こった事実とは・・・

 114分の物語を飽きずに集中させる緊迫感は、実際にイラクやアフガンの従軍兵士たちの存在が生み出した緊張感に負うところもあったかもしれません。ストーリー展開は見終わった後に若干の違和感を感じさせるつじつまの合わなさもあります。例えばCIAのメンバーが「だから俺はこの戦争には反対だ」という台詞や、CIAと国防総省の軋轢など、シンプルすぎる感は残ります。

 それでも、イラク戦争の当事者として事実を明らかにしようとする映画人の心意気、アメリカの良識を伝える映画として高く評価されると思います。つまり、戦争自体を批判しているということ・・・

 主役のマット・デイモンが、「これまで自分は何度も意見を述べてきたが、この戦争には反対だ」とインタビューで語っていますが、映画スター、ヒーローとしての彼のこうした言動が日本では報道されてこなかったことに、鈍感さを感じます。

 「この国をアメリカの思いとおりにはさせない!」というイラク人のとった行動、そして事実を捕まえたマットが国防総省の役人に迫ります―「こんな米国を誰が信用するかっ!」

 2003年3月19日、バクダッド空爆からすでに7年が過ぎ、今なお戦禍が続いているとき、それは世界のどこかで起こっていることだとたかをくくってはいられません。

 「そんな米国」に「トラスト・ミー」とすり寄り、自国の国民の犠牲を顧みない日本の首相―世界から笑われるのは鳩山氏と民主党だけではないのでは・・・

 自分自身突き付けられた台詞でした。

 この映画に登場する米軍兵士はイラクやアフガンからの帰還兵とのこと、この数年、イラク戦争を見直そうという映画が作られていることが、アメリカという国の民主主義への思いを伝えるものと、未来に期待をしたいものです。

  「大いなる陰謀」(Lions for Lambs):2008年8月 

  「告発のとき」(In the Valler of Elah):2008年

  「Hurt Locker」:2009年

  「Green Zone]:2010年

 

 

 

 


山田洋二監督「おとうと」はおかしくて悲しい

2010-03-07 23:00:00 | 映画

                       <おとうと>

                      という響きは

                    「おねえちゃん!」

                  といわれれば放っておけない

                「やっかいな」―と監督も言っている

                    特別な単語なのです

                         だから

              「おねえちゃん」と呼ばれたことのある人なら

                       だれでも きっと

                  泣きながら追いかけてきた弟を

                   振り払いたいのに振り払えず

                     結局、友だちとは別れて

        弟の涙と鼻水を拭いてやって手をつないで帰ったときの夕焼けや                   

                 今なら「確信犯」と言われるだろう弟の

         嬉しそうで甘ったれた、そして「ほらね」っていう憎たらしい

                       笑顔まで思い出されて・・・

                    そんな思い出がいっぱい詰まった

              おねえちゃんと弟を吉永小百合さんと鶴瓶さんが

                       みごとに演じていました

            そして、蒼井優ちゃんと加瀬亮くんが大切な家族の思いを

                         受け継いでいく

                         未来への希望

                 やさしく温かいあたりまえの家族と風景を

                 当たり前に生きられなかった弟を描いて 

                       凝縮した映画です                    

                  


映画「カチンの森」の衝撃

2009-12-06 20:31:03 | 映画

           

  原題は「Katyn」(カティン) ポーランド*アンジェイ・ワイダ監督(2007年) 

 あらすじ・・・1939年9月、ポーランドは西からドイツに攻められ、政府は亡命。東からはソ連が攻め込んできた。アンナは娘のヴェロニカを連れてクラクフから、夫のアンジェイ大尉を捜しに東部をめざした。夫とは出会えたものの、すでに友人の将校たちとともにソ連の捕虜となり、目の前で軍用列車で東へと運ばれていった。いつか家族のもとに帰る日を想い、アンジェイはすべてをメモにとることを決める。   

 いくつもの試練を経て、アンナはクラクフに戻り、娘とともにひたすら夫の帰りを待った。やがて、カティンで多くのポーランド将校が虐殺されたことがドイツ軍により明らかにされる。しかし、犠牲者にアンジェイの隊の大将や友人の名はあったが夫の名がないことを唯一の希望にアンナは生き続ける。

 1945年、ドイツが敗退し、戦争は終結。自由を取り戻したかとに見えた時期もつかの間。ポーランドはソ連による支配下におかれ、カティンのことは語ることさえタブーになる。そして・・・ 

 ☆いわゆる「カチンの森事件」は、第二次世界大戦中、ソ連の捕虜となったポーランド将校12000人が1940年に虐殺されたというもの。(岩波ブックレットに取り上げられたことがあります)

 ドイツの侵略とたたかいながら、社会主義国家としてソ連が参戦する間で生まれたポーランド国民の悲劇の象徴のような事件です。事件が発覚したのは、虐殺の3年後、1943年にドイツが事件現場を占領したことからです。しかしそれも戦争のための宣伝のため、そして大戦後も東西の冷戦構造のもと、ソ連支配下のポーランドではドイツによる虐殺だとプロパガンダに利用され、さらにソ連に対する忠誠心の踏み絵とされました。

 ソ連政府は1990年、KGBの前身の犯罪であることを認め、1992年にはロシアのエリツィン大統領がスターリン直接署名の命令書によるものであることを言明しました。

 ☆カチンの森事件を正面から取り上げた初の、映画。アンジェイ・ワイダ監督のお父さんもこの事件の犠牲者とのこと。監督は80年代のポーランド民主化の運動にも力を発揮し、来日もしています。

 映画中、捕虜として希望を失っていく将校たちを前に、クリスマスの夜、大将が演説をします。「徴兵されて運命を共にしたものに言いたい。君たちの大半だ。学者、教師、技師、弁護士そして画家。生き延びてくれ。君たちなしで自由な祖国はありえない。我々は欧州地図上にポーランドを取り戻す。君たちはそのポーランドを再建する」

 -映画の魂がこめられたセリフだと思います。そして、ここに、ソ連がこの人々を虐殺した理由のひとつがあるのではないでしょうか。

 「ベルリンの壁」崩壊ーという歴史的できごとに象徴される東欧諸国の民主化=ソ連による支配からの解放から20年が経過しましたが、ポーランドの民主化への道筋が確かなものであることを示した、監督ワイダ氏渾身の作品だと思います。

 ドイツ統一が戦終結の象徴としてあまりにセンセーショナルで繰り返し報道され、記憶に刻印されたのでソ連崩壊と東欧諸国の劇的な変化ーなにより東欧諸国が小国であったこともありますが相対的に遠くに押しやられていたことを思わずにいられませんでした。

 第二次世界大戦後の冷戦構造のもとで、この事件を踏み絵に、ポーランド国民の悲しみは続きます。

 東京・岩波ホールにて公開中

 チェコ映画の「ダーク・ブルー」(DVD・角川文庫)も是非ご覧ください。

 -第二次世界大戦下、祖国と自由のためにたたかった戦士たちは、再び、民衆の自由のためにたたかうことができないように、その翼を奪われた-

 振り返って日本は第二次世界大戦で犯した罪を本当にあがなっているでしょうか。そのことを深く考えずにはいられませんでした。


縞模様のパジャマの少年 The Boy in the Striped Pyjamas

2009-08-16 13:23:00 | 映画

                        

              なぜ君は昼間からパジャマを着ているの

  第2次世界大戦下、8歳の少年の鉄条網を隔てた友情を描き、少年時代にふさわしい純粋・無垢を許さない戦争の残酷さを伝えています。

 ナチスとホロコーストを描いた作品は数多くありますが、加害者の家族、少年の目線で描いた作品として、ホロコーストを子どもたち自身が語り継いでいくことへの挑戦を感じます。

 本作は児童書として書かれた小説を原作にしています。

 少年として当たり前の感情、友達を信じ、守ろうとする行動が悲しい結末に導かれていくことへの理不尽さに静かな憤りが呼び起こされます。

 不安に追いやられる中、堅く握り締められた子どもたちの手が、その理不尽さを生み出したものたちへの無言の告発となっているのでしょう。何百万人という多くの人の声なき声を、自分の心の叫びとするために、私たちはまだまだ多くの思いを吸収していくことが必要だと思います。

      東京では、角川シネマ@新宿、恵比寿ガーデンシネマで上映中☆ 

                  

           原作はアイルランド出身の作家:ボイン


「湖のほとりで」伊2007年 ***  しんしんとした痛み

2009-08-03 23:14:34 | 映画

    キーワードは「知る」ということ。そして、それ:Knowing:は分別と言う意味

  ストーリーについて書きますので、筋書きわかってしまいますからご注意

 北イタリアの村に住むアンナは高校時代、アイスホッケーチームのキャプテンだったが、チームをやめてからも毎日、湖近くまでのジョギングを続けている快活な美しい少女。その彼女がある日、湖のほとりで全裸の死体となって発見される。

 近くに住む知恵遅れのマルコが死体を発見し、湖に住む蛇と眼をあわせたので眠ってしまったのだと、青いジャケットを彼女の身にかぶせた。眼をひらいたまま、体とは逆の方向に顏を向けられていたが、抵抗したようすはなく、静かに殺されたのだとサンツィオ刑事は推理した。彼女は愛する人の手による死を受け入れたのだと。

 彼女は自分が脳腫瘍であることを知り、余命いくばくもないことを受け入れていた。そして、彼女は何を知ったのか・・・

 ボーイフレンドが疑われ、逮捕されるが、彼女は病気のことも彼には話さず「何も知らなかった」と彼は嘆いた。自分はなんでも彼女に話していたのに。

 知恵遅れのマルコが疑われ、車椅子の父も疑われる。湖への道をジョギングするアンナに嫉妬していたのではないかと。「(障害を持った子の)親の苦しみがお前に分かるか。経験したものでなければわからない」と父は毒づく。

 しかし、サンツィオ刑事にも辛い思いがある。ひとり娘をもうけた妻は認知症で遠い施設に入所し、夫を海外に住む弟だと思い、医者を恋人だと信じ、娘のことは忘れてしまっていた。娘には母に忘れられているなどと告げることはできない。

 そうした家族の絆がアンナの死をめぐる捜査の中で浮かび上がり、しっかりと手の中で握り締められる。なぜなら、アンナが知り、そして行なったことは。。。

 口にすることさえ辛い思いを共有することで、人は人の思いにいたり、大人になっていくのだろう。「知る」ことの重さと責任を知る。

 母が医者と腕を組んで行く姿を見送るフランチェスカには、一人の女性として母を知り、父と共に歩んでいこうとする微笑が浮かんでいた。温かい娘としての・・・     

   


湖のほとりでーThe Girl by the lake :Fantastic !!

2009-08-02 21:10:20 | 映画

                            

             北イタリアの湖のほとりで発見された美しい少女の死体

        犯人を捜索するなかでうかびあがってくる、それぞれの家族の絆

                      「知る」ということの重さと知ったことへの責任 

       それを分別として受け止めることを「大人になる」というのだろうか

  事実が明らかになっていくに連れてしんしんと心にしみわたっていく透明な痛み 

           そして「知る」ことの痛みを分かち合える家族の存在

                 それが希望、そして未来

        透明な湖と自然の中にすいこまれていくような美しい映画です 

 

        アンドレア・モライヨーリ イタリア映画

        サンドロ・パトラーリア(原案・脚本) 

         カリン・フォッムス「見知らぬ男の視線」原作

        トニ・セルヴィッロ/サンツィオ刑事、アンナ・ボナイウート/妻

         


セントアンナの奇跡-Miracle at St.Anna ☆☆☆☆☆+☆

2009-07-27 23:54:31 | 映画

  第2次世界大戦のさなか、イタリア・トスカーナ地方の村で、全村民がナチによって虐殺された事実に基づく小説の映画化です。

 第2次世界大戦でファシストから自由を勝ち取り、連合国側を勝利に導いた勇敢なアメリカ合衆国とその軍隊。 ヨーロッパで反ファシストの栄誉あるたたかいを繰り広げたパルチザンの闘士たち・・・正義と祖国愛という名のものとに命をかけた戦いに存在した人種差別、裏切り。

 アメリカ、ドイツという異なる立場でさえ、軍隊という組織の非人間性、そのなかでも人であろうとする理性に光を当て、痛恨の歩みを未来につなぐ希望と、戦渦のもとで極限状態におかれた一人ひとりの葛藤を描いていて秀逸な作品だと思います。

 タイトルの「奇跡」とは・・・、ナチスによる村民虐殺の中、たった1人生き残った少年。そして、40年後の殺人事件は、自分だけが生き残ったことへの悔恨の生を解きほぐすもうひとつの奇跡となります。

 この物語の奇跡は、人の中に存在する残虐と、奇跡を生み出した人間性を描き、希望を紡ぐ物語になっています。

 この希望に溢れた奇跡は、それゆえ永遠に語り継がれていくとともに、伝説の物語として、地上にふたたび起こり得ない物語であってほしいと願わざるを得ません。

 第二次世界大戦ではナチスドイツと同盟国であり、原爆の惨禍を経験した日本であればこそ、その歴史もまた多くの奇跡をはらんでいるに違いありません。

                                

    残念ながら、アメリカではB、Cランクに評価され、日本での公開は一部劇場に限られてしまっています。

  実際、ナチと黒人兵の銃撃戦のシーンはアフガニスタン、イラク戦争を彷彿とさせ、戦争の終結を切に願いました。

 「大いなる陰謀」Lions for Lambs :2007)、「告発のとき」(In the Valley of Elah:2007)など、イラク戦争批判の視点で製作された秀作も一部劇場でしか公開されませんでしたが、こうした映画が作られ続けられていることもアメリカ映画という世界の見逃してはならない側面だと思います。

 セントアンナ村の悲劇は、チェコ・プラハ近郊のリディッツェ村の虐殺を思いおこさせました。アウシュビッツから生還した子どもたちと村の復興もまた奇跡と呼べるかもしれません。

 監督:スパイク・リー    脚本・原作:ジェームズ・マクブライド

 キャスト:デレク・ルーク(スタンプス二等軍曹)、マイケル・イーリー(ビショップ三等軍曹)、ラズ・アロン  ソ(へクター伍長)、オマー・ベンソン・ミラー(サム・トレイン上等兵)、マッテオ・シャボルディ(アンジェロ)、ジョン・タトゥーロ(リッチ刑事)、ヴァレンチナ・チェルビィ(レナー)、オメロ・アントヌッティ(ルドヴィコ)


Harry Potter and the Half Blood Prince プレミア試写会※

2009-07-07 00:03:43 | 映画

15日の世界同時公開を前に国際フォーラムでプレミア試写会のチケットをいただきましたので、行って来ました。

前から7列目の端だったので、スクリーンが斜めに見えて、字幕を読んでると顏が見えなかったけど、迫力がありました・・・あとプレミアだったけど有名人がいなかったねと、チケットをくれた友だちが残念がっていましたっけ。

さて、お話はたいていの人はもう本を読んでしまっているでしょうが、前作は自身の葛藤というハリーの内面の成長を描き、おじさんという大切な肉親の一人をなくした悲しみを友人たちが思いやる中で終わりました。

今回も思春期のハリーと友人たちの恋を描き、また「選ばれしもの」をキーワードに使命を自覚していく成長を描いています。そして、闇の帝王ボルディモートがどのように生まれたのか・・・その謎解きに一歩近づきます。

タイトルでは「謎のプリンス」になっていますが、Half-Blood Prince [半純血のプリンス・・・闇の力を持ったそのプリンスが誰のことか、最後に明らかになります。

「半純血」とは、そしてなぜ「謎」なのかは、次回、次々回に明らかになることでしょう。最終章は2010年11月、2011年夏!と最後に紹介されていました。

これって知ってる人は知っていますけど、あと2作ってことですね

ハリーが小さい頃のお話のハラハラ、どきどきよりも、誰が本当に信頼できる人なのか、心理的な展開にハラハラさせられます