「知識より大切なものは想像力だ」とアインシュタインは語ったのだけれど、
村上春樹氏は「職業としての小説家」の中で想像力について述べている
「どんな時代にあっても、どんな世の中にあっても、想像力というものは大事な意味をもちます。
想像力の対極にあるもののひとつが「効率」です。数万人に及ぶ福島の人々を故郷の地から追い立てたのも、元を正せばその「効率」です……それはまさに我々の想像力の敗北であった、と言っていいかもしれません」
村上春樹氏の小説はとても読みやすくてすいすい読めるのだけれど、
深く感動するとか、考えさせられるとか
あまり経験がないので
彼はどういったことを書きたいのだろうと思ってしまう
そして、ノーベル文学賞を切望されるほど
熱狂的なファンが存在するということは
なにがそんなに魅力なのだろうと考えさせられる
ただ、スタイルがおしゃれですよね
そんな話になって友人が貸してくれた「職業としての小説家」を読んでいる
そして小説とおなじように軽いタッチでたんたんと日常を書いている
それでも小説を書くことの反復作業や編集者とのやりとりなど
いわゆる小説家としての生みの苦しみ、七転八倒が、今風の日本語で言えば「さくさく」と書かれている
そうした感性が村上春樹氏の魅力なのでしょうか