「偽アップル製品」の傑作9選(WIRED) - goo ニュース
Appleにインスパイアされた製品は、電子製品にとどまらない。アイスキャンディやガスグリル、さらに「スティーブ・ジョブズ」等も含めた、ニセ製品のギャラリー。
Apple社は、海賊版を作るメーカー各社に、気前のよい贈り物を3つも与えている。印象的なデザイン言語、複製が容易なロゴ、そして、最高にお金になるブランド・アイデンティティーだ。
こうした贈り物のおかげで、Apple社の成功をコピーしたがる海賊版メーカーたちは後を絶たないが、彼らがエレガントな偽物を作り出すことは稀だ。実際は逆に、Apple社製品とはまったく思えないような製品を作っている。
われわれが集めてきた例を見てほしい。どれもほんとうにファンタスティックだ。素材の質や細部だけが劣った模造製品の販売という世界はある。ルイ・ヴィトンやグッチの偽物はこれにあたる。一方、そもそもApple社が作らないような偽物の販売は、これとはまったく違う世界だ。
冒頭の画像の“iPhone”を考えてみよう。中国で購入されたこの製品は、SDカードのスロットを備えている。iPhoneは、取り外し可能なストレージへの対応の仕方で有名なのだが。
長方形のタッチスクリーンの下には、ボタンが3個並んでいる。真ん中がホームボタンで、ボタン「1」と「2」が脇を固める。側面には小さな電源ボタンが、その反対側にはプラスティックの音量ボタンがある。裏を見ると、円形のスピーカー・グリルに挟まれ、カメラが真ん中にきている。
最初に起動したときには、ガラスが割れるような異音が生じ、パワーダウンさせるまで続いた。エンジニアリングの品質を示すサインだ。
「iPhone 5」アイスキャンディ
台湾では、「iPhone 5」のラベルがはられたアイスキャンディを食べることができる。iPhone 5がまだ登場していないことは気にしないでおこう。
キャンディ自体はiPhoneの形をしておらず、Apple社のロゴの形をしている。味はマンゴーと梨の2種類だ。
袋にある「iPhone 5」の名称は商標登録されているらしい。Apple社は次のiPhoneを投入する際、この野心的な氷菓子メーカーとの商標騒動に巻き込まれるのだろうか。
[Apple社は「iPad」の商標権に関して中国でトラブルがあった(日本語版記事)。中国の地裁は2月20日に中国企業の商標権を認定したが、3月には、提訴していた中国企業が破産するという展開になっている]
2012年初め、『Taiwanese TV』で放映されるCMに、スティーブ・ジョブズの奇抜な偽者が登場。その悪趣味なパフォーマンスに世界が困惑した。
Action Electronics社のCMだ。ジョブズ氏のトレードマークである黒のタートルネックとジーンズを身にまとった俳優は、さらに銀色の天使の翼を着けている。そして、『Action Pad』という名の『Android』タブレットを宣伝する。
「われわれはジョブズ氏を賞賛している。このCMは同氏をからかっているものではない」と、Action Electronics社はPCWorldに語っている。
『iArm』は腕に付けるiPadマウント。車の中や教室、スカイダイビングなど、さまざまなシチュエーションでiPadを使うときに便利だ。iPadを使う気分でない時は、扇風機や電子リーダーなど、腕に固定したいものなら何にでも使うことができる。
実はこれはパッケージのパロディで、ギフトボックスとして売られているだけであり、中身はない。けれども、いかにもクパティーノ[Apple本社]から出てきそうなネーミングとデザインだ。
台湾では、Apple社風のパッケージングがパイナップル・ケーキにぴったりなのだろう。伝統的なお菓子が、iPhoneにインスパイアされた箱に入れられ、「iFong」と名付けられている(fongはパイナップルの意味)。
1箱は8ドル30セント。中にはケーキの袋が6つ入っている。ユニークなギフトとして人気を集めたと報道されている。
iPadが世界的に発売される前から、中国では独自バージョンのiPadが作られていた。初期のモデルは基本的に、Windowsが走る巨大なiPhoneだった。USBポートが3つあり、410ドルとiPadに「対抗できる価格」が設定されていた。
iPadの発売後には、上にあるような、より本物に近い製品が作られていった。
マジックマウスにインスパイアされたiPhone
シルバーのAppleロゴがあしらわれたこの色鮮やかなデバイスは、『Magic Mouse』に似ている。しかし、下の方に目を移すと、「iPhone」(あるいは「iPhonc」)とあるのに気がつく。そう、これはマジックマウスにインスパイアされたiPhoneなのだ。色はエンジン冷却液に似ているが。
正面には、2列の数字パッド、iPodっぽい方向パッド、通話開始と通話終了のボタン、そして、あまり役に立たなそうなボタンが2つある。2.4インチのディスプレイのすぐ下に、もうひとつ、小さなAppleロゴが置かれている。
価格は70ドルとお買い得だ。
iPhone印のガスグリル
Apple Chinaという名前の会社が、iPhone印のガスグリルを販売している。
アップル・スニーカー
Appleファンは、iPhoneやiPadを持つだけではなく、ファッションもAppleで固めることができる。
TEXT BY CHRISTINA BONNINGTONTRANSLATION BY ガリレオ -緒方 亮
商標権の侵害なのでしょうが、
商魂たくましい偽物市場というものもすごいですね。
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Appleにインスパイアされた製品は、電子製品にとどまらない。アイスキャンディやガスグリル、さらに「スティーブ・ジョブズ」等も含めた、ニセ製品のギャラリー。
Apple社は、海賊版を作るメーカー各社に、気前のよい贈り物を3つも与えている。印象的なデザイン言語、複製が容易なロゴ、そして、最高にお金になるブランド・アイデンティティーだ。
こうした贈り物のおかげで、Apple社の成功をコピーしたがる海賊版メーカーたちは後を絶たないが、彼らがエレガントな偽物を作り出すことは稀だ。実際は逆に、Apple社製品とはまったく思えないような製品を作っている。
われわれが集めてきた例を見てほしい。どれもほんとうにファンタスティックだ。素材の質や細部だけが劣った模造製品の販売という世界はある。ルイ・ヴィトンやグッチの偽物はこれにあたる。一方、そもそもApple社が作らないような偽物の販売は、これとはまったく違う世界だ。
冒頭の画像の“iPhone”を考えてみよう。中国で購入されたこの製品は、SDカードのスロットを備えている。iPhoneは、取り外し可能なストレージへの対応の仕方で有名なのだが。
長方形のタッチスクリーンの下には、ボタンが3個並んでいる。真ん中がホームボタンで、ボタン「1」と「2」が脇を固める。側面には小さな電源ボタンが、その反対側にはプラスティックの音量ボタンがある。裏を見ると、円形のスピーカー・グリルに挟まれ、カメラが真ん中にきている。
最初に起動したときには、ガラスが割れるような異音が生じ、パワーダウンさせるまで続いた。エンジニアリングの品質を示すサインだ。
「iPhone 5」アイスキャンディ
台湾では、「iPhone 5」のラベルがはられたアイスキャンディを食べることができる。iPhone 5がまだ登場していないことは気にしないでおこう。
キャンディ自体はiPhoneの形をしておらず、Apple社のロゴの形をしている。味はマンゴーと梨の2種類だ。
袋にある「iPhone 5」の名称は商標登録されているらしい。Apple社は次のiPhoneを投入する際、この野心的な氷菓子メーカーとの商標騒動に巻き込まれるのだろうか。
[Apple社は「iPad」の商標権に関して中国でトラブルがあった(日本語版記事)。中国の地裁は2月20日に中国企業の商標権を認定したが、3月には、提訴していた中国企業が破産するという展開になっている]
2012年初め、『Taiwanese TV』で放映されるCMに、スティーブ・ジョブズの奇抜な偽者が登場。その悪趣味なパフォーマンスに世界が困惑した。
Action Electronics社のCMだ。ジョブズ氏のトレードマークである黒のタートルネックとジーンズを身にまとった俳優は、さらに銀色の天使の翼を着けている。そして、『Action Pad』という名の『Android』タブレットを宣伝する。
「われわれはジョブズ氏を賞賛している。このCMは同氏をからかっているものではない」と、Action Electronics社はPCWorldに語っている。
『iArm』は腕に付けるiPadマウント。車の中や教室、スカイダイビングなど、さまざまなシチュエーションでiPadを使うときに便利だ。iPadを使う気分でない時は、扇風機や電子リーダーなど、腕に固定したいものなら何にでも使うことができる。
実はこれはパッケージのパロディで、ギフトボックスとして売られているだけであり、中身はない。けれども、いかにもクパティーノ[Apple本社]から出てきそうなネーミングとデザインだ。
台湾では、Apple社風のパッケージングがパイナップル・ケーキにぴったりなのだろう。伝統的なお菓子が、iPhoneにインスパイアされた箱に入れられ、「iFong」と名付けられている(fongはパイナップルの意味)。
1箱は8ドル30セント。中にはケーキの袋が6つ入っている。ユニークなギフトとして人気を集めたと報道されている。
iPadが世界的に発売される前から、中国では独自バージョンのiPadが作られていた。初期のモデルは基本的に、Windowsが走る巨大なiPhoneだった。USBポートが3つあり、410ドルとiPadに「対抗できる価格」が設定されていた。
iPadの発売後には、上にあるような、より本物に近い製品が作られていった。
マジックマウスにインスパイアされたiPhone
シルバーのAppleロゴがあしらわれたこの色鮮やかなデバイスは、『Magic Mouse』に似ている。しかし、下の方に目を移すと、「iPhone」(あるいは「iPhonc」)とあるのに気がつく。そう、これはマジックマウスにインスパイアされたiPhoneなのだ。色はエンジン冷却液に似ているが。
正面には、2列の数字パッド、iPodっぽい方向パッド、通話開始と通話終了のボタン、そして、あまり役に立たなそうなボタンが2つある。2.4インチのディスプレイのすぐ下に、もうひとつ、小さなAppleロゴが置かれている。
価格は70ドルとお買い得だ。
iPhone印のガスグリル
Apple Chinaという名前の会社が、iPhone印のガスグリルを販売している。
アップル・スニーカー
Appleファンは、iPhoneやiPadを持つだけではなく、ファッションもAppleで固めることができる。
TEXT BY CHRISTINA BONNINGTONTRANSLATION BY ガリレオ -緒方 亮
商標権の侵害なのでしょうが、
商魂たくましい偽物市場というものもすごいですね。
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