Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

世界地図の下書き

2014年01月14日 07時01分36秒 | ベリーの感想文(本・映画)
世界地図の下書き
朝井 リョウ
集英社

朝井リョウ 著 : 世界地図の下書き
を、読みました。


10歳の泰輔は、事故で両親を亡くし、一度は親戚に引き取られるが
そこで虐待を受け、養護施設で暮らし始める。
同室の高校生の佐緒里は、心の優しい母のような存在だった。
同じ班で行動する仲間も、それぞれの問題を抱えた健気な子供ながら
お互いを助け合い、兄弟のように成長してゆくが
その中で一番に、彼らの元を卒業してゆく佐緒里の願いを叶えたいという
かりそめであっても、兄弟のように強い絆をもった子どもたちが、
必死で駆けずり回り、少し大人になってゆく姿を描いた物語。


この物語に登場する子供たちは、
逆境の中にあっても、とても純粋で
優しい心の持ち主で、
読むものに、勇気と感動を与えます。
時に立ち向かい、時に逃げる子どもたちですが
私は、そんなことを繰り返しながら大人になって
大人になってもまた、立ち向かったり逃げたりを繰り返して生きている。
きっと、人間って死ぬまでそんなもんなんだろうな。
それでも、子どもの頃より少しは広がった世界を
一歩一歩歩いているんだろうな。
と、思いました。