橋を渡る | |
吉田 修一 | |
文藝春秋 |
吉田修一 著: 橋を渡る
を、読みました。
2015年の巷を騒がせたニュースが散りばめられた
春夏秋冬4人の登場人物の群像劇
春は明良。子供のいない中年のサラリーマン
ギャラリーを経営する妻と、妻の甥の3人で暮らすのは
東京の架空の一等地八谷
その自宅前に、謎の贈答品が置かれるようになる
夏は篤子。都議会議員の妻
テレビを連日騒がせたヤジ事件に
夫が関係しているのでは?と疑念を抱き始める
秋は謙一郎。テレビ局のディレクター
正義を信じ、悪を憎んでいる
そして、冬。
思いがけない展開が。
今を生きる私たちは、未来への不安はあっても
未来を見据えて、今の生活を大幅に変える改革をしない
でも、今の私たちの小さな選択が
未来を大きく変える事になるのなら
名もない大衆の1人である、私の今も
案外不必要ではないかもしれない