オレたちバブル入行組 (文春文庫) | |
池井戸 潤 | |
文藝春秋 |
池井戸潤 著 : オレたちバブル入行組
を、読んだ。
一世を風靡した、ドラマ半沢直樹の原作本。
二十数年前、日本中が狂乱の中にあったバブル時代から物語は始まる。
主人公の半沢直樹は大学生。
超売り手市場の中、一流銀行に囲い込みで採用が決まる。
同期もそれぞれ希望を胸に抱き、将来の活躍を夢見ていた。
そして時は過ぎ、25年の月日が過ぎた。
半沢直樹も中間管理職。とかくこの世は生きにくい世代だ。
そんな中、転勤中の大阪で持ち上がった顧客の倒産
5億円の回収が出来なければ、アウトという状況に追い込まれる。
果たして、半沢直樹は5億円を回収できるのか?
なーーーーーるほど!面白いっ!ドラマが大ヒットするわけだ。って、
数年たって、感心しているという、相変わらずの鈍チンなワタシ(笑)
畳み掛けるような悪人達の配置と、遠山の金さん並みのお裁き
コレがつまんない人って居ないだろう。
それに、作者が元銀行員だっただけに
銀行という組織が、とても生き生きと描かれている。
ワタシは、お小遣い貰うと『やった!うれしーーーー!』って程度の
金背感覚しか持ち得ない。故に銀行のシステムなんてチンプンカンプン!
しかし、そんなワタシにも解る。ある意味サルでも解る??ように
銀行のイロハを解りやすく、さりげなく説明しているので
それもまたオモシロポイントだった。
シリーズ読破したくなる。物語だった。