Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

悪人

2010年09月16日 16時02分05秒 | ベリーの感想文(本・映画)
天気          涼しいけど愛犬の為にクーラー続行







  

悪人(映画)
を、見ました。









長崎のひなびた田舎町に住む祐一は、朴訥な青年









出会い系サイトで知り合った、福岡に住む佳乃に会う約束で車を飛ばしてやってくるが

佳乃は祐一など相手にせず、偶然出くわした知り合いの大学生とドライブに出かける








ドライブを最後にこの世から消えてしまった、娘を失った両親のやり場のない怒りと悲しみ。














捜査上に浮かびあがった人物“祐一”の祖母も、誰にも言えない苦悩を抱えている









事件発覚前に、出会い系サイトで祐一と出会う光代は、

静止画像のような佐賀の街外れで、紳士服屋に努める平凡な30代の女性だった。










しかし、祐一との出会いをきっかけに突然の逃避行が始まった。

原作を読んで一番心に残る祐一の言葉 “どっちも悪もんにはなれんたい”
という言葉が、浮かんできました。








原作 吉田修一、 監督 李相日、 脚本 吉田修一・李相日、 音楽 久石譲
どうですかこのスタッフ!もうこの顔ぶれだけで半分は成功してます。この映画。

それに加えて、役者の演技がみんなうまい。
というか微妙な北部九州の言葉に違和感がない。
通常福岡などを舞台にした映画やドラマのセリフは、
「ばいっ!」や「たいっ!」などが
乱発されて、見ていると気持ち悪くて鳥肌が立ちます。
今の時代、「ばいっ!」なんていう福岡市民は50代でもほとんどいないと思います。
しかし、この映画の脚本には原作者本人が携わっていますし、
多分監督の配慮でしょうが、方言よりも、
イントネーションに力をいれているようで、
それにより、よりリアルな北部九州の雰囲気を出すことに成功しています。


小説の中で描かれていた、個々が抱える心の中の暗い闇や、
主人公祐一の心の中に、ずっと巣くっている孤独と諦観。
その原因となったのであろう、幼いころのひどい体験。
そんなこまごまとしたものが、映画からは全く読みとれないのですが、
しかし、原作を読んだことない人も、原作に感動した人も
興味深く見られる映画だと思います。







佳乃を好演していた、満島ひかり福岡出身かと思わせる、しぜんな口調ですが、沖縄出身(笑)

久留米出身で、垢ぬけない勘違いギャルを見事に演じました。
この役がしっかりしてないと、この物語ってしまってこないんですよね。
いつか深津絵里のような、評価がされたらいいですね。















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