Mrs.ベリーのVeryな一日

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グアテマラの弟

2011年07月17日 18時49分42秒 | ベリーの感想文(本・映画)
グアテマラの弟 (幻冬舎文庫)
片桐 はいり
幻冬舎

天気       夕方まで外に出ないでひきこもり



片桐はいり 著 : グアテマラの弟
を、読みました。



片桐はいりの本第2弾。
著者の一歳違いの実の弟は、南米グアテマラに住んでいる。
大学生の時分にふらりと旅に出て、立ち寄ったグアテマラに縁があり、
大学を休学して長く滞在したのち帰国し、大学・大学院を終えたのち
またグアテマラに舞い戻り、結婚をして
かの地に骨をうずめる覚悟でいる弟。
思春期を境に、ほとんど口をきくこともなかった弟に、
突然会いにゆくようになった、20年前のエピソードから
現在に至るまでの、姉弟そして家族の交流を綴ったエッセイ。




以前よんだ片桐はいりのエッセイは

わたしのマトカ (幻冬舎文庫)
片桐 はいり
幻冬舎

映画「かもめ食堂」の撮影のために訪れた
スウェーデンの話が詰まった一冊でした。
それまで、全く著述業などの経験がない著者ですが、
驚くほど鋭い感性は、スウェーデンで過ごしたひと夏を
美しく、鮮やかに描き上げていました。

今回よんだ、この「グアテマラの弟」も
長年、文章を書き続けてきた作家が手掛けたエッセイのように、
グアテマラの古都、アンティグアで巻き起こる
いかにも南米らしい珍事や、人々との交流を
生き生きと、綴っていました。
一度見ると、決して忘れない独特な風貌の著者は、
自身の中に潜む感性や、観察眼も
得意まれな、独特さを持ち合わせているようです。

この2冊の本は、それぞれ可愛らしい模様が施され、
もっとたくさんシリーズ化されるのが楽しみです。








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