ファチマの聖母の会・プロライフ

お母さんのお腹の中の赤ちゃんの命が守られるために!天主の創られた生命の美しさ・大切さを忘れないために!

怖すぎる未来の年表

2017年11月19日 | プロライフ
怖すぎる未来の年表…「3年後、女性の2人に1人が50歳以上に」より引用

●1992年に205万人だった18歳人口は、2018年頃(121万人)から激減する。2032年には100万人を割ることが『確定』している。
●2020年には女性の過半数が50歳以上になるのが事実。子供を産める女性自体が不足。
●2022年には「団塊の世代」が75歳=後期高齢者に突入。2025年には後期高齢者の人口全体に占める割合は18%に達する。
●東京圏(東京、千葉、神奈川、埼玉)の後期高齢者は2025年には572万人となる。東京圏の2015年の通院者は292万人だったが、2025年には約420万人になる。現在の病院数では完全にパンクする。病院に行っても数時間の順番待ち、入院に何年も待たされる。
●2015年現在、認知症高齢者の人数は525万人、2025年には約730万人が認知症になる。
●東京圏の2015年での要介護認定は91万人。2025年には132万人となる。
●多くの認知症高齢者が一人暮らし、孤独死を強いられる。
●2016年、認知症の行方不明者は1万2000人を超えたが、2025年には行方不明者が2万人を超える。
●1995年に8716万人でピークを迎えた生産年齢人口は、2027年には7000万人を下回る。
●2040年には、百貨店は38.1%の自治体で維持が難しくなる。「駅前の百貨店」が姿を消す。ショッピングモールも集客が減り次々に撤退する。地方銀行は統合・合併を繰り返し、現在の105行が10年後には全国で8~12行となる。
●2040年には有料老人ホームは、23.0%の自治体で維持困難。在宅ベースの介護サービスを受けることも難しくなる。

堕胎によって、残念ながら、日本は日本のもっとも大切な自分の国民に対して戦争を行っているのです。日本の最大の戦争を戦争を終わらせるために、ファチマの聖母マリア様に祈って下さい。
「ロザリオの聖母を崇敬するために、世界が平和を得、戦争の終わりを勝ち取るためにロザリオを毎日唱え続けることを望みます。なぜなら、そのお方(聖母)だけがあなたたちを助けることが出来るからです。」(ファチマの聖母)
「たとえそれがどんなに難しくとも、この世的なあるいは、特に霊的な問題、私たち一人一人の個人的な生活上の問題、家族の問題、この世のすべての家族の問題、修道会の問題、民族の問題、国家の問題などなど私たちがこの聖なるロザリオの祈りによって解決できない問題などありません。もう一度言います。それがどれほど困難であろうとも、私たちが聖なるロザリオの祈りによって解決し得ない問題はありません。」(シスター・ルシア)


怖すぎる未来の年表…「3年後、女性の2人に1人が50歳以上に」より引用

国土が狭く、資源を持たない日本は、「人」こそが、強さの源泉だった。しかし、静かに、不気味に人口は減っている。強みを失った国で何が起きるのか。その未来の姿を示す。

世界が経験したことがない「超高齢社会」

「'92年に205万人だった18歳人口は、'09年から数年は120万人前後が続く『踊り場』の状態にありましたが、2018年頃(121万人)から大きく減り始める見込みです。

'24年には106万人となり、'32年には100万人を割ると見られています。こうなると、私立大学は当然のこととして、国立大学にも潰れるところが出てくる。

日本を襲う劇的な人口減少は、こうした『国立大学倒産』のような、これまででは考えられなかった出来事を、様々な分野で引き起こします。しかも、これは単なる『予測』ではない。訪れることがもはや『確定』していると言ってもいいことなのです」

こう語るのは、産経新聞論説委員の河合雅司氏である。河合氏の著書『未来の年表』(講談社現代新書)は、人口が減り、社会が縮む日本の未来の姿を描き、ベストセラーとなっている。河合氏が続ける。

「現状は、もはや出生率が改善したからといって人口が増える状況ではありません。2020年には女性の過半数が50歳以上になる、という事実からもわかる通り、そもそも、子供を産める女性が少なくなっていくのです。

出生率が多少上がったところで、子供を産める母数が少ないのだから、少子高齢化・人口減少には歯止めはかからない。こうした現実をきちんと受け止めなくてはなりません」

では、どんなことが起こるのか。縮む日本をまず襲うのは、冒頭の言葉の通り、18歳=若者の減少である。

大学の運営に詳しい桜美林大学大学院の諸星裕教授が言う。

「いま86の国立大学がありますが、一部では経営が立ち行かなくなり、『統合』という策を取るところが出てきます。'07年には大阪外国語大学が大阪大学のひとつの学部になりましたが、もっと有名な大学でも同様のことが起こる。

各大学ともに生き残りのために改革をする。主婦や高齢者が通えるよう夜間や週末の授業をつくり、生涯学習センターのようになるところも出てくるでしょう」

2021年には、「団塊ジュニア世代」が50歳に差し掛かるが、この頃から介護離職が増え始めるという。なぜか。

「総務省の『就業構造基本調査』によれば、『働きながら介護をしている』という人は50代がいちばん多い(ページ末のグラフ参照)。人口の多い団塊ジュニア世代が働きながら介護をせざるを得ない状況になるということ。当然、介護離職の数が増加します」(前出・河合氏)

さらに今後は、介護スタッフがさらに厳しい人手不足に陥ることが見込まれる。'25年には約253万人の需要が見込まれるのに対して、215万人程度しか確保できないとされる。約38万人もの介護スタッフが不足するのだ。

特別養護老人ホーム、ケアハウスなどを必死に探しても、「受け入れられない」と断られる。そうなれば、否応なく家族が介護をしなければならなくなる。こうした人が数万人単位で現れる。

「家族の介護のために、介護スタッフを辞める人が現れ、そのためにスタッフが不足するというケースも出てくるでしょう。完全な悪循環です」(前出・河合氏)

2022年後期高齢者人口が激増する

これからの日本では、首都圏を中心に、高齢者の医療を巡る問題が噴出する。2022年には、'47年生まれを筆頭とする「団塊の世代」が75歳=後期高齢者に突入。

さらにその3年後、2025年には、ついに団塊の世代全員が75歳以上となり、後期高齢者の人口全体に占める割合は18%にも達する。

まず深刻な問題となるのが、首都圏の医療機関不足である。

政策研究大学院大学名誉教授の松谷明彦氏が解説する。

「'15年の東京圏(東京、千葉、神奈川、埼玉)の後期高齢者は397万人ですが、それが'25年には、175万人増えて572万人となる。これは確実な話。

当然病院を利用する人数も激増する。東京圏の'15年の通院者は292万人でしたが、同じ割合で通院すれば、'25年にはこれがおよそ4割増えて約420万人になる。

現在の病院にこれだけの人数が押し掛ければ、完全にパンクします。病院に行っても数時間は順番待ち、入院するのにも何年も待たなければならない。そんな状況が、この10年の間に進行する」

さらに、長期的に問題となるのが医療費だ。'08年の厚労省のデータによれば、45~64歳の一人あたりの医療費が年間約25万4100円であるのに対して、75歳以上の医療費は、約83万円と3倍以上。

全国紙社会部記者が言う。

「75歳以上人口の激増によって、'25年には、政府の医療費負担は56兆円にのぼると見られています。こうした予測を受け、すでに高齢者の自己負担の引き上げが予定されています」

さらに、今後医療費を膨張させると考えられるのは、新たながん治療である。様々な高額医療が現れると予想されるが、こうした治療を保険適用すると、医療費は膨らみ、財政は逼迫する。

'14年には、皮膚がん「メラノーマ」の治療薬オプジーボが認可され、その後、肺がんなどへの効果が明らかになると、多くの患者がこの薬に殺到した。

しかし、価格が高かったため、財政に与えるダメージは甚大。そこで国は、予定よりも早く値下げを行った。

'20年代に入ってからはオプジーボのような薬の「値下げ」にとどまらず、すでに保険適用されている高額な治療が少しずつ保険適用から外され、自由診療になっていくことは避けられない。

つまり、公的な健康保険で受けられる治療の選択肢が徐々に狭められていくということだ。

民間の医療保険に入っているカネ持ちは、高額な治療を受けることができるが、そんな余裕のない人々は保険が適用される安い治療しか選べない。そんな「医療の二極化」が進んでいく。

2025年認知症患者による交通事故が頻発する

認知症患者が運転する自動車がガードレール、側道に突っ込んだというニュースが毎日のように流れ、歩道をびくびくしながら歩く人が激増する。

資産家の高齢者の誘拐事件が頻発する一方で、万引きなどの軽犯罪で逮捕される高齢者が続出する。これが「認知症社会」の現実だ。

'15年現在、認知症高齢者の人数は525万人だが、内閣府の作成した『高齢社会白書』によれば、2025年には、65歳以上の5人に1人、約730万人が認知症になると推計されている。

さらに、認知症の一歩手前の「予備軍」段階を合わせると、日本人の1割以上、1300万人にもなるとされる。

前出の河合氏が、「認知症社会」の恐ろしさを指摘する。

「すでに認知症の高齢者が、同じく認知症のパートナーを介護する『認認介護』の問題が顕在化しつつある。当然リスクは高く、今後は介護中の事故がじわじわと増えていくと考えられます。

さらに、ひとり暮らし世帯が激増することが見込まれています。多くの認知症高齢者が、一人で暮らさざるを得ず、孤独死を強いられる。そういう状況がもうすぐそこまで迫っているのです」

認知症患者は、万引きなど軽犯罪を犯しがちだ。本人は悪いことをしている意識がないため、何度も何度も同じことを繰り返す。小売店などでは、一日に何度も高齢者の万引きを捕まえなくてはならなくなる。

行方不明も増える。'16年、認知症の行方不明者は1万2000人を超えたが、認知症の患者数、介護施設の不足などを考えれば、'25年には行方不明者が2万人を超えるのは確実だ。

自分の家族が起こしたら、と考えると恐ろしいのが、認知症患者の交通事故だ。'15年には78件の事故が起き、加害者家族が数億円の賠償を請求される例もあった。今後はさらに増加が見込まれる。

そして、自分の家族が認知症になったとしても、引き取ってくれる介護施設は見つからない。首都圏では、「介護施設不足」が現在よりもさらに深刻化するからだ。前出の松谷氏が解説する。

「東京圏(東京・千葉・神奈川・埼玉)の'15年段階での要介護認定は91万人です。人口に対する要介護の比率が同じだとすると、'25年には、これが132万人となる。

現状でさえ、要介護認定91万人に対して、介護老人保健施設や特養など介護保険施設は19万6000人定員で、どう考えても足りていない状態。今後はこれがもっと不足する可能性がある。危機的な状況です。

地方でも同じです。いまでも施設が不足しているところに、今後10年で後期高齢者は1割以上増えるわけですから受け入れようがない。東京の高齢者は地方でも引き取ってもらえない。『逃げ場』がまったくない状態に追い込まれるのです」

厚労省は、認知症高齢者増加に対する総合戦略である新オレンジプランをまとめているが、早期診断のための医療機関の整備が遅れるなど、政府の思惑通りには進んでいない。

2027年24時間営業のコンビニが消える

「今後、若年層の人口が減る中で働き手が減少し、コンビニやスーパーといった若年層を雇用する傾向のある業種は、次々に深刻な人手不足になっていきます」

こう語るのは、流通コンサルタントで株式会社イー・ロジット代表取締役の角井亮一氏。こうした人手不足が、国民の「生活基盤」に深い打撃を与え始めるのが'30年頃だ。

'95年に8716万人でピークを迎えた生産年齢人口は、2027年には7000万人を下回る。

さらに、経産省の調査によれば'30年、IT業界の人材は78万9000人不足する。角井氏によれば、「小売り、物流、ITは、人手不足について相関関係がある」という。

とくに、店舗数の多いコンビニが深刻な人手不足に陥るのは確実。公共料金の振り込みなど、生活のインフラとなったコンビニだが、24時間営業の取りやめを余儀なくされる。

'14年には牛丼チェーンの「すき家」で、一人で店舗をまわす「ワンオペ」が問題となり、閉店や深夜営業取りやめに追い込まれたが、あと10年もすれば、もはやほとんどの小売・物流企業が、同じ施策を取らざるを得なくなる。

「リアルな店舗の営業時間短縮や店舗数減少で、ネット通販がライフラインになってきますが、物流も人材不足です。『欲しいものがすぐ手に入る』ことが、『ぜいたく』とされる世の中になっていく」(角井氏)

一方、地方では、市場が縮小することから、様々な業種の撤退が相次ぐ。内閣府の『地域の経済2016』によれば、2030年には、38道府県で働き手が足りなくなると予想されている。

こうした「地方の衰退」は、スーパーや百貨店、銀行など、生活に欠かせない主要な施設の撤退に繋がっていく。

国土交通省の『国土のグランドデザイン2050』は、ある市町村でサービス施設を維持するのに必要な人口の規模を算出している(ページ末の表参照・各サービス施設について、立地自治体が右の人口を下回ると、施設は撤退する可能性が高まる。有料老人ホームは人口が4万2500人を下回ると維持が難しくなる)。

そして、先の「地域の経済2016」によれば、2040年には、百貨店は38.1%の自治体で維持が難しくなるという。その地域を象徴していた「駅前の百貨店」が、立地の衰退を象徴するように姿を消していく。

それだけではない。

「ショッピングモール(SM)も人口減少で集客が減り、『坪効率』が悪くなるため、次々に撤退していく可能性が高い。これから5~10年ほどで一部の地方からはSMが姿を消していくでしょう。地方の人にとって、SMは一種の『ライフライン』となっていますから、生活に大きな打撃を受ける人も多いはずです」(前出・角井氏)

地方からは銀行すらも消えていく。

フレイムワーク・マネジメント代表の津田倫男氏が解説する。

「銀行は地方で貸出先を見つけられないことから多くの地銀は統合・合併を繰り返し、現在の105行が、5年以内に20~30グループに、10年後には全国で8~12行といった寡占体制になると考えられます。

問題となるのは、『県内合併』です。たとえば、現在2行2店しかないような地域で、仮に店舗が統合され、競争原理が働かなくなると、借り手が高い金利を吹っかけられるなど、不利になる場合もある」

さらに、人口が少ない地域に住む人たちからは、「終の棲家」までも奪われてしまう。前出の『地域の経済2016』によれば、'40年には有料老人ホームは、23.0%の自治体で維持困難になる。在宅ベースの介護サービスを受けることが難しい地域も出てくる。


北朝鮮の女性たちは胎児を強制的に堕胎させされている (トランプの韓国国会演説)

2017年11月16日 | プロライフ
北朝鮮の女性たちは、胎児を強制的に堕胎させされている。

トランプ、韓国国会演説全文からの引用

●北朝鮮という牢獄国家。北朝鮮の労働者たちは、長時間を残酷な条件で無報酬で強制労働させられている。
●100万人以上の北朝鮮の住民が1990年代に飢饉で死亡しており、さらに多くの人々が、継続する飢餓で命を落としている。5歳未満の乳幼児のうち、ほぼ30%が栄養失調。
●それにも関わらず、2012年と2013年、北朝鮮の体制は2億ドルを独裁者を偶像化するために使った。
●10万人と推定される北朝鮮の住民たちが、労働収容所で強制労役をし、拷問と飢餓、強姦、殺人に耐え、苦しんでいる。
●北朝鮮の女性たちは、胎児を強制的に堕胎させされている。子供たちは新生児の時に殺害される。
●父親が中国人の赤ちゃんは、生きる価値がないと言われる。
●北朝鮮の生活があまりにもひどいため、住民たちは、海外に売られて奴隷になることを望む。
次のような動画もある。




Liberty in North Korea (Link)

●住民たちが、互いを監視している。すべての行動が偵察の対象となる。北朝鮮はカルト集団のように統治されている。
●この軍事的カルトの中心に「北朝鮮の指導者は朝鮮半島を征服し、半島に住む住民を奴隷化し、支配する運命にある」という狂信がある。
次のような動画もある。




トランプ、韓国国会演説全文からの引用

親愛なる丁議長、尊敬する国会議員の皆さん、そして紳士淑女の皆さん、ここ国会本会議場で申し上げることができる機会、米国民を代表し、大韓民国の国民に演説できる特別な栄誉をいただき、感謝しています。

韓国に滞在する短い時間の間、メラニアと私は、韓国の古典的でありながらも近代的な姿に、畏敬の念を抱き、皆さんの暖かい歓待に大きな感銘を受けました。昨夜、文大統領夫妻は、大統領府で行われた素敵な宴会で私たちを手厚く歓待してくれました。

我々は、軍事協力の増進と公正性・互恵の原則の下、両国間の通商関係を改善するために、生産的な協議を行いました。今回の訪問中、韓米両国の長年の友愛を確認することができ、嬉しくも光栄でした。

我々両国の同盟は、戦争の試練の中で芽生え、歴史の試験を通じて強くなりました。仁川上陸作戦で戦闘に至るまで、韓米兵士たちは共に戦い、散華し、共に勝利しました。およそ67年前の1951年春、両国軍は、今日我々が一緒にいるソウルを奪還した。 我々連合軍が共産軍から首都を奪回するため、大きな死傷者を出したことは二度ありました。その後、数週間、数カ月に渡り、両国軍は険しい山を黙々と前進し、血戦を行いました。時には後退しながらも、彼らは北進し、線を形成しました。この線は、今日の弾圧を受ける者たちと自由な者たちを分ける線になりました。そして、韓米兵士は、その線を70年近く共に守っています。

1953年の停戦協定に署名した当時、3万6000人余りの米国人が、韓国戦争で戦死し、15万人が負傷を負いました。とても大きな負傷です。彼らは英雄であり、我々は彼らに敬意を表します。我々はまた、韓国国民が自由のために払った多大な代価に敬意を表し、これを記憶します。韓国は数十万の勇敢な兵士たちと数え切れないほど罪のない市民たちを無惨な戦争で失いました。この美しいソウルのほとんどは焦土化され、韓国の多くの地域に戦争の傷跡が残っており、そして韓国の経済は大きな影響を受けました。

しかし、全世界が知っている通り、その後、二世代に渡って奇跡のようなことが、朝鮮半島の南で起きました。一世帯ずつ、一つの都市ずつ、韓国民たちはこの国を今日の姿に変えました。韓国はもう全世界的に立派な国家へ跳躍しました。そしてこれについてお祝いを申し上げます。

韓国は厳しい惨禍を乗り越え、地球上で最も富強な国の隊列へと上がった。 今日の韓国経済の規模は、1960年と比較して350倍に達し、交易はおよそ1900倍近く増加しました。平均寿命も53年に過ぎなかったものが、今では82歳以上になりました。

このような韓国と同様に、そして私が選挙で勝利したように、この事実をお祝い申し上げます。 米国は、同じように奇跡のようなことを経験しています。我々の株式市場は、これまでより活況を享受しています。そして失業率は、17年目の最低値を記録しています。我々はISを撃退し、司法を強化しています。そして、素晴らしい最高裁判所長を迎え入れました。

そして、これよりもはるかに多くの事例がありますが、今、朝鮮半島周辺に配置されているのが、大型航空母艦です。この航空母艦にはF35が装備されており、15機の戦闘機が搭載されています。そして、我々は核潜水艦を適切にポジショニングして配置しています。米国は、私の行政部内で完全に軍事力を構築しており、数千億にのぼる資金を支出し、最も最新で、最も発展した兵器体制を獲得するために努力しています。これが今現在、全世界で起きていることです。私は力を通じて平和を維持しようとしています。

私たちは、他のどの国よりも韓国がよくなることを望んでおり、これについて多くの支援をしています。そして、このことをあらゆる人に理解してもらえるため、多くの努力をしています。私は、韓国がとても成功的な国家に発展したことを知っており、我々の信頼できる同盟国であるということを信じています。そして、今後もそのようになることを信じて疑いません。

韓国が成し遂げたことは、本当に大きな感銘を与えています。韓国の経済的な変身は、政治的な変身にもつながります。主権や、韓国の自尊心あふれる独立的な国民は、自ら統治する権利を要求しました。韓国国民たちは、1988年に自由総選挙を実施しました。これは、韓国が初のオリンピックを開催したまさにその年です。まもなく、韓国国民たちは、30年ぶりに初の文民大統領を輩出しました。そして、みんなの手で成し遂げた国が金融危機に直面した際、数百人が列を作って、最も高価な物を手放しました。皆さんの結婚指輪、家宝、黄金、幸運の鍵を手放し、子供たちのより良い未来を担保しようとしたのが、まさに皆さんです。

皆さんの価値は、単純な金銭的な価値以上にあり、これは汗と精神の業績です。過去数十年間、韓国の科学者と工学者があまりにも多くの素晴らしいものを発見した。皆さんが技術の限界を突破し、奇跡的な医学的治療法を開拓し、宇宙の謎を解決するリーダーとして浮上しました。

韓国の作家たちは、年間約4万冊の本を著述しています。韓国の音楽家たちは、全世界でコンサート場を埋め尽くしています。韓国の学生たちの大学卒業率は、世界最高レベルに達しています。韓国のゴルフ選手たちは、世界最高の器量を備えています。

USオープンの女子ゴルフは、今年、ニュージャージーにあるトランプゴルフ場で行われました。そして、素晴らしい韓国の女性ゴルファー、パク・ソンニョン氏がここで勝利しました。全世界で10位圏に入る素晴らしい選手です。世界4大ゴルフ選手たちは、みんな韓国出身です。これにお祝いを申し上げます。

何が素晴らしいことだと思うかというと、ここソウルでは63ビルやロッテワールドタワーのような、素晴らしい建築物が空を彩っています。様々な成長産業が労働者たちの職場となっています。韓国人たちは、飢えた彼らに食糧を提供し、テロに対抗し、全世界で問題解決の力になっています。数ヵ月後、皆さんは第23回冬季オリンピックという素晴らしい行事を開催することになります。幸運を祈っています。

韓国の奇跡は、自由国家の兵力が進撃していたところ、つまり、ここから24マイル北にまで影響しています。そして、魔法はそこで止まり、そこですべて終わります。そこですぐに止まってしまうのです。繁栄はそこで終わり、北朝鮮という牢獄国家が始まります。北朝鮮の労働者たちは、非常に長い時間を耐え難い条件で無報酬で働いています。最近は、全労働力に70日連続で労働をするか、1日分の休息に対する対価を支払うよう命令が下されました。

家族たちは配管も備わっていない家で生活し、電気を使う家庭は半分にも満たないのです。親たちは教師に寸志を渡しながら、子供たちが強制労役から救済されるよう希望を持ちます。100万人以上の北朝鮮の住民が1990年代に飢饉で死亡しており、さらに多くの人々が、継続する飢餓で命を落としています。5歳未満の乳幼児のうち、ほぼ30%が栄養失調による発育不振に悩まされています。

それにも関わらず、2012年と2013年、北朝鮮の体制は2億ドルと推定される、住民たちの生活レベル向上に配分した資金の半分近い額を記念碑や塔、銅像を建立して独裁者を偶像化するために使いました。

北朝鮮の経済が徴収する収益は、歪んだ体制に対する忠誠の度合いによって配分されます。住民たちを対等な市民と考えているどころか、この残忍な独裁者は、住民たちを秤にかけ、点数をつけて、国家に対する彼らの忠誠度をあまりにも恣意的に評価し、これらに等級を付けます。忠誠度で高い点数を取った人たちは、首都の平壌に居住することができますが、 点数が一番低い人たちは、まず餓死します。一人の小さな違反、例えば捨てられた新聞紙に印刷された独裁者の顔に誤ってシミをつけたりしたら、これがその人の家族全体の社会信用等級に数十年間影響を及ぼしかねません。そして、10万人と推定される北朝鮮の住民たちが、労働収容所で強制労役をし、拷問と飢餓、強姦、殺人に耐え、苦しんでいます。

知られているある事例では、およそ9歳の少年が10年間収監生活をしいられました。これは、この子の祖父が、反逆罪で告発されたためです。また、ある事例では、ある一人の学生が金正恩氏の人生に対する細部事項一つを忘れたという理由で学校で暴行を受けました。

軍人たちは、外国人を拉致し、これらを北朝鮮のスパイの語学教師として働かせています。戦争前に、キリスト教の根拠地だったところだが、今ではキリスト教徒と他の宗教家が中でお祈りをしたり、宗教書籍を保有して摘発されれば、抑留と拷問、そして多くの場合、処刑までも甘受しなければなりません。

北朝鮮の女性たちは、人種的に異なる胎児を強制的に堕胎しなければなりません。この子たちが誕生したら、子供たちは新生児の時に殺害されます。父親が中国人の赤ちゃんは、かごに入れたまま連れて行かれました。警備隊は、この子は生きる価値がないと話しました。北朝鮮の生活があまりにもひどいため、住民たちは政府官僚に賄賂を渡して海外に売られていくといいます。むしろ、奴隷になることを望みます。逃げようと試みようとすると、死刑に処される可能性があり、犯罪になります。死刑を免れた人は、こう話しました。思い返せば、私は人ではなく動物により近かった。北朝鮮を離れたからこそ、人生がどういうものなのかを悟った言葉です。

今日、朝鮮半島で、我々は歴史の実験室で起きた悲劇的実験の結果を目撃しています。これは一つの民族、二つの韓国についての話です。一方の韓国では、人々が自らの国家と人生を尽くし、自由と正義、文明と成就の未来を選択しました。他方の韓国は腐敗した指導者たちが、圧制とファシズム、弾圧により自国民たちを監獄に閉じ込めました。この実験の結果は、すでに導出され、その結果はあまりにも克明です。

1950年、韓国戦争勃発時、2つの韓国の1人当たりのGDPは、ほぼ同じでした。1990年代に入り、韓国の経済規模は、北朝鮮と比べて10倍を超えました。そして今日の韓国経済は、北朝鮮の40倍以上に達しています。つまり、同じラインで出発してからいくばくもなく、今では40倍以上成長したというわけです。これはとても良くやったと思います。

北朝鮮がもたらした苦痛を考慮すれば、北朝鮮の独裁者が、どうして必死に住民たちが克明な対比に気づかないようにしなければならないのか、驚くほどのことではありません。北朝鮮の体制は、何よりも真実を恐れるために、外部世界との接触を全面的に遮断しています。今日、私のこの演説だけでなく、韓国における生活の中で最も普遍的な事実さえも、北朝鮮では禁断の知識です。西欧と韓国の音楽も禁止されています。海外メディアを所有することも犯罪であり、これは死刑に処される可能性がある犯罪です。

そして住民たちが、互いを監視しています。彼らの家はいつでも捜索を受ける恐れがあります。すべての行動が偵察の対象となります。

北朝鮮はカルト集団のように統治されています。この軍事的カルトの中心にある狂信は、征服された朝鮮半島と、奴隷とされた韓国人たちとを、親・保護者として支配するという、指導者の運命を信じることです。

韓国が成功すればするほど、より決定的に、韓国は金正恩体制の中心の暗い幻想に損傷を与えることができます。繁栄する韓国の存在自体が、北朝鮮の独裁体制の生存を脅かすのです。

ソウルと国会は生きている証拠です。自由で独立的な韓国が強力且つ最高、誇りに思うことができるということです。

ここでは、国家の力が、暴君の偽の栄光から出てくるのではありません。強力且つ、偉大なる韓国国民の真の栄光からその力が出るのです。韓国人たちは、自由に暮らし、繁盛し、礼拝し、愛し、人生を歩み、自分の運命を作り出すことができます。韓国では、いかなる独裁者もできなかったことを韓国国民がやり遂げました。自ら責任を持ち、未来の主導権を握ったのです。まさにコリアンドリームを現実のものにしたのです。

皆さんは、漢江の奇跡を起こしました。私たちは、ソウルの素敵な摩天楼から、野と山の峰の美しい景観を見ています。皆さんは、自由に幸せに、そして皆さんだけの美しい方法でこれを成就しました。こんなに立派な国と皆さんの成功は、北朝鮮に対し、不安と警鐘、さらに怖気づかせる最も大きな原因になることができます。そのために金正恩体制は、国外での紛争を模索しています。国内の失敗から目を背けさせるために。

休戦以降、北朝鮮は米国人と韓国人たちに対して、たくさんの攻撃を加えました。勇猛な米海軍たちを捕まえて拷問し、繰り返しヘリコプターを攻撃し、また、1969年には、米国偵察機を撃墜して31人の米軍を死亡させました。それだけでなく、北朝鮮体制は数えきれないほど韓国に侵入し、高位指導者の暗殺を図り、韓国の艦船を攻撃し、オットー・ワームビアを攻撃し、結局この若者を死に至らしめました。

この渦中、北朝鮮体制は核兵器を追求した。誤った希望を持ち、脅迫により自身の究極的な目標を果たすことができると信じたのです。我々は、このような目標が達成されるようにはしないでしょう。その目標は、まさに韓国を下に置くことです。しかし、そのようなことは決して起こらないようにするべきです。

北朝鮮体制は、核弾道ミサイル計画を追求し、これまで米国と同盟国としたすべての保障と合意の約束を破りました。1994年に、プルトニウムを凍結すると約束しましたが、約束の恩恵は受け取りながらも、不法に核活動を続けました。2005年には、数年間、外交活動がありましたが、その時、独裁体制は、核を断念して、核不拡散条約に復帰すると言いました。しかし、復帰せず、むしろ放棄を盾に交渉し、兵器実験を行いました。

2009年には、米国はもう一度交渉することにしました。北朝鮮に関与、エンゲージメントを提示しました。北朝鮮体制の答えは、韓国海軍艦艇を沈没させ、46人の海軍を死亡させました。今でも北朝鮮は継続して米国側と日本の領土にミサイルを発射し、核実験を行い、大陸間弾道ミサイルを開発して米国自体を脅かそうとしています。

北朝鮮体制は、米国の過去の自制を弱さと解釈しました。これは致命的な誤算となるでしょう。我々政府は、まったく違う政府です。過去の行政部と比較した時、別の行政部です。今日、私は我々両国だけでなく、すべての文明国家に代わり、北朝鮮に伝えています。我々を過小評価しないでください。また、我々を試そうともしないでください。我々は共同の安保、我々が共有する繁栄、そして神聖なる自由を防衛します。

我々は、この素晴らしい朝鮮半島に、細い運命の線を引くことを選択しなかったでしょうか?全世界の歴史の中で、この線はここに残っています。この線は平和と戦争、品位と悪行法と暴政、希望と絶望の間に描かれた線です。この線は、多くの場所で数度に渡る歴史の中で引かれました。この線を守るのが自由国家が、常にしなければならない選択です。

我々は弱さの対価として、これらを守らなければならない危険を一緒に学びました。米国国民はナチズム、帝国主義、共産主義、テロとの戦いをしながら、命を懸けました。米国は葛藤や対立を望みません。決して彼から逃げません。歴史には、捨てられた体制が数多くあります。彼らは愚かにも米国の決意を試した体制でした。我々の過去を振り返り、さらにこれ以上、疑ってはなりません。我々は、米国や同盟国が脅迫、あるいは攻撃されることを許容しないでしょう。我々は米国の都市が破壊の脅威にさらされることを許容しないでしょう。我々は脅迫を受けないでしょう。最悪の残酷がここで繰り返されるようなことはしません。命をかけた土地です。

だから、私はここに来ました。自由で繁栄する韓国の平和を愛する国のために、メッセージを持ってきました弁解の時代は終わりました。これからは力の時代です。平和を望むなら、我々は常に強くなければなりません。

世界は悪党体制の脅威を寛容することはできません。核の惨禍で世界を脅かす体制を寛容することはできません。責任を負う国家は力を合わせ、北朝鮮の残酷な体制を孤立させなければなりません。いかなる形の支援や供給、譲歩を否定しなければなりません。

すべての国家、中国、ロシアも、国連安保理決議案を完全に履行し、体制との外交関係を格下げし、すべての貿易関係を断絶させることを促します。我々の責任であり義務は、このリスクに一緒に対処することです。待てば待つほどリスクは増加し、選択肢は少なくなるからです。この脅威を無視したり、あるいは可能にする国家に話しましょう。この危機の重さが皆さんの良心を押しつぶすでしょう。

ここ朝鮮半島に来たのは、北朝鮮の独裁体制の指導者に直接的に伝えたいメッセージがあるからです。あなたが保有している兵器は、あなたを安全にするのではなく、体制を深刻な危険にさらすでしょう。暗い道に向かう一歩一歩が、あなたが直面する脅威を増加させるでしょう。北朝鮮は、あなたのおじいさんが描いた楽園ではありません。誰も行ってはならない地獄です。

しかし、あなたが作り上げた神と人間に対する犯罪があろうとも、我々は良い未来のための道を提示する準備ができています。この出発は攻撃を中止させ、弾道ミサイルの開発を止め、安全かつ検証可能な総体的な非核化です。

空から朝鮮半島を眺めると、眩しい光が南に満ち、突破できない闇の塊が北を占めています。我々は、光と繁栄の平和の未来を望んでいます。しかし、我々がこのような光を議論できる準備ができる場合は、北朝鮮の指導者たちが挑発を止め、核プログラムを廃棄する場合です。

北朝鮮の邪悪な体制は、一つだけ正しい方向を見ています。それは、民族の運命が栄光ということです。しかし、その姿がどんなものなのかについては間違っています。一民族の運命は、抑圧の絆の中で、苦痛を受けるのではなく、栄光と自由の中で繁栄するものです。

韓国人たちが朝鮮半島で成し遂げたのは、韓国の勝利、それ以上です。人類の精神を信じるすべての国家の勝利です。我々が願うは、皆さんの北朝鮮の兄弟姉妹が神が意図した人生を豊かに享受することです。韓国は、我々に何ができるのかを見せつけてくれました。何十年もの間、勤勉、勇気、才能だけを持ち、皆さんは戦争で廃墟となったこの地を富と豊かな文化と深い精神を持つ祝福を受けた国に変えました。

韓国はすべての家庭が裕福に暮らし、すべての子どもたちが輝くことができる国を作り出しました。このような韓国は強力且つ、偉大な国家の間に立っています。自主的で誇らしく、平和を愛している国の間に立っています。

我々は国民を尊重し、自由を大切にし、主権を持って自分の運命を作る国です。 すべての人間の尊厳性を確認し、すべての人たちの完全な潜在力を我々は信じています。我々は常に準備し、韓国国民の利害を保護します。残忍な野心から国民を保護します。我々は一緒に自由な一つの韓国、安全な朝鮮半島、家族の再会を夢見ています。我々は南北をつなぐ高速道路、家族の出会い、核の悪夢が去り、美しい平和の約束がやって来る日を夢見ています。その日が来るまで、私は強く、油断せず、我々の目は、北朝鮮に固定されており、心はすべての韓国人が自由に生きられるその日のために祈ります。

ありがとうございます。神が韓国国民と米国を祝福することを願っています。

【英語・韓国語】北朝鮮の女性たちは胎児を強制的に堕胎させされている(トランプの韓国国会演説)

2017年11月16日 | プロライフ
トランプの韓国国会演説 【英語原文】
Trump’s speech to the South Korean National Assembly, annotated

Assembly Speaker Chung, distinguished members of this assembly, ladies and gentlemen, thank you for the extraordinary privilege to speak in this great chamber, and to address your people on behalf of the great people of the United States of America.

In our short time in your country, Melania and I have been awed by its ancient, modern wonders, and we are deeply moved by the warmth of your welcome. Last night, President and Mrs. Moon showed us incredible hospitality in a beautiful reception at the Blue House. We had productive discussions on increasing military cooperation and improving the trade relationship between our nations on the principle of fairness and reciprocity.

Through this entire visit, it has been both our pleasure and our honor to create and celebrate a long friendship between the United States and the Republic of Korea.

This alliance between our nations was forged in the crucible of war and strengthened by the trials of history. From the Inchon landings to Pork Chop Hill, American and South Korean soldiers have fought together, sacrificed together and triumphed together.

Almost 67 years ago, in the spring of 1951, they recaptured what remained of this city, where we are gathered so proudly today. It was the second time in a year that our combined forces took on steep casualties to retake this capital from the Communists.

Over the next weeks and months, the men soldiered through steep mountains and bloody, bloody battles. Driven back at times, they willed their way north to form the line that today divides the oppressed and the free. And there, American and South Korean troops have remained together holding that line for nearly seven decades.

By the time the armistice was signed in 1953, more than 36,000 Americans had died in the Korean War, with more than 100,000 others very badly wounded. They are heroes, and we honor them. We also honor and remember the terrible price the people of your country paid for their freedom. You lost hundreds of thousands of brave soldiers and countless innocent civilians in that gruesome war.

Much of this great city of Seoul was reduced to rubble. Large portions of the country were scarred severely, severely hurt by this horrible war. The economy of this nation was demolished.

But as the entire world knows, over the next two generations, something miraculous happened on the southern half of this peninsula. Family by family, city by city, the people of South Korea built this country into what is today one of the great nations of the world. And I congratulate you.

In less than one lifetime, South Korea climbed from total devastation to among the wealthiest nations on Earth. Today your economy is more than 350 times larger than what it was in 1960. Trade has increased 1,900 times. Life expectancy has risen from just 53 years to more than 82 years today.

Like Korea, and since my election exactly one year ago today, I celebrate with you.

The United States is going through something of a miracle itself. Our stock market is at an all-time high. Unemployment is at a 17-year low. We are defeating ISIS. We are strengthening our judiciary, including a brilliant Supreme Court justice, and on and on and on.

Currently stationed in the vicinity of this peninsula are the three largest aircraft carriers in the world, loaded to the maximum with magnificent F-35 and F-18 fighter jets.

In addition, we have nuclear submarines appropriately positioned. The United States under my administration is completely rebuilding its military and is spending hundreds of billions of dollars to the newest and finest military equipment anywhere in the world being built right now.

I want peace through strength.

We are helping the Republic of Korea far beyond what any other country has ever done. And in the end, we will work things out far better than anybody understands or can even appreciate.

I know that the Republic of Korea, which has become a tremendously successful nation, will be a faithful ally of the United States very long into the future.

What you have built is truly an inspiration. Your economic transformation was linked to a political one. The proud sovereign and independent people of your nation demanded the right to govern themselves. You secured free parliamentary elections in 1988, the same year you hosted your first Olympics.

Soon after, you elected your first civilian president in more than three decades. And when the republic you won faced financial crisis, you lined up by the millions to give your most prized possessions — your wedding rings, heirlooms and gold “luck” keys to restore the promise of a better future for your children.

Your wealth is measured in more than money. It is measured in achievements of the mind and achievements of spirit. Over the last several decades, your scientists have — engineers — and engineered so many magnificent things. You've pushed the boundaries of technology, pioneered miraculous medical treatments, and emerged as leaders in unlocking the mysteries of our universe.

Korean authors penned roughly 40,000 books this year. Korean musicians fill concert halls all around the world. Young Korean students graduate from college at the highest rates of any country. And Korean golfers are some of the best on Earth.

In fact — and you know what I'm going to say — the women's U.S. Open was held this year at Trump National Golf Club in Bedminster, N.J., and it just happened to be won by a great Korean golfer, Sung Hyun Park, and eight of the top 10 players were from Korea. And the top four golfers — one, two, three, four — the top four were from Korea. Congratulations. Congratulations. Now, that's something. That is really something.

Here in Seoul, architectural wonders, like the 63 Building and the Lotte World Tower — very beautiful — grace the sky and house the workers of many growing industries. Your citizens now help to feed the hungry, fight terrorism and solve problems all over the world. And in a few months, you will host the world and you will do a magnificent job at the 23rd Olympic Winter Games. Good luck.

The Korean miracle extends exactly as far as the armies of free nations advanced in 1953. Twenty-five miles to the north, there it stops. It all comes to an end, dead stop. The flourishing ends and the prison state of North Korea, sadly, begins.

Workers in North Korea labor grueling hours in unbearable conditions for almost no pay. Recently, the entire working population was ordered to work for 70 days straight or else pay for a day of rest. Families live in homes without plumbing, and fewer than half have electricity. Parents bribe teachers in hopes of saving their sons and daughters from forced labor.

More than a million North Koreans died of famine in the 1990s, and more continue to die of hunger today. Among children under the age of 5, nearly 30 percent are afflicted by stunted growth due to malnutrition.

And yet, in 2012 and 2013, the regime spent an estimated $200 million, or almost half the money that it allocated to improve living standards for its people, to instead build even more monuments, towers, and statues to glorify its dictators. What remains of the meager harvest of the North Korean economy is distributed according to perceived loyalty to a twisted regime.

Far from valuing its people as equal citizens, this cruel dictatorship measures them, scores them, and ranks them based on the most arbitrary indications of their allegiance to the state. Those who score the highest in loyalty may live in the capital city. Those who score the lowest starve.

A small infraction by one citizen, such as accidentally staining a picture of the tyrant printed in a discarded newspaper, can wreck the social credit rank of his entire family for many decades. An estimated 100,000 North Koreans suffer in gulags, toiling in forced labor, and enduring torture, starvation, rape and murder on a constant basis.

In one known instance, a nine-year-old boy was imprisoned for 10 years because his grandfather was accused of treason. In another, a student was beaten in school for forgetting a single detail about the life of Kim Jong Un. Soldiers have kidnapped foreigners and forced them to work as language tutors for North Korean spies.

In the part of Korea that was a stronghold for Christianity before the war, Christians and other people of faith who are found praying or holding a religious book of any kind are now detained, tortured and, in many cases, even executed.

North Korean women are forced to abort babies that are considered ethnically inferior. And if these babies are born, the newborns are murdered. One woman's baby born to a Chinese father was taken away in a bucket. The guard said it did not deserve to live because it was impure. So why would China feel an obligation to help North Korea?

The horror of life in North Korea is so complete that citizens pay bribes to government officials to have themselves exported aboard as slaves. They would rather be slaves than live in North Korea.

To attempt to flee is a crime punishable by death. One person who escaped remarked, “When I think about it now, I was not a human being. I was more like an animal. Only after leaving North Korea did I realize what life was supposed to be.”

And so, on this peninsula, we have watched the results of a tragic experiment in a laboratory of history. It is a tale of one people, but two Koreas. One Korea in which the people took control of their lives and their country and chose a future of freedom and justice, of civilization and incredible achievement, and another Korea in which leaders imprison their people under the banner of tyranny, fascism and oppression.

The results of this experiment are in, and they are totally conclusive.

When the Korean War began in 1950, the two Koreas were approximately equal in GDP per capita. But by the 1990s, South Korea's wealth had surpassed North Korea's by more than 10 times. And today, the South's economy is over 40 times larger. So you started the same a short while ago, and now you're 40 times larger. You're doing something right.

Considering the misery wrought by the North Korean dictatorship, it is no surprise that it has been forced to take increasingly desperate measures to prevent its people from understanding this brutal contrast. Because the regime fears the truth above all else, it forbids virtually all contact with the outside world. Not just my speech today, but even the most commonplace facts of South Korean life are forbidden knowledge to the North Korean people.

Western and South Korean music is banned. Possession of foreign media is a crime punishable by death. Citizens spy on fellow citizens. Their homes are subject to search at any time, and their every action is subject to surveillance. In place of a vibrant society, the people of North Korea are bombarded by state propaganda practically every waking hour of the day.

North Korea is a country ruled as a cult. At the center of this military cult is a deranged belief in the leader's destiny to rule as parent-protector over a conquered Korean Peninsula and an enslaved Korean people.

The more successful South Korea becomes, the more decisively you discredit the dark fantasy at the heart of the Kim regime. In this way, the very existence of a thriving South Korean republic threatens the very survival of the North Korean dictatorship.

This city and this assembly are living proof that a free and independent Korea not only can but does stand strong, sovereign and proud among the nations of the world.

Here the strength of the nation does not come from the false glory of a tyrant. It comes from the true and powerful glory of a strong and great people, the people of the Republic of Korea, a Korean people who are free to live, to flourish, to worship, to love, to build and to grow their own destiny.

In this republic, the people have done what no dictator ever could. You took, with the help of the United States, responsibility for yourselves and ownership of your future. You had a dream, a Korean dream, and you built that dream into a great reality.

In so doing, you performed the Miracle on the Han that we see all around us, from the stunning skyline of Seoul to the plains and peaks of this beautiful landscape. You have done it freely, you have done it happily, and you have done it in your own very beautiful way.

This reality, this wonderful place, your success is the greatest cause of anxiety, alarm, and even panic to the North Korean regime. That is why the Kim regime seeks conflict abroad, to distract from total failure that they suffer at home.

Since the so-called armistice, there have been hundreds of North Korean attacks on Americans and South Koreans. These attacks have included the capture and torture of the brave American soldiers of the USS Pueblo, repeated assaults on American helicopters, and the 1969 downing of a U.S. surveillance plane that killed 31 American servicemen.

The regime has made numerous lethal incursions in South Korea, attempted to assassinate senior leaders, attacked South Korean ships, and tortured Otto Warmbier, ultimately leading to that fine young man's death.

All the while, the regime has pursued nuclear weapons with the deluded hope that it could blackmail its way to the ultimate objective. So — and that objective we are not going to let it have. We are not going to let it have. All of Korea is under that spell divided in half. South Korea will never allow what's going on in North Korea to continue to happen.

The North Korean regime has pursued its nuclear and ballistic missile programs in defiance of every assurance, agreement and commitment it has made to the United States and its allies. It's broken all of those commitments. After promising to freeze its plutonium program in 1994, it repeated the benefits of the deal and then, and then immediately continued its illicit nuclear activities. In 2005, after years of diplomacy, the dictatorship agreed to ultimately abandon its nuclear programs and return to the treaty on nonproliferation. But it never did. And worse, it tested the very weapons it said it was going to give up.

In 2009, the United States gave negotiations yet another chance and offered North Korea the open hand of engagement. The regime responded by sinking a South Korean Navy ship, killing 46 Korean sailors. To this day, it continues to launch missiles over the sovereign territory of Japan and all other neighbors, test nuclear devices and develop ICBMs to threaten the United States itself.

The regime has interpreted America's past restraint as weakness. This would be a fatal miscalculation.

This is a very different administration than the United States has had in the past. Today I hope I speak not only for our countries, but for all civilized nations when I say to the North: Do not underestimate us. And do not try us.

We will defend our common security, our shared prosperity, and our sacred liberty. We did not choose to draw here on this peninsula — this magnificent peninsula — the thin line of civilization that runs around the world and down through time. But here it was drawn, and here it remains to this day.

It is the line between peace and war, between decency and depravity, between law and tyranny, between hope and total despair. It is a line that has been drawn many times in many places throughout history. To hold that line is a choice free nations have always had to make.

We have learned together the high cost of weakness and the high stakes of its defense. America's men and women in uniform have given their lives in the fight against Nazism, imperialism, communism and terrorism. America does not seek conflict or confrontation. But we will never run from it.

History is filled with discarded regimes that have foolishly tested America's resolve. Anyone who doubts the strength or determination of the United States should look to our past, and you will doubt it no longer.

We will not permit America or our allies to be blackmailed or attacked. We will not allow American cities to be threatened with destruction. We will not be intimidated. And we will not let the worst atrocities in history be repeated here on this ground we fought and died so hard to secure.

That is why I come here to the heart of a free and flourishing Korea with a message for the peace-loving nations of the world: The time for excuses is over. Now is the time for strength. If you want peace, you must stand strong at all times.

The world cannot tolerate the menace of a rogue regime that threatens with nuclear devastation. All responsible nations must join forces to isolate the brutal regime of North Korea, to deny it and any form, any form of it, you cannot support, you cannot supply, you cannot accept.

We call on every nation, including China and Russia, to fully implement U.N. Security Council resolutions, downgrade diplomatic relations with the regime and sever all ties of trade and technology. It is our responsibility and our duty to confront this danger together, because the longer we wait, the greater the danger grows and the fewer the options become.

And to those nations that choose to ignore this threat — or worse still, to enable it — the weight of this crisis is on your conscience. I also have come here to this peninsula to deliver a message directly to the leader of the North Korean dictatorship.

The weapons you are acquiring are not making you safer. They are putting your regime in grave danger. Every step you take down this dark path increases the peril you face. North Korea is not the paradise your grandfather envisioned. It is a hell that no person deserves.

Yet despite every crime you have committed against God and man, you are ready to offer — and we will do that — we will offer a path to a much better future. It begins with an end to the aggression of your regime, a stop to your development of ballistic missiles, and complete, verifiable and total denuclearization.

A sky-top view of this peninsula shows a nation of dazzling light in the South and a mass of impenetrable darkness in the North. We seek a future of light, prosperity, and peace. But we are only prepared to discuss this brighter path for North Korea if its leaders cease their threats and dismantle their nuclear program.

The sinister regime of North Korea is right about only one thing: The Korean people do have a glorious destiny. But they could not be more wrong about what that destiny looks like. The destiny of the Korean people is not to suffer in the bondage of oppression but to thrive in the glory of freedom.

What South Koreans have achieved on this peninsula is more than a victory for your nation. It is a victory for every nation that believes in the human spirit. And it is our hope that someday soon all of your brothers and sisters of the North will be able to enjoy the fullest of life intended by God.
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Your republic shows us all of what is possible. In just a few decades, with only the hard work, courage and talents of your people, you turned this war-torn land into a nation blessed with wealth, rich in culture and deep in spirit. You built a home where all families can flourish and where all children can shine and be happy.

This Korea stands strong and tall among the great community of independent, confident, and peace-loving nations. We are nations that respect our citizens, cherish our liberty, treasure our sovereignty, and control our own destiny. We affirm the dignity of every person and embrace the full potential of every soul. And we are always prepared to defend the vital interests of our people against the cruel ambition of tyrants.

Together, we dream of a Korea that is free, a peninsula that is safe, and families that are reunited once again. We dream of highways connecting North and South, of cousins embracing cousins, and this nuclear nightmare replaced with the beautiful promise of peace.

Until that day comes, we stand strong and alert. Our eyes are fixed to the North and our hearts praying for the day when all Koreans can live in freedom.

Thank you. God bless you. God bless the Korean people. Thank you very much. Thank you.


【韓国語】

친애하는 정 의장님 존경하는 국회의원 여러분 그리고 신사숙녀 여러분 이곳 국회본회의장에서 말씀드릴 수 있는 기회, 미국민을 대표해 대한민국 국민들게 연설할 수 있는 특별한 영광을 주셔서 감사드린다. 한국에 머무는 짧은 시간동안 멜라니아와 나는 한국의 고전적이면서도 근대적인 모습에 경외감을 느꼈으며 여러분의 따뜻한 환대에 큰 감명을 받았다. 어젯밤 문 대통령 내외는 청와대에서 있었던 멋진 연회에서 우리를 극진히 환대해주셨다. 우리는 군사협력 증진과 공정성 및 호혜의 원칙하에 양국간 통상관계를 개선하는 데 있어 생산적인 논의를 가졌다. 이번 방문 일정 내내 한미 양국의 오랜 우애를 기념할 수 있어 기뻤고 영광이었다. 우리 양국의 동맹은 전쟁의 시련 속에서 싹텄고 역사의 시험을 통해 강해졌다. 인천 상륙작전에서 전투에 이르기까지 한미장병들은 함께 싸웠고 함께 산화했으며 함께 승리했다. 근 67년 전 1951년 봄 양국 군은 오늘 우리가 함께하고 있는 서울을 탈환했다. 우리 연합군이 공산군으로부터 수도 지역을 탈환하기 위해 큰 사상자를 낸 것이 그것으로 그해 두번째였다. 그 이후 수주 수개월에 걸쳐 우리 양국 군은 험준한 산을 묵묵히 전진했으며 혈전을 치렀다. 때로는 후퇴하면서도 이들은 북진했고 선을 형성했다. 그 선은 오늘날 탄압받는 자들과 자유로운 자들을 가르는 선이 됐다. 그리고 한미 장병들은 그 선을 70년 가까이 함께 지켜나가고 있다.

1953년 정전협정에 서명했을 당시 3만6000여 미국인이 한국전에서 전사했으며 15만명이 부상을 입었다. 굉장히 큰 부상을 입었다. 이들은 영웅이며 우리는 그들에게 경의를 표한다. 우리는 또한 한국민들이 자유를 위해 치렀던 엄청난 대가에 경의를 표하며 이를 기억한다. 한국은 수십만의 용감한 장병들과 셀 수 없이 무고한 시민들을 끔찍한 전쟁으로 잃었다. 이 아름다운 서울의 대부분은 초토화되었다 한국의 많은 지역에 전쟁의 상흔이 남았으며 그리고 한국의 경제는 큰 영향을 받았다. 하지만 전 세계가 알다시피 그 이후 두 세대에 걸쳐 기적과도 같은 일이 한반도 남쪽에서 일어났다. 한 가구씩 한 도시씩 한국민들은 이 나라를 오늘의 모습으로 바꾸어 놓았다. 한국은 이제 전 세계적으로 훌륭한 국가로 발돋움했다 그리고 이에 대해서 축하의 말씀 드린다.

한평생이 채 되기도 전에 한국은 끔찍한 참화를 딛고 일어나 지구상 가장 부강한 국가의 반열에 올랐다. 오늘날 한국 경제규모는 1960년과 비교해 350배에 이르고 교역은 근 1900배 가까이 증가했다. 평균 수명 역시 53년에 불과했던 것이 이제는 82세 이상이 됐다. 제가 선거에서 했던 것처럼 이사실을 축하하고자 한다.

미국은 마찬가지로 기적과 같은 일을 경험하고 있다. 우리의 주식 시장은 어느 때보다도 활황을 누리고 있다. 그리고 실업율은 17년째 최저치를 기록하고 있다. 우리는 IS를 물리쳤고 우리는 사법부를 강화하고 있다. 그리고 훌륭한 대법원장을 모셨다. 그리고 이거보다도 훨씬 더 많은 사례가 있다. 한반도 주변에 배치되어 있는 것들이 큰 항공모함이다. 이 항공모함에는 F35가 장착되어있으며 15대 전투기가 들어가있다. 그리고 우리는 핵잠수함을 적절하게 포지셔닝 해두고 있다. 미국은 제 행정부 안에서 완전하게 군사력을 구축하고 있으며 수천억에 달하는 돈을 지출해서 가장 새롭고 가장 발전된 무기체제를 획득하기 위해 노력하고 있다. 이것이 지금 현재 전세계적으로 일어나고 있는 것이다. 저는 힘을 통해 평화를 유지하고자 한다.

우리는 한국이 그 어떤 나라보다도 한국이 더 잘되길 원하고 이에 대해서 많은 도움을 드리고 있다. 그리고 이를 위해 어떤 누가 이해할 수 있는 것보다 이에 대해 동조하고 있다. 나는 한국이 너무나 성공적인 국가로 발전했다는 것을 알고 있으며 우리의 신뢰할 수 있는 동맹국이라는 것을 믿는다. 그리고 미래에도 그렇게 될 것이라는 것을 믿어 의심치 않는다.

한국이 이루어낸 것은 정말로 큰 감명을 주고 있다. 한국의 경제적인 탈바꿈은 정치적은 탈바꿈으로도 이어졌다. 주권 한국의 자긍심은 독립적인 국민들은 스스로 통치할 권리를 요구했다. 한국민들은 1988년 자유총선을 치릅니다. 이것이 한국이 첫 올림픽을 개최한 바로 그 해다. 곧이어 한국민들은 30년 만에 첫 문민 대통령을 배출했다. 그리고 여러분의 손으로 이룩한 나라가 금융위기에 처했을 때 수백명씩 줄을 지어 가장 값나가는 물건들을 내놓았다. 여러분들의 결혼반지, 가보, 황금 행운의 열쇠를 내놓으며 자녀들의 더 나은 미래를 담보하고자 했던 것들이 바로 여러분들이다.

여러분의 금은 단순한 금전적 가치 그 이상이며 이것은 땀과 정신의 업적이다. 지난 수십년간 한국의 과학자와 공학자들이 너무나 많은 훌륭한 것들을 발견해냈다. 여러분들이 기술의 한계를 확대하고 기적적인 의학적 치료법을 개척하며 우주의 불가사의를 풀어내는 리더로 부상했다. 한국 작가들은 연간 약 4만권의 책을 저술하고 있다. 한국 음악가들은 전세계에 콘서트장을 메우고 있다. 한국 학생들의 대학 졸업율을 전세계 최고 수준에 달하고 있다. 한국의 골프선수들은 세계 최고의 기량을 갖추고 있다.

사실은 그리고 제가 무슨 말씀 드릴지 아실 것이라 생각합니다만 US오픈의 여성 골프들은 올해 그 대회를 뉴저지에 있는 트럼프 골프장에서 열렸다. 그리고 훌륭한 한국 여성골프들이 박성현씨가 바로 여기서 승리했다. 전세계 10위권에 드는 훌륭한 선수다. 세계 4대 골프선수들이 모두 한국출신이다. 축하드린다.

무슨 대단한 일이라고 생각하냐고요. 이곳 서울에서는 63빌딩이나 롯데월드 타워같은 멋진 건축물들이 하늘을 수놓고 있다. 여러 성장산업에 근로자들의 일터가 되고 있다. 한국인들은 이제 굶주린 이들에게 식량을 제공하고 테러에 맞서며 전세계에서 문제 해결에 힘이 되고 있다. 몇달 후면 여러분들은 23차 동계 올림픽이라는 멋진 행사를 개최하게 된다. 행운을 빈다.

한국의 기적은 자유국가의 병력이 진격했었던 곳, 즉 이곳으로부터 24마일 북쪽까지 미쳤다. 그리고 기적은 거기에서 멈춘다. 거기서 모두 끝난다. 거기서 바로 멈춰지는 것이다. 번영은 거기서 끝나고 북한이라는 교도국가가 시작된다. 북한 노동자들은 끔찍하게 긴 시간을 견디기 힘든 조건에서 무보수로 일한다. 최근에는 전 노동 인구에게 70일 연속 노동을 하든지 아니면 하루치 휴식에 대한 대가를 지불하라는 명령이 내려졌다. 가족들은 배관도 갖춰있지 않은 가정에서 생활하고 전기를 쓰는 가정은 절반에도 미치지 못한다. 부모들은 교사에게 촌지를 건내며 자녀들이 강제노역에서 구제될 것이라는 희망을 갖는다. 백만 이상의 북한 주민들이 1990년대 기근으로 사망했고 더 많은 사람들이 기아로 계속 목숨을 잃고 있다. 5세 미만 영유아 중 거의 30%가 영양실조로 인한 발육부진에 시달린다. 그럼에도 불구하고 2012년과 2013년 북한체제는 2억불로 추정되는 돈, 즉 주민들의 생활수준 향상에 배분한 액수의 절반에 가까운 액수를 대신 더 많은 기념비, 탑, 동상을 건립해서 독재자를 우상화하는데 썼다. 북한 경제가 거둬들이는 수익은 비뚫어진 체제에 대한 충성도에 따라 배분된다. 주민들을 동등한 시민으로 여기기는커녕 이 잔인한 독재자는 주민들을 저울질하고 점수 매기고 국가에 대한 이들의 충성도를 너무나도 자의적으로 평가해서 이들에게 등급을 매긴다. 충성도에서 높은 점수를 딴 사람들은 수도인 평양에 거주할 수 있다. 점수가 가장 낮은 사람들은 먼저 아사한다. 한 사람의 작은 위반, 예를 들면 버려진 신문지에 인쇄된 독재자의 얼굴에 실수로 얼룩을 묻히거나 하면 이것이 그 사람의 가족 전체 사회 신용등급에 수십년간 영향을 미칠 수 있다. 그리고 10만으로 추정되는 북한 주민들이 노동수용소에서 강제 노역을 하고 고문과 기아, 강간, 살인을 견뎌내며 고통받고 있다. 알려진 한 사례에서는 한 9살 소년이 10년간 수감생활을 하게 됐다. 이것은 이 아이의 조부가 반역죄로 고발당했기 때문이다. 또 한 사례에서는 한 학생이 김정은의 삶에 대한 세부사항 하나를 잊었다는 이유로 학교에서 구타를 당했다. 군인들은 외국인을 납치해서 이들을 북한 첩보원의 어학교사로 일하게 만든다. 전쟁 전에 기독교의 근거지였던 곳이었지만 이제는 기독교인들과 기타 다른 종교인들 중 기도를 하거나 종교 서적을 보유했다 적발되면 억류와 고문, 그리고 대부분의 경우 처형까지도 감수해야 한다. 북한 여성들은 인종적으로 열외에 있다고 감지되는 태아를 강제로 낙태시켜야 한다. 이 아이들이 출생하면 아이들은 신생아 때 살해된다. 중국인 아버지를 둔 한 아기는 바구니에 담긴 채 끌려갔다. 경비대는 이 아이가 살 가치가 없다고 말했다. 왜 중국을 도와야겠다는 의무감을 느껴야 합니까. 북한 생활이 너무나 끔찍하기 때문에 주민들은 정부 관료에게 뇌물을 주고 해외에 팔려간다고 한다. 차라리 노예가 되기를 원하는 것이다. 도망을 치고자 시도하게 되면 사형에 처해질 수 있는 범죄가 된다. 사형에 탈출한 사람은 이렇게 말했다. 지금 생각하면 나는 사람이 아니라 동물에 더 가까웠다. 북한을 떠나고 나서야 나는 삶이 어떤 것인지 깨달았다고 말이다. 오늘 한반도에서 우리는 역사의 실험실에서 벌어진 비극적 실험의 결과를 목도하고 있다. 이것은 하나의 민족, 두 개의 한국에 대한 이야기다. 한쪽 한국에서는 사람들이 스스로의 국가와 삶을 꾸려나가고 자유와 정의, 문명과 성취의 미래를 선택했다. 다른 한쪽 한국은 부패한 지도자들이 압제와 파시즘, 탄압에 기저해 주민들을 감옥에 가뒀다. 이 실험의 결과가 이제 도출되었고 그 결과는 너무나도 극명하다. 1950년 한국 전쟁 발발시 두 한국의 일인당 GDP는 거의 동일했다. 1990년대 들어서서 한국의 돈은 북한에 비해 10배를 넘어섰다. 그리고 오늘날 한국 경제는 북한 대비 40배 이상에 달하고 있다. 그러니까 동일선상에서 출발한 지 얼마 되지 않았지만 이제는 40배 이상 성장했다는 말이다. 굉장히 잘하고 계신 것이라 생각한다. 북한이 초래한 고통을 고려하면 북한 독재자가 왜 점점 필사적으로 주민들이 극명한 대비를 알아차리지 못하게 해야했는지는 그다지 놀라운 일이 아니다. 북한 체제는 무엇보다도 진실을 두려워하기 때문에 외부 세계에 접촉을 전면적으로 차단하고 있다. 오늘 나의 이 연설뿐 아니라 한국 생활의 가장 평범한 사실조차도 북한에서는 금단의 지식이다. 서구와 한국의 음악 역시 금지되어 있다. 해외 매체를 소유하고 있는 것도 범죄이며 이것은 사형에 처해질 수 있는 범죄다. 그리고 주민들이 서로서로를 감시한다. 이들의 집은 언제든지 수색을 당할 수 있다. 모든 행동이 정찰의 대상이 된다. 북한은 종교집단처럼 통치되고 있다. 이 군사적 이단 국가의 중심에는 정복된 한반도와 노예가 되어버린 한국인들을 보호자로서 통치하는 것이 지도자의 운명이라는 믿음이 자리하고 있다. 한국이 성공할수록 더 결정적으로 한국은 김정은 체제의 중심의 어두운 환상에 손상을 입힐 수 있다. 번영하는 한국의 존재 자체가 북한 독재체제의 생존을 위협한다. 서울과 국회는 살아있는 증거다. 자유롭고 독립적인 한국이 강력하고 최고이며 자랑스러울 수 있다는 것이다.

여기에서는 국가의 힘이 폭군의 가짜 영광에서 나오는 것이 아니다. 강력하고 위대한 한국 국민의 진정한 영광에서 그 힘이 나온다. 한국인들은 자유롭게 살면서 번창하고 예배하고 사랑하며 삶을 만들고 자신의 운명을 만들어갈 수 있다. 한국에서는 그 어떠한 독재자도 할 수 없었던 것을 한국 국민이 해냈다. 스스로 책임지고 미래의 주도권을 가졌다. 꿈이 있었는데 코리안드림을 현실로 만들어냈다. 여러분께서는 한강의 기적을 만들었다. 우리는 서울의 멋진 마천루에서부터 들과 산봉우리의 아름다운 경관들을 본다. 여러분은 자유롭게 행복하게 그리고 여러분만의 아름다운 방법으로 이를 성취했다. 이렇게 훌륭한 나라와 여러분의 성공은 불안함과 경종, 심지어 겁먹음에 가장 큰 원인이 될 수 있다. 바로 그렇기 때문에 김정은 체제는 나라 밖에서 갈등을 모색한다. 나라안으로부터의 실패를 눈을 돌리기 위해서다. 휴전 이후 북한은 미국인과 한국인들에 대해 수없이 공격했다. 용맹한 미 해군들을 붙잡아 고문했고, 반복해서 헬기들을 공격했으며 또한 69년에 미국 정찰기를 격추시켜서 31명의 미군을 사망하게 했다. 뿐만 아니라 북한 체제는 수없이 한국에 침투했고 고위지도자 암살을 시도했으며 한국 함선들을 공격했고 오토 웜비어를 공격해 결국 이 젊은이가 죽음에 이르도록 했다. 이 와중에 북한 체제는 핵무기를 추구했다. 잘못된 희망을 갖고 협박으로 자신의 궁극적인 목표를 이룰 수 있다고 믿었다. 우리는 이러한 목표가 이루어지도록 하지 않을 것이다. 그 목표는 바로 한국을 밑에 두는 것이다. 그러나 그러한 일이 결코 일어나지 않도록 할 것이다. 북한체제는 핵 탄도 미사일 프로그램을 추구하면서 지금까지 미국과 동맹국이 했던 모든 보장과 합의 약속을 어겼다. 94년에 플루토늄을 동결하겠다고 약속했지만 약속의 혜택은 거두면서도 동시에 불법적으로 핵 활동을 지속했다. 2005년에는 수년간 외교활동이 있었는데 그때 독재체제는 핵을 단념하고 비확산조약에 복귀하겠다고 했다. 하지만 돌아오지 않고 오히려 포기하겠다고 한 무기를 협상했다. 2009년에 미국은 다시 한번 협상하기로 했다. 북한에 관여를 제시했다. 북한체제의 답은 한국 해군 함정을 침몰시키고 46명의 해군을 사망하게 했다. 지금까지도 북한은 계속해서 미국 측과 일본 영토에 미사일을 발사하고 핵실험을 하며 대륙간 탄도 미사일을 개발하여 미국 자체를 위협하려고 한다. 북한 체제는 미국의 과거 자제를 유약함으로 해석했다. 이것은 치명적인 오산이 될 것이다. 이는 우리 정부는 매우 다른 행정부다. 과거의 행정부와 비교했을 때 다른 행정부다. 오늘 나는 우리 양국뿐 아니라 모든 문명국가를 대신해 북한에 말한다. 우리를 과소평가하지 마십시오. 또한 우리를 시험하지도 마십시오. 우리는 공동의 안보, 우리가 공유하는 번영, 그리고 신성한 자유를 방어할 것이다.

우리는 이 멋진 한반도의 가느다란 문명한 선을 긋는 것을 선택하지 않았다. 전 세계 역사 속에서 이 선은 여기 남아있다. 이 선은 평화와 전쟁, 품위와 악행 법과 폭정, 희망과 절망 사이에 그려진 선이다. 이 선은 많은 장소에서 수차례에 걸쳐 역사 속에서 그어졌다. 이 선을 지키는 것이 자유국가가 늘 해야 하는 선택이다. 우리는 유약함의 대가와 이것들을 지켜야 하는 위험을 같이 배웠다. 미국 국민은 나치즘, 제국주의, 공산주의, 테러와의 싸움을 하면서 그들의 생명을 걸었다. 미국은 갈등이나 대치를 원하지 않는다. 결코 그로부터 도망치지 않을 것이다. 역사에는 버림받은 체제가 많다. 그들은 어리석게 미국의 결의를 시험했던 체제들이다. 우리 과거를 되돌아보고 더 상 의심치 말아야 한다. 우리는 미국이나 동맹국이 협박, 혹은 공격받는 것을 허용치 않을 것이다. 우리는 미국 도시들이 파괴위협 는 것을 허용치 않을 것이다. 우리는 협박받지 않을 것이다. 최악의 잔혹이 이곳에서 반복되도록 하지 않을 것이다. 생명을 걸었던 땅이다.

바로 그래서 저는 이곳에 왔다. 자유롭고 번영하는 한국의 평화를 사랑하는 국가들을 위해 메시지를 들고 왔다. 변명의 시대는 끝났다. 이제는 힘의 시대다. 평화를 원한다면 우리는 늘 강력해야 한다.

세계는 악당체제의 위협을 관용할 수 없다. 핵 참화로 세계를 위협하는 체제를 관용할 수 없다. 책임지는 국가들은 힘을 합쳐 북한의 잔혹한 체제를 고립시켜야 한다. 어떤 형태의 지원이나 공급, 용인을 규정해야 한다. 모든 국가들 중국, 러시아도 유엔 안보리 결의안을 완전히 이행하고 체제와의 외교 관계를 격하시키고 모든 무역 관계를 단절시킬 것을 촉구한다. 우리의 책임이자 의무는 이 위험에 함께 대처하는 것이다. 기다릴수록 위험은 증가하고 선택지는 적어지기 때문이다.

이 위협을 무시하거나 혹은 가능하게 하는 국가들에게 말한다. 이 위기의 무게가 여러분의 양심을 누를 것이다. 이곳 한반도에 온 것은 북한 독재체제의 지도자에게 직접적으로 전할 메시지가 있어서다. 당신이 획득하고 있는 무기는 당신을 안전하게 만드는 것이 아니라 체제를 심각한 위험에 빠뜨린다. 어두운 길로 향하는 한걸음 한걸음이 당신이 직면할 위협을 증가시킬 것이다. 북한은 당신의 할아버지가 그리던 낙원이 아니다. 그 누구도 가서는 안 되는 지옥이다. 하지만 당신이 지은 하나님과 인간에 대한 범죄에도 불구하고 우리는 나은 미래를 위한 길을 제시할 준비가 되어 있다. 이것의 출발은 공격을 중단시키고 탄도미사일 개발을 멈추며 안전하고 검증가능한 총체적인 비핵화다.

하늘에서 한반도를 바라보면 눈부신 빛이 남쪽에 가득하고 뚫을 수 없는 어둠의 덩어리가 북쪽을 차지하고 있다. 우리는 빛과 번영의 평화의 미래를 원한다. 하지만 우리가 이 같은 빛을 논의할 수 있는 준비가 된 경우는 북한 지도자들이 도발을 멈추고 핵 프로그램을 폐기하는 경우다. 북한의 악한 체제는 한 가지는 맞게 보고 있다. 바로 한 민족이 운명은 영광스럽다는 것이다. 하지만 그 모습이 무엇인지에 대해서는 잘못 알고 있다. 한 민족의 운명은 억압의 굴레 속에서 고통받는 것이 아니라 영과의 자유 속에서 번영하는 것이다.

한국인들이 한반도에서 이룩한 것은 한국의 승리, 그 이상이다. 인류의 정신을 믿는 모든 국가들에게 승리다. 우리가 바라기는 곧 여러분의 북한 형제 자매들이 하나님이 뜻한 인생을 충만히 누리는 것이다. 한국은 우리에게 무엇이 가능한지를 보여줬다. 단지 몇십년 간의 기간 동안 근면, 용기, 재능만을 갖고 여러분은 전쟁으로 폐허가 된 이 땅을 부와 풍부한 문화와 심오한 정신을 갖춘 축복받은 나라로 바꾸어 놓았다. 한국은 모든 가정들이 잘 살고 모든 어린이들이 빛날 수 있는 나라를 만들어냈다. 이러한 한국은 강력하고 위대하게 국가들 사이에 서 있다. 자주적이고 자랑스러우며 평화를 사랑하는 국가들 사이에 있다. 우리는 국민을 존중하고 자유를 소중히 여기며 주권을 간직하고 스스로 운명을 만드는 나라다. 모든 인간의 존엄성을 확인하며 모든 사람들의 완전한 잠재력을 우리는 믿고 있다. 우리는 항상 준비되어 우리 국민의 이해를 보호한다. 잔인한 야심으로부터 국민을 보호한다. 우리는 함께 자유로운 하나의 한국, 안전한 한반도, 가족의 재회를 꿈꾼다. 우리는 남북을 잇는 고속도로, 가족들의 만남, 핵 악몽은 가고 아름다운 평화의 약속이 오는 날을 꿈꾼다. 그날이 올 때까지 우리는 강하고 방심하지 않으며 우리의 눈은 북한에 고정되어 있고 가슴은 모든 한국인들이 자유롭게 살 그날을 위해 기도할 것이다. 감사합니다. 하나님께서 한국 국민들과 미국을 축복하시기를 기원한다.

日本人には子供がいない、跡継ぎがいない。ここにも忍び寄る外国資本!

2017年10月04日 | プロライフ
ここにも忍び寄る外国資本! 老舗旅館やホテルが知らぬ間に外国人オーナーに入れ替わる

日本人には子供がいない、跡継ぎがいない、日本人客がいない。
「ここにも忍び寄る外国資本! 知らぬ間に中国人オーナーに入れ替わり 老舗旅館やホテルが“草刈り場”に」
http://www.sankei.com/premium/news/170930/prm1709300021-n1.html
の記事を紹介します。


●日本国内で、地方の旅館やホテルの高齢者経営者には後継者がいない。売りに出すほかない。
●地方旅館の多くはオーナーの高齢化、施設の老朽化、廃業の危機にさらされている。
●国内にある旅館は18~27年度だけを見ても、1万軒以上が姿を消した。
●特に衰退が進む地方は、外国資本による国内旅館・ホテルの買収が進む。
●問い合わせの約9割は中国人。日本人客が減って経営に行き詰まる地方の旅館でも、中国から観光客をどんどん連れてくることで十分稼げる。
●大阪府内にある温泉ホテルを中国人に売却した直後、従来のサービスがそぎ落とされ、「寝泊まりするだけのシティホテルのよう」になった。


訪日外国人観光客(インバウンド)に沸く国内で、地方の旅館やホテルの経営者が様変わりしつつある。将来が見通せないなどとして、日本人オーナーが手放した施設を外国資本が購入するケースが相次いでいるのだ。中でも、高額取引を持ちかける中国人の手に渡ることが多いとされ、経営形態を大きく変化させる施設も出現している。(社会部 三宅陽子)

「後継者がいない中では売りに出すほかない…」

岡山県内で旅館を営む男性(70)は今、施設の売却を考えている。旅館は古きよき風情が漂う隠れ家的宿として知られており、こだわり抜いた食事の評価も高く、リピーターが来訪客の30%を占めるという。

だが、部屋の回転率は60~70%にとどまり、土曜日以外はガラガラの状況だ。こうした中、共に働いてきた妻が体の不調を訴えるようになったこともあり「そろそろ引退したいと考えている」と男性。思うように利益が上がらない中では改装など思い切った改革には踏み切れない。子供たちもすでにそれぞれの道を歩きはじめている。

男性は今年、夫婦二人三脚で守り抜いてきた旅館を6500万円で売り出すことに決めた。

× × ×

現在、地方旅館の多くはオーナーの高齢化に加え、施設の老朽化やこれまでの過剰債務などから“廃業の危機”にさらされている。

厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、国内にある旅館は約4万軒(平成27年度)。だが、その数は減少傾向が続いており、18~27年度だけを見ても、1万軒以上が姿を消した。

帝国データバンクの調べでは、27年の旅館・ホテル経営業者の倒産件数は前年比8・9%増の86件となり、東日本大震災が発生した23年以来4年ぶりに増加。「業歴30年以上」の倒産が半数以上を占め、多くが設備の老朽化や改修に伴う借入負担などを理由に、経営を悪化させていた。

こうした中、激増しているといわれるのが、外国資本による国内旅館・ホテルの買収だ。特に衰退が進む地方は、“草刈り場”に近い状態に置かれつつあるとされる。

ホテル・旅館の経営コンサルタントで「ホテル旅館経営研究所」の辻右資(ゆうじ)所長(58)のもとには、東京五輪・パラリンピック開催が決まって以降、「旅館を買いたい」という外国人からの相談が殺到している。

毎日30~40件はあるという問い合わせの約9割は中国人で、「契約件数は毎年30~40件に上っている」と辻氏。「彼らは日本人客が減って経営に行き詰まる地方の旅館でも、中国から観光客をどんどん連れてくることで十分稼げると踏んでいる」と語る。

× × ×

大阪府内にある温泉ホテルを中国人に売却した不動産会社経営の男性(54)は、そのビジネス手法に驚かされた1人だ。

売却前のホテルは客足が遠のき、借金が膨れあがっている状況だった。これまでの慣例を見直して無駄な経費を削減するなど努力も続けたが、男性は将来への展望を描けず売却を決意。立地が訪日客に人気の「ゴールデンルート」にあったことなども助けとなり、中国人が約1億5千万円で購入した。

だがその直後、ホテルは“様変わり”したという。

連日、中国人ツアーを乗せた大型観光バスが到着するように。宿泊料金は1泊3千円(朝食付き)ほどに値下げされたが、8畳間に4~5人を泊まらせるなど“詰め込み”が目立ったという。

当時ホテルで働いていた関係者からは客室の稼働率が大きく向上したと聞いたが、「日本人客には敬遠されるようになったようだ」と男性は語る。

関係者によると、中国人が購入旅館を自ら経営するケースでは、これまで当たり前だったサービスに変化が生じることもある。客室稼働率を上げるため、宿泊料金の大幅な値下げに踏み切ろうとするからだ。

コストカットの対象にされやすいのは食事。日本の温泉旅館では夕食は懐石料理というスタイルが多いが「『夜は外食で』となり、1泊2食付きから1泊朝食付きとなる」(関係者)。

ただ、従来のサービスがそぎ落とされた温泉旅館は「寝泊まりするだけのシティホテルのよう…」との声も聞こえてくる。

× × ×

一方、これまでゴールデンルート内にあった中国人の投資意欲は、エリア外にも広がりつつある。

前述の辻氏は「日本を訪れる中で、ゴールデンルート以外の観光地にも素晴らしいところが多いと気づくようだ。今は全国の老舗旅館やホテルに関心が向かっており、最近は箱根や草津が人気だ」と説明。相談にやってくる中国人はこれを手始めに投資先を増やしていこうとしていることが多く「東京五輪・パラリンピック以降もこの投資熱は続くだろう」と辻氏はみる。

最近では、訪日した際に知り合いなどを呼び寄せたいという個人が「ゲストルーム的」な感覚で老舗旅館を買い取るケースもある。実質的経営はこれまで通り日本人に任せるスタイルを取ることもあり、こうした場合は高級感や伝統的サービスは維持され、客層は国内外の富裕層となるようだ。

ひいきにしていた旅館・ホテルのオーナーが、知らぬ間に中国人オーナーに入れ替わっていた…なんていうことも増えるかもしれない。

ドミニコ共和国の司教定例総会は堕胎を自然法に反すると非難

2017年08月01日 | プロライフ
ドミニコ共和国では、マスメディアのキャンペーンに反対して、司教たちが堕胎に反対して声明を発表しました。

2017年7月2日から7日まで開かれたドミニコ共和国の司教定例総会の最後に出された書簡で司教たちは堕胎合法化のキャンペーンをするマスコミを厳しく非難しました。

「堕胎のための立法化は、自然法それ自体と共和国憲法とに対立する。[Legislar a favor del aborto va en contra de la misma naturaleza y de la Constitución de la República.] 」と宣言し、いわゆる生まれる前の子供を殺害する「権利」などは存在しないと一致団結して発表しました。

また同時に、立法の責のある議員たちに、「生命と憲法上の秩序とに直接的なやり方で対立するような行為を、私たちの法律に入り込むことを許すのは、重大な誤りである。Sería un grave error dejar entrar en nuestra legislación una acción que vaya directamente en contra de la vida y del orden constitucional.」と警告しました。

ドミニコ共和国の司教たちは、堕胎に好意的な偏った情報を流す傾向にあるマスメディアにも警告を発しました。
「堕胎のプロパガンダをするこれらの人々は、堕胎の非刑罰化により、女性の諸権利と尊厳とが守られ、出産の死亡事故が減少する、と主張し、社会を説得しようとアグレッシブなキャンペーンを見せているが、その主張は真実と対応していない。Estos propagandistas del aborto montan campañas agresivas para convencer a la sociedad de que con la despenalización del aborto se defienden los derechos y la dignidad de la mujer y se reduce la mortalidad materna, cosa que no se corresponde con la verdad.」

司教会議で取り上げられたことは、堕胎だけではありませんでした。その他にも司祭の養成とその養成機関についても話し合われました。

資料
Al concluir nuestra 55ª Asamblea Plenaria, los Obispos de la República Dominicana extendemos un saludo de paz y bendiciones a todos los hombres y mujeres de nuestra sociedad dominicana y especialmente a todos los fieles de nuestras Diócesis. Les agradecemos sus fervientes oraciones. (...)

11. Ante la campaña mediática a favor de la legitimación del aborto, somos conscientes de las presiones políticas, nacionales e internacionales a las que en muchas ocasiones son sometidos nuestros legisladores. Legislar a favor del aborto va en contra de la misma naturaleza y de la Constitución de la República. Sería un grave error dejar entrar en nuestra legislación una acción que vaya directamente en contra de la vida y del orden constitucional.

12. Exhortamos a todos los católicos auténticos y a los hombres y mujeres de buena voluntad, a no dejarse persuadir por los dogmáticos que enfatizan de manera irracional y contra todo principio moral y constitucional la legalización del aborto.
Estos propagandistas del aborto montan campañas agresivas para convencer a la sociedad de que con la despenalización del aborto se defienden los derechos y la dignidad de la mujer y se reduce la mortalidad materna, cosa que no se corresponde con la verdad.

13. Exhortamos encarecidamente a nuestros diputados a ratificar la decisión de la Cámara del Senado para que finalmente podamos tener el Código Penal, pieza jurídica que por años ha estado reclamando la sociedad dominicana.

14. Que la Virgen Santísima, Nuestra Señora de La Altagracia, nos proteja y asista en nuestros esfuerzos por construir el Reino de Dios y nos ayude a consolidar la paz entre todos los hijos e hijas de esta amada República Dominicana.





人工妊娠中絶は何故邪悪なのかについて-フランソワ・レネー神父

2017年07月31日 | プロライフ
天主の十戒の第五戒「汝殺すなかれ」についてフランソワ・レネー神父様のお説教より


第四戒は、天主から私たちが受けた命を私たちに与えてくれた両親へ捧げるべき敬意について定めていましたが、次の掟は人間の命それ自体を尊重するよう私たちに命じています。「汝殺すなかれ!」(脱出[出エジプト]20章13節)。

人間の命を尊重すべき根本的理由として真っ先に挙げられるのは、人間の命は天主のみわざであるからです。

「天主に似せて、天主にかたどって」(創世記1章26節)つくられた、地上における最も高貴な被造物(である人間)を傷つけること、ましてや破壊することは許されていません! 私たち自身の命でさえもです。

なぜなら、私たちは自分の命をつくったのではなく、天主からそれを受けたのであり、それゆえにそれを正しく扱わなければならないからです。

このため、自殺は重い罪であり、誰も自分の命は自分のものだと言って言い逃れをすることはできません。

私たちには、天主が与えてくださったものを破壊することは許されていません。(...)

隣人の命を尊重すべき第二の理由は、主によって与えられています。「他人からしてほしいと思うことを、あなたたちも他人に行え。これが律法であり預言者である」(マテオ7章12節)。私たちは、隣人が私たちの命を尊重するよう望むのですから、私たちも隣人の命を尊重すべきです。

罪のない者を殺すことは、常に非常に重い罪です。

不幸なことに、私たちの現代世界では、そんな殺人が増えてしまっています、特に妊娠中絶によって、また今では安楽死によって。

中絶は特に重大な罪です。

なぜなら、中絶が天主の四つの掟に反するのみならず、その罪をさらに悪くする三つの事情を伴うからです。

罪のない赤ちゃんを殺すことですから、明らかに第五戒に反しています。

親が子どもに対して持たねばならない気遣いに反する罪の中で、殺害以上のものはないのですから、第四戒に反しています。

命の伝達を最終的に破壊することですから、第六戒に反しています。

最後に、子どもから洗礼の機会を奪うのですから、第一戒に反しています。

これら四つの大罪に加え、その罪をさらに悪くする三つの事情があります。

被害者に罪がなければないほど、殺人はさらに悪いものとなります。
ところで、おなかの中の赤ちゃんほど罪のない者がいるでしょうか? 

被害者が弱ければ弱いほど、殺人はさらに悪いものとなります。
ところで、おなかの中の赤ちゃんほど弱い者がいるでしょうか? 

最後に、殺人が残酷であればあるほど、さらに悪いものとなります。
ところで、中絶にはしばしば、子どもの体の切断や、あるいは、大人に対してなされたとすれば、その残酷さのために世界に衝撃を与えるであろうほどのひどい行為が含まれています。

このすべてに加えて、母親自身、そして父親がしばしば受ける肉体的かつ心理的な害をも考えるべきです。

教会には、このような罪に対して厳しい罰がいくつかあることを誰でも理解するでしょう。

しかし、天主の御あわれみは、最悪の罪よりも、更に大いなるものであり、そのため、そんな残酷な罪にさえも御あわれみの余地があります。

しかし、それには本当の悔悛が必要であり、生活を本当に改めることが必要です。

その罪の償いをする一つの良い方法は、プロライフ運動で活動することです。

また、中絶の罪に陥ってしまったすべての人々が回心の恩寵を得るために、信者の側でも多くの祈りと償いが必要です。

第五戒が、人間の胚についての実験や、家族計画として行われているような、中絶された胎児から取られた人体の一部の売買を禁じているのは明らかです。

そのような人体の一部を販売する中絶クリニックや、実験のためそれを購入する研究所はどちらも、とんでもない罪を犯しています。

政治家たちがそのようなことを許したとしても、それでそれらの行為が合法化されるのでは決してありません。

むしろ人間の胚についての実験を行うことを認可する政治家たちは、彼らの法律が承認したこれらの罪で自らを有罪とするのです。そんな政治家には誰も投票すべきではありません。(...)

体の損傷の典型的な例は、断種や不妊にすることであり、(不妊手術のような)永久に続くものだけでなく、避妊のような「一時的な」ものであってもそうです。これは、子どもを得るという自然の能力を破壊し、損傷の一種であって、第五戒によって禁じられています。

それゆえに、そのような損傷の行為は二つの大罪をおかします。一つは、それが損傷であるがゆえに第五戒に反するのであり、もう一つは命を伝達させる力を乱用するというその動機のゆえに第六戒に反します。

現代の世界では、医者はしばしば、女性たちに対して、最初の出産あるいは二番目の出産のあと不妊手術をするよう圧力をかけますが、良き母親は、天主に忠実であるように、その圧力に対して抵抗しなければなりません。(...)

私たちの主イエズス・キリストは、身体的な害ではなく、あわれみを実践することをお求めになります。「あなたたちは、私が飢えていたときに食べさせ、渇いているときに飲ませ、旅にいたときに宿らせ、裸だったときに服をくれ、病気だったときに見舞い、牢にいたときに訪れてくれた…まことに私は言う。あなたたちが私の兄弟であるこれらのもっとも小さな人々の一人にしたことは、つまり私にしてくれたことである」(マテオ25章35-36,40節)。このようなあわれみを実践することは、第五戒に反する罪の償いをする素晴らしい方法です。

優しき童貞、全ての母親の模範である童貞聖マリアに祈りましょう。私たちが人の命を尊重し、赦しと柔和、あわれみの徳を実践するよう、私たちを助けてくださいますように。

あわれみの御母、われらのために祈り給え! ああ、心の柔和、けんそんなるイエズス、われらをあわれみ給え、われらの心を聖心にあやからしめ給え! アーメン。

日本の2016年の年間の出生数は最少の98万1202人で、初めて100万人を切った

2017年07月30日 | プロライフ
日本人口減、過去最大30万人 8年連続 今年の人口動態調査 41道府県で減 少子化、東京集中止まらずからの引用です。

●日本人は2016年の間に30万8084人減少した。
●8年連続の減少。
●減少幅が30万人を超えたのは1968年の調査開始以来初めて。
●年間の出生数は最少の98万1202人で初めて100万人を切った。
●出生数から死亡数を引いた「自然減」は過去最多の32万8313人で10年連続。●人口増トップの東京でも、0・60%増の7万7400人に過ぎない。
●41道府県で人口減。
●三大都市圏の人口が増えたのは東京圏だけ。名古屋圏と関西圏は減少。



総務省が5日発表した今年(2017年)1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、国内の日本人は前年(2016年)より30万8084人少ない1億2558万3658人だった。8年連続の減少で、減少幅が30万人を超えたのは昭和43年の調査開始以来、初めてとなった。

年間の出生数は最少の98万1202人で初めて100万人を切った。また、出生数から死亡数を引いた「自然減」は過去最多の32万8313人で10年連続となった。

人口が増えたのは6都県にとどまり、東京は0・60%増の7万7400人と増加率、数ともにトップで、「東京一極集中」が加速している。ほかの5県は神奈川、埼玉、千葉、愛知、沖縄だった。人口が減ったのは41道府県に上り、減少率は秋田、減少数は北海道が最も大きい。

東京、名古屋、関西の三大都市圏の合計は6453万258人。全国に占める割合は51・38%に達した。ただ、増えたのは東京圏だけで名古屋圏と関西圏は減少している。

人口の年齢別割合は14歳以下の12・69%に対し、65歳以上はその2倍を超える27・17%で、少子高齢化に一段と拍車がかかっている。15~64歳の生産年齢人口は60・14%だった。

一方、日本に住民登録している外国人は、前年比6・85%増の232万3428人で、全ての都道府県が増えた。日本人と合わせた総人口は1億2790万7086人で、前年を15万9125人下回った。

そろそろ真剣に受け止めなければ、取り返しがつかなくなる

2017年07月28日 | プロライフ
内閣府が算出した「最悪のシナリオ」これが33年後の現実だ!「人口8000万人」の日本で起きることからの引用です。

●団地も高級マンションもガラガラ。
●インフラは維持できない。下水道、道路は壊れたまま。救急車、パトカーもすぐ来ない。
●年金は78歳から。所得税だけで50%。
●食堂も学校も潰れる。教師が失業する。
●街がまるごと死んでいく
●静岡市のような「住みやすいごく普通の街」こそが、日本で最も急速に滅び消滅してゆく。
●日本各地を代表する観光地や都市が、3分の2、あるいは半分に縮小してしまう。
●地方都市は、『幽霊都市』になってしまう。
●「住みやすいだけの街」が、急速に衰退する「死にゆく街」となる。
●2040年日本の総人口は1億人を切る。その先も容赦なく減り続け、生活水準も、下り坂を転げ落ちるように悪化してゆく。
●所得税だけで50%を持っていかれてしまうような「超高税率社会」が現実になる。
●給料袋にはたった1割しか入っていない。
●地方都市では空き家の激増が社会問題化。
●建物は老朽化が進み、住民がいなくなってゆく。現在の団地で起きていることが未来の高級マンションでも再現する。
●一気に高齢化が進む都市部では、税収が急減し、自治体が機能不全に陥り、『スラム化』する。
●2040年時点の14歳以下の子供たちの数は、2010年と比べ36%も減っている。
●これまで何十年も「将来、少子高齢化と人口激減で大変なことになる」と口では言い続けてきたが、何ひとつ行動を起こそうとしなかった。今、過酷な未来を避ける手立ては、もはやなくなっている。
●後戻りのきかない「人口激減時代」に足を踏み入れたことを、そろそろ真剣に受け止めなければ、取り返しがつかなくなる。



団地はもとより高級マンションもガラガラ。下水道、道路は壊れたまま。所得税だけで50%。救急車、パトカーを呼んでもすぐ来ない。年金は78歳から スナック、バー、レストランは半分潰れる。大学と予備校も次々潰れる。多くの先生が職を失うーー。
街がまるごと死んでいく

「大御所」徳川家康が天下統一後の晩年を過ごし、かつては日本で指折りの大都市だった静岡市。この古都が「人口激減」の衝撃に揺れている。

「市の人口は、ピークの時期には74万人近くいましたが、ここ20年は減り続けていて、今年4月の統計でついに70万人を割り込みました」

全国に20ある政令指定都市の中で、静岡市では最も急激に人口が減っている。危機感を募らせた市は、「人口減少対策推進本部」という専門の部署を設けた。解説するのは、同対策本部に籍を置く市の職員だ。

「目標は『2025年に人口70万人を維持』ですが、このままでは厳しい。静岡は東西へのアクセスがいい街です。これは善し悪しで、東京にも名古屋にもすぐ行けるぶん、出て行く人も多い。やはり若者は、進学や就職を機に、生まれ育った街を離れてしまうんです」

国立社会保障・人口問題研究所のまとめた予測によると、静岡市の人口は、2040年には現在の約70万人から2割も減って、56万人弱となる。現状維持どころか、静岡市は、政令指定都市の称号さえ、「剥奪」という憂き目に遭いかねない――。

もともと静岡市は、合併を繰り返して人口を増やしてきた自治体だ。その結果、日本の市の中で5番目の面積を誇るまでになった。つまり、政令指定都市と言っても大部分が「田舎」ということだ。

事実、記者が郊外に向かって車を走らせると、県庁所在地とは思えないほどに田畑の面積が増えてゆき、逆に住宅はまばらになってゆく。市の西部、用宗駅近くに住む60代男性は、縮んでゆく街と無策な行政へのいら立ちを吐露した。

「このへんは本当、何にもないんだよ。老人ばっかりだし、若者は出て行ったきり戻ってこないし、最近は空き家も多い。かといって、こんなところにわざわざ移り住んでくる奇特な人もいないし、企業が来るわけでもないから仕事だってない。

市は最近になって急に『人口70万人を死守するぞ』なんてキャンペーンを始めたみたいだけど、せっかくもらった政令指定都市の名前を失いたくないだけよ。

今までずっと、『放っといても何とかなる』と胡坐をかいていたくせに、本当に行政って何もしないんだよ。

例えば、静岡駅には新幹線が停まるでしょ。でも新静岡駅(私鉄の静岡鉄道の駅)と1km近く離れてて、全然連携してないんですよ。高校も大学も駅から遠い。これじゃ県外から人は来ないよね」

静岡市民が必ず口にするのは、「静岡市はとても住みやすい街だ」という言葉である。

確かに、気候は暑くもなく寒くもなく、海産物も農作物も豊かで何を食べてもうまい。少し車を走らせれば大きなショッピングモールも、レストランもある。暮らしてゆくうえで不便なところは何ひとつない。

だが、静岡市のような「住みやすいごく普通の街」こそが、この先人口が激減してゆく日本で、最も急速に滅び、消滅してゆくのである。そしてこうした街は、日本中の至るところに存在する。

地方には就職先もない

前述した、国立社会保障・人口問題研究所の人口推移予測では、「2010年に比べて、2040年にどれくらい人口が減っているか」が全国すべての市町村について算出されている。

その数値は衝撃的だ。何しろ、多くの人が知る有名な自治体が、軒並み3割~4割減、中には5割近く減らす街も珍しくない。しかも、いわゆる「過疎地」ではない場所ばかりである。一部を列挙するだけでも、

北海道函館市→37%減
青森県青森市→31%減
山形県鶴岡市→31%減
茨城県日立市→27%減
栃木県日光市→33%減
群馬県桐生市→36%減
千葉県銚子市→43%減
神奈川県横須賀市→25%減
新潟県佐渡市→41%減
岐阜県飛騨市→41%減
静岡県熱海市→43%減
大阪府富田林市→28%減
兵庫県尼崎市→25%減
広島県呉市→33%減
山口県下関市→30%減
熊本県天草市→42%減
宮崎県日南市→35%減
鹿児島県指宿市→33%減

各地を代表する観光地や都市が、3分の2、場合によっては半分の規模に縮小してしまう。さらに人口が少ない町や村は言わずもがな。地域経済、住民の生活、そして行政サービスが立ち行かなくなるのは目に見えている。

歴史人口学者で、静岡県立大学学長の鬼頭宏氏が言う。

「いま、人口減少が特に激しく進んでいるのが、地方の中核となる都市です。札幌市や仙台市、福岡市などの大きな政令指定都市はそこそこ持ちこたえていますが、県庁所在地でも静岡市や秋田市などは、ほとんどお手上げの状態になっている。

こうした時代の流れは、法律や規制を設けて工場や大学を誘致したところで、なかなか止められるものではありません。魅力に乏しい街から先に、どんどん人が減ってゆき、『幽霊都市』になってしまう可能性があります」

戦後日本の発展を支えてきた原動力が、東京だけでなく、全国いたるところで発展した地方都市であったことは疑いようがない。

東京ほど都会ではないにせよ、日々の仕事があり、買い物ができて、子供を産み育てることのできる、「そこそこの豊かさ」がある。そんな「中くらいの街」が、日本の津々浦々に生まれた。

しかしそうした街の景色はいつしか、どこも似たり寄ったりになっていった。国道の両側に、ファミレス、コンビニ、ドライブスルーのマクドナルド、ユニクロ、やけに横幅の広いスーパーマーケット、そして巨大なイオンモールが立ち並ぶ――まるで書き割りのような街並みだ。

やがて住民は歳をとり、彼らの子供は東京や大阪、名古屋といった大都市で就職したまま、戻ってこなくなった。日本中どこにでもあるような無個性な「故郷」に、わざわざ帰る動機も必然性もない。

工業地帯の工場は、不景気で1週間に3日しか操業していない。住民が代々守ってきた商店街や個人商店は、おおかた潰れてしまった。地元に残った若者には、安定した就職先なんて、市役所か県庁くらいしかない。

「しかも、いまや地方経済は大都市に完全に依存しています。地方住民の支払うお金の大部分が、地方から大都市へ流れてしまう構造ができあがっているのです。

住民はせっせとモールで買い物をし、行政は立派な箱モノを地元の業者ではなく大手ゼネコンに作らせる。地方の住民は単なる下請けで、安い賃金で働かざるを得ない。これでは、現役世代は地方都市に魅力を感じず、ますます離れてゆきます」(政策研究大学院大学名誉教授・松谷明彦氏)

目先の暮らしに困らないから、住民も行政もなかなか危機感を抱かない。実際に人が激減し始めてから対策を打とうとしても、もはや手遅れだ。

こうして「住みやすいだけの街」がいつのまにか、高齢者があふれ、急速に衰退する「死にゆく街」となってゆくのである。

人口の4割が65歳以上

先に挙げた地方都市のデータは、2040年時点の人口予測だ。このころすでに、日本の総人口は1億人を確実に切っているが、あと20年あまりで下げ止まるはずもない。

その先も容赦なく減り続け、生活水準も、下り坂を転げ落ちるように悪化してゆく――。

内閣府が算出した中でも「最悪のシナリオ」では、日本の全人口は、2050年には現在の1億2600万人から4000万人減り、8000万人台に突入する。

しかも、そのうちの4割、3000万人以上が65歳以上の高齢者である。反対に、現役世代は4000万人あまりしかいない。若者は老人を、文字通り1対1の「肩車」で支えることを強いられる。

「人口減少そのものも問題ですが、もっと問題なのは、働ける人の割合が減ってしまうことです。働いている人でないと、税金も社会保障も負担できない。この先、日本では社会の『会費』を払える人が激減してゆくのです」(前出・松谷氏)

そのとき、まず存続の危機にさらされるのが、年金制度であることは言うまでもない。松谷氏が続ける。

「現在と同じ年金支給水準をこの先も維持するためには、2050年の時点で、少なくとも現役世代にいまの約1.7倍の負担をさせる必要があります。そのような制度がもつのでしょうか」

さらに氏の試算によれば、「年金だけでなく、現在のような手厚い医療保険、介護保険などの社会保障制度を2050年まで維持しようとすると、現役世代は収入の9割を税金として納めなければならなくなる」という。

現在、所得税率はボリュームゾーンの所得330万~1800万円で20~33%、4000万円超で最高の45%だが、誰でも所得税だけで50%を持っていかれてしまうような「超高税率社会」が現実になるのだ。

給料袋を開けても、たった1割しか入っておらず、9割がたお上に巻き上げられる――いかにおとなしい日本人といえども、さすがに暴動が起きるだろう。

しかも現在、すでに政府内では、2030年をめどに、年金受給開始年齢を68歳~70歳に引き上げるプランが検討されている。

そこから20年後の2050年、さらに支給年齢が10年引き上げられれば、「年金支給は78歳から」となり、一銭ももらえないまま死んでゆく人もかなりの数にのぼる。事実上の年金制度崩壊だ。

また、すでにわれわれの足元で大きな綻びが生じているのが、住宅事情である。大都市の不動産価格が高騰し、バブルの様相を呈しているのと対照的に、地方都市では空き家の激増が社会問題化しているのだ。

景気がよかったころ大量に建てられた住宅は、築数十年を経てすでに不動産価値がゼロになり、売りたくても売れない。

取り壊そうと専門業者に依頼すると、150万円以上の費用がかかることもザラ。どうすることもできなくなり、多くの持ち主が途方に暮れている。

それに加えて、かつて子持ち世帯で大賑わいだった団地では、高齢化が急激に進んでいる。打ち捨てられて半ば廃墟と化している団地、空いた部屋に格安で外国人の移民が住むようになった団地も今では珍しくない。

タワマンもスラム化

16年後の2033年には、全国で2150万戸、実に全住宅の30%が空き家になるという予測もある。2050年にもなれば、さらに空き家の数が増えるばかりでなく、無人の家が各地で放棄され、朽ち果てるがままにされているだろう。不動産コンサルタントの牧野知弘氏が言う。

「空き家の急増は、全国の街に共通する問題です。ただ、これから人口が減っていけば新築の戸数も減るはずですから、戸建ての空き家の数はどこかで頭打ちになるのではないかと思います。

問題は、賃貸住宅の空き家の増加です。現在、資産を持つ人の税金対策として、アパートやマンションがたくさん建てられている。

さらに2022年には、農地の建物新築を制限する『生産緑地制度』が解除され、東京郊外や埼玉など首都圏で、大量の農地を宅地に転用できるようになります。

これを利用して、さらに多くの賃貸住宅が建てられるのは確実。しかし需要は増えませんから、少なくとも2020年代までは、賃貸の空き家が相当数増えるでしょう」

現在でも東京都心では、依然として湾岸エリアに高級タワーマンションが建てられ、30~40歳代の子持ち世帯が続々と入居している。近隣の小学校は、クラス数を大幅に増やし、校舎を増築するほどの活況だ。

牧野氏が言うような、2022年以降に建てられる首都圏郊外の新築マンションにも、一時的には入居希望者が殺到するかもしれない。

しかし、今から33年後の2050年には、こうした世帯の親たちも高齢者となり、子供たちは少なからず実家を離れて暮らしているはずだ。

かつてはピカピカだった建物は老朽化が進み、歯が抜けるように住民がいなくなってゆく。気が付くと隣の部屋に、言葉の通じない外国人が住んでいる――まさに、現在の団地で起きていることの再現が、未来の高級マンションでも起きるのである。

加えて前出の松谷氏は「数十年後には、地方都市よりもむしろ都市部のほうが、荒廃がより深刻になる」と警鐘を鳴らす。

「地方都市では、すでに人口減少と高齢化が始まっているので、衰退のスピードがある時点からグッと緩やかになります。たとえば秋田県や島根県などでは、2040年までに高齢者数が減少に転じるとみられています。

一方、大都市圏は今のところ高齢化が緩やかですが、これまで流入してきた若い世代が2020年代以降、一気に高齢者になり始めます。東京では、2010年に268万人だった高齢者数が、2040年には412万人と1.5倍になる。対する現役世代は841万人から671万人と、200万人近く減るのです」

今後数十年スパンでは、荒廃した地方の街から、やむを得ず近隣の都市部へ移住する人も増えてゆくだろう。しかし、都市には鉄道・地下鉄や道路網、電気・水道・下水にインターネット、さらには警察・消防など、複雑なインフラが欠かせない。

「ある時点から一気に高齢化が進む都市部では、税収が急減し、自治体が機能不全に陥って、こうしたインフラが維持できなくなる。いわば『スラム化』するおそれがあります」(前出・松谷氏)

夕方になっても、路上にはゴミ袋が山積みで放置され、カラスが群がってついばんでいる。切れた電線が垂れ下がって火花を散らし、道路のガードレールは車がぶつかってひしゃげたまま。

道路の高架は鉄骨がむき出しになり、図書館などの公共施設はゴミと落書きだらけ。119をダイヤルしても、救急車は一向に現れない。

自転車に乗っていると、警察官が「お前の自転車、盗品だろ」と因縁をつけてきて、賄賂を要求する――。

行政が機能しなくなるというのは、つまりこういうことだ。「スラム街」なんて海外にしかないものと思っているわれわれ日本人も、認識を改めざるを得なくなる。

それだけではない。人口が激減した2050年の日本では、長年にわたり豊かさの象徴だった「外食」や「夜遊び」さえままならなくなっているかもしれない。

あまり知られていないが、総務省の調べによると、日本の飲食店数は1991年に記録した約85万店をピークに右肩下がりに減り続け、ついに2012年には約40万店となった。すでに四半世紀前のバブル期に比べ、半減しているのだ。

バーやスナックといった「夜の店」も、1990年代までおよそ20万軒を数えたが、現在では5万軒あまりに激減している。

このペースで減り続けると、今後さらに四半世紀が経ち、2050年を迎えるころには、「レストランはさらに半減」、「バー、スナックは絶滅」という世の中になっていても不思議ではない。


子供は増えない

前出の静岡県立大学学長・鬼頭宏氏が言う。

「江戸時代の終わりから明治時代にかけてもそうでしたが、人口が減少に転じた時代に、日本人は生活のスタイルや価値観を大きく変えることでこれを乗り切ってきました。

私は現在70歳ですが、2050年になると、現在30代くらいの人たちが社会の実権を握って、私たちのような人口増加の時代に生まれ育った世代には、想像もつかない改革をやるかもしれない。今はまだ人口が減り始めたばかりですから、これから長い時間をかけて、変わる覚悟を決めてゆく必要があるのでしょう」

ことここに至ると、もう次の世代に希望を託すしかない。ぜひ頑張って、沈みゆくこの国を支えてほしい――そう考えたいのはやまやまなのだが、現実は残酷だ。

国立社会保障・人口問題研究所の予測では、2040年時点の14歳以下の子供たちの数は、2010年と比べ36%も減っている。出生率の低下に歯止めがかからなければ、もちろん2050年にはさらに減るだろう。しかも、母親となる女性の数も向こう数十年間は確実に減り続けるため、改善することはほぼ不可能。

今現在、教師として働いている人は、定年まで仕事があるかどうか分からない。ただでさえ学生確保に血眼になっている大学や予備校の多くも、お払い箱になっているだろう。

これまで日本人は何十年も、「将来、少子高齢化と人口激減で大変なことになる」と口では言い続けてきたが、何ひとつ行動を起こそうとしなかった。そして今、過酷な未来を避ける手立ては、もはやなくなっている。

後戻りのきかない「人口激減時代」に足を踏み入れたことを、そろそろ真剣に受け止めなければ、取り返しがつかなくなる。

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厚生労働省の「人口動態統計」は、日本の老死を予告する

2017年07月27日 | プロライフ
以下は日本の人口減少が過去最大 2016年は33万人も減るからの引用です。

●2016年の合計特殊出生率は1.44で、前年を0.01ポイント下回った。
(人口を維持するのには、合計特殊出生率は2.07以上であることが必要。)
●死亡数から出生数を引いた「自然減」は33万786人で、過去最大の減少幅。
●出生数 97万6979 人 (前年比 2万8698人減少)
(統計を取り始めた1899年以降、過去最少。初めて100万人を割り込んだ。)
●2005年に戦後初めて死亡数が出生数を上回り、07年以降は10年連続で自然減の幅が拡大。
●沖縄を除く46都道府県で死亡数が出生数を上回った。
●婚姻件数 62万523組 (前年比 14,633 組減少)戦後最少
●女性の第1子出産平均年齢 30.7歳


2016年の合計特殊出生率は1.44で、前年を0.01ポイント下回った。

厚生労働省が6月2日に公表した「2016年人口動態統計(速報値)」で明らかになった。出生数は97万6979人で初めて100万人の大台を下回り、少子化の加速化が浮き彫りとなった。

合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数)は、その年の15~49歳の女性が産んだ子どもの数を元に計算される。過去最低は2005年の1.26だった。人口を維持するのには、合計特殊出生率は2.07以上であることが必要とされる。

合計特殊出生率の推移。2005年に1.26まで下がったが、2013年に1.43まで回復。その後は一進一退となっている。

一方で、死亡数は130万7765人と戦後最多。死亡数から出生数を引いた「自然減」は33万786人で、過去最大の減少幅となった。

厚労省が公表した人口動態統計(速報値)の主な内容は以下のとおり。

・合計特殊出生率 1.44(前年比 0.01 ポイント低下)

・出生数 97万6979 人 (前年比 2万8698人減少)
 *統計を取り始めた1899年以降、過去最少。初めて100万人を割り込んだ。

・死亡数 130万7765人 (前年比 1万7321人増加)
 *戦後最多。2005年に戦後初めて死亡数が出生数を上回り、07年以降は10年連続で自然減の幅が拡大。
 *沖縄を除く46都道府県で死亡数が出生数を上回った。

・自然増減数 33万786人減少(前年比 4万6019人減少) 
 *過去最大の減少幅

・婚姻件数 62万523組 (前年比 14,633 組減少)
 *戦後最少

・離婚件数 21万6805 組(前年比 9,410 組減少)

・平均初婚年齢 男性31.1歳、女性29.4歳

・女性の第1子出産平均年齢 30.7歳



カネも絆も子供も失った日本は、どうなるのか。

2017年07月26日 | プロライフ
2025年、全国民の10人に1人がボケている。地方都市は痴呆都市となるのか。

「2025年問題」をご存知ですか? 「人口減少」「プア・ジャパニーズ急増」…
もうすぐこの国に起こること
からの引用です。

●街に人があふれ、子供たちが学校にあふれた、古き良き日本はもうない。
●カネも絆も子供も失った日本は、どうなるのか。
●2025年の日本は、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上。
●2025年全国民の10人に1人がボケている。
●2025年、医療がパンクする。
●遅くとも2030年代前半には、年金積立金は枯渇する。
●移民や大量の外国人労働者の受け入れという「劇薬」をもってしても、事態は好転しない。
●誰にも介護してもらえず自宅で放置され、亡くなる人が急増する。



街に人があふれ、子供たちが教室にぎゅうぎゅう詰めで授業を受けた、古き良き日本は二度と戻らない。増えてゆく空席を、言葉の通じぬ人々が埋めてゆく。カネも絆も失った私たちは、どうなるのか。

10人に1人はボケている

「このまま無為無策で過ごせば、日本はとんでもない事態に見舞われます。社会保障の破綻、際限のない増税といった山積みの問題が、10年足らずで一気に表面化するのです」

こう警鐘を鳴らすのは、政策研究大学院大学名誉教授の松谷明彦氏だ。

およそ1世紀も増え続けてきた日本の人口が、昨年(2015年)ついに減り始めた。

「これから10年間で、日本の人口は700万人減ります。15歳~64歳の生産年齢人口が7000万人まで落ち込む一方で、65歳以上の人口は3500万人を突破する。

2025年の日本は、団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、人類が経験したことのない『超・超高齢社会』を迎える。これが『2025年問題』です」(前出・松谷氏)

東京五輪が終わったあと、日本の姿は、今とは大きく変わっている。現在と同水準の人口を維持できるのは、東京・神奈川・千葉・埼玉の首都圏と、愛知・沖縄・滋賀のみ。青森・岩手・秋田・山形・福島の東北各県や、中四国の大半の県は、軒並み1割人口を減らす。

働き方も、大変化に見舞われる。厚生労働省のデータによれば、'00~'10年の10年間で、事務職や工業系技術者は14%、農家や漁師は30%、また土木作業者や建設技術者は40%も減っている。一方、介護関係職員は倍以上に増加し、葬儀関係者も1・5倍に増えた。この傾向は、2025年までにますます加速する。

若者が減り、老人が増える。何かを作る仕事に携わる人が減り、介護や葬儀に携わる人が激増する。もはや、国全体が老境に入ってしまったような状態だ。

しかも。
「現時点でも、軽度のものを含めれば、少なくとも820万人が認知症を患っているという厚労省のデータがあります。それに基づけば、2025年には今の1・5倍、1200万人以上が認知症になっていてもおかしくありません」(国際医療福祉大学教授の高橋泰氏)

全国民の10人に1人がボケている。そんな国が成り立つのか、という疑問がわいてくるが、あと9年で画期的な対策が見つかるとも思えない。特別養護老人ホームには順番待ちの長い列ができ、認知症の特効薬ができる気配もない。もはや策は尽きている。

病院がどんどん潰れる

経団連の榊原定征会長は、ついに「移民に頼らざるを得ない。ドアを開けに行かないといけない」と明言。自民党も特命委員会を今月設置し、まさに移民受け入れの議論を始めようとしている。

移民や大量の外国人労働者を受け入れた2025年の日本が、どんな国になるかについては後篇で詳述するが、ひとつ言えるのは、その「劇薬」をもってしても、事態は好転しないということだ。

2025年、まず医療がパンクする。

厚生労働省の推計によれば、2025年の医療保険給付は総額54兆円と、現在より12兆円以上増える見通しだ。衰えゆく日本の国力で、とうてい賄える額ではない。

「破綻シナリオ」を回避するために、国は医者と病院を減らしにかかっている。患者は確実に増えるにもかかわらず、である。NPO法人医療制度研究会副理事長で、外科医の本田宏氏が言う。

「今、全国で病院の身売りや倒産が相次いでいます。実は日本の医師数は、先進国最低レベルです。医者がいなければ、治療できない。治療できなければ、医療費が膨らむこともない。つまり、医療費を抑えるため、医師の数を減らし、病院の数も抑えているわけです。

'13年には、埼玉県で25ヵ所の病院を36回たらいまわしにされて、患者が亡くなる事件もありました。地域の病院が減ってゆくと、こうした事件が全国で多発するでしょう」

9年後、全国の入院患者数は138万人(1日あたり)を超えている。だが、全国の病床数は今でさえそれに足りない134万床で、今後さらに減らされる見通しだ。確実に、数万から数十万人の病人が、病気にかかっても入院できなくなる。

少し体調が悪いくらいで、いちいち病院に行くな。いや、行きたくても行けないーそれが常識になるのだ。

介護も同様である。介護保険制度が設けられた'00年に比べ、現在、介護関連の職につく人の数はおよそ4倍にも膨らんでいる。それでもまだまだ、人手が足りそうにない。前出の高橋氏が言う。

「これからの日本は、地方の人口は減ってゆきますが、大都市圏では人口はあまり減らず、同時に高齢者が激増します。首都圏では、高齢者人口はおよそ1000万人にも達するでしょう。おそらく2025年を待つまでもなく、あと数年で、首都圏の介護施設は足りなくなります。『介護クライシス』と懸念されている事態です。

誰にも介護してもらえず自宅で放置され、亡くなる人が急増する。『このまま東京にいたらまずい』と考え、地方に移住する高齢者も出るでしょう。しかし、移住できない大多数の人々は、厳しい状況に追い込まれる」

年金なんて出るわけない

さらに、多くの国民が不安に思いつつ、半ば諦めているのが、年金の行く末だ。2025年にも、年金制度そのものは残っているだろう。だが、その内実が、「破綻同然」の水準にまで崩壊しきっていることは間違いない。

長年、年金を研究してきた、社会保険労務士の大曲義典氏が分析する。

「年金をはじめとする社会保障費は、現在の約120兆円から、2025年には総額150兆円に増えると考えられます。

しかし、'14年に厚生労働省が行った将来予測は、『現役世代の賃金はこれから毎年上がり、10年後の保険料収入は40兆円に達する見込みだ。だから年金は破綻しない』といった、実態からかけ離れた仮定が満載で、明らかに『絵に描いた餅』でした。

現実的な値をもとに計算すると、遅くとも2030年代前半には、年金積立金は枯渇します。『所得代替率(現役時代の給料と年金支給額の比率)50%を死守する』という政府の目標も、おそらく叶わないでしょう」

年金破綻を防ぐには、2025年まで、経済成長と毎年1・5%ずつの賃金アップを同時に達成しなければならないという。だが日本人の平均賃金はもう20年間も連続で下がっており、しかも働き手は減る一方だ。

「かくなるうえは、消費税増税しかない」というのが財務省の理屈だが、消費税を1%上げても2兆円しか税収は増えない。10年足らずで15%も消費税を上げるというのは、とてもじゃないが、ムチャな目標である。

「2025年というのは、今まさに行われている、60歳から65歳への年金支給開始年齢引き上げが最終段階にさしかかっている頃です。おそらく、年金の実質的破綻は誰の目にも明らかになっているでしょうから、『70歳への支給開始年齢引き上げ』も実行に移されるはずです」(前出・大曲氏)

ただでさえ、物価や賃金の変動に合わせて給付額を減らす「マクロ経済スライド」で、2025年には今の8割前後まで年金給付額が減っている。それに加えて、残念ながら現在の50代から下の世代は、「ようやく年金がもらえると思ったのに、まだ待たされるのか」と嘆くはめになるのだ。

介護の人手は足りず、病院に行ってもすぐに追い返される。認知症の高齢者が、わずかな年金を握りしめて、閑散とした街中を歩き回るー後篇では、そんな「絶望の国」と化した、未来の日本で起きる悲劇を見てゆこう。

日本の治安はニューヨーク以下になる

「中国農村部の貧しい人々の間では、日本神話は健在です。日本のコンビニなど、単純労働の職場で働けば、中国の何倍も収入が得られる。病院に行くにしても、中国のように2~3日並ばされることもありません。日本が本格的に外国人労働者を受け入れる方向に舵を切れば、移民の問題は当然出てくるでしょう」(産経新聞中国総局特派員の矢板明夫氏)

前篇でも触れたとおり、政府や財界は、安上がりな労働力を求めて「外国人労働者受け入れ」に前のめりになっている。

これから、元気に働ける日本人の人口は、右肩下がりに減ってゆく。それならば、過酷な単純労働にも文句を言わず、人件費も安い外国人労働者を雇えばいい—。経営者の間にはそんな風潮が広がり、すでにコンビニや飲食店の店員など、サービス業の現場はアジア系の外国人労働者が席巻している。介護の現場も、間もなくそうなる。

「一方で、今は日本経済が中国に比べて良くないため、中国のエリート層は日本に魅力を感じなくなり、渡航する人も減っています。彼らにとっては、日本に行くよりも中国にいるほうが儲かるのです」(前出・矢板氏)

ついこの間まで、日本人の多くは「日本人であれば、無条件に中国人よりも豊かだ」と思い込んでいた。しかし、上海の物価が東京の物価を優に上回る今、その認識は完全に時代遅れだ。

貧しい日本人は、貧しい中国人と同じ条件で働かなければならなくなった。2025年には、そうした日本人がひとつの階層を形作り、アメリカの「プア・ホワイト(貧しい白人)」ならぬ「プア・ジャパニーズ」と呼ばれているだろう。

'05年から'15年の10年間で、外国人労働者の総数は34万人から90万人に激増した。うち最も多いのは中国人で、32万2500人あまり。以下ベトナム人が11万人、フィリピン人が10万6500人、ブラジル人が9万6600人と続く。このペースが続けば、2025年には140万人を突破する計算だ。

今、彼らの多くが住んでいるのは、高齢化が進んで年々空洞化している郊外の団地である。東京都区部郊外のニュータウン・高島平団地に約30年住む、ジャーナリストの浅川澄一氏が言う。

「現在、高島平団地の高齢化率は50・2%に達しています。1万5000人あまりの住民のうち、7600人が65歳以上と、まるで日本社会の縮図です。'70年代初めの開発当時に入居した世代がそのまま年をとり、60~80代を迎えているわけです」

日本人の夢が詰まったニュータウンは、今や「オールドタウン」と化した。2025年までには、少なからぬ住民がいなくなっているはずで、入れ替わるようにして、多国籍の外国人労働者が流れ込んでゆく。地域紙「高島平新聞」の調べによると、現在、同団地に外国人は約900人住んでおり、団地の子供の6・5人に1人は外国人だという。・・・

年間20万人が孤独死!「限界国家」日本のXデー

2017年07月16日 | プロライフ
日本が胎児を闇に処分してきた結果は、日本の「姨捨(おばすて)列島」化なのか

年間20万人が孤独死!「限界国家」日本のXデーからの引用です。


●日本の人口減少は2008年から始まった。
●2020年代には日本で620万人人口が減少する。
●2030年代には820万人、40年代には900万人と減少が加速する。
●単に経済の問題ではない。
●日本は急速に縮小し社会のあらゆる仕組みが機能不全に陥る。
●毎年500校以上の学校が日本から消失している。
●2002年度から2013年度に公立の小中高校の廃校の数は全国で5801校。
●生産年齢人口(15~64歳)の減少は、総人口の減少の10年以上前から開始。
●2000年から2013年までに鉄道網は35路線、674キロが廃止。
●2006年度から2011年度の間にバス路線は1万1160キロが廃止。
(日本の北の岩手県盛岡から南の福岡県の門司まででも1700キロにすぎない。)
●農業従業者の平均年齢は67歳。
●日本は持続可能性が危ぶまれる「限界国家」と化す。
●2040年には年間20万人(毎週約4千人)の孤独死が発生する。日本の「姨捨(おばすて)列島」化。


国立社会保障人口問題研究所が2017年5月に発表した最新データによれば、2008年から始まった人口減少は2020年代には620万人、30年代には820万人、40年代には900万人と加速する。北海道の人口をはるかに越える人口減少が10年ごとに起こると日本はどうなるのだろうか?

「単に経済の問題ではなく、日本は急速に縮小し社会のあらゆる仕組みが機能不全に陥るだろう」

そう警鐘を鳴らすのは、『限界国家 人口減少で日本が迫られる最終選択』(朝日新書)の著者である、毛受敏浩(めんじゅ・としひろ)氏だ。人口減少が及ぼす社会への影響、さらには高齢化が進むにつれ深刻さを増していく介護問題について、問題点の整理と解決策を毛受氏が寄稿してくれた。・・・

すでに日本の縮小は始まっている。文科省の調査では2002年度から2013年度に公立の小中高校の廃校の数は全国で5801校にも上る。毎年500校以上の学校が日本から消失しているのだ。一方、80歳以上の人口は2015年についに1000万人の大台を突破。2030年には1571万人にまで増加すると予測されている。

生産年齢人口(15~64歳)の減少は、総人口の減少の10年以上前から始まっている。通勤や通学で交通機関を利用するこの世代の減少は交通網の縮小となってすでに大きな影響が出ている。

2000年から2013年までに鉄道網は35路線、674キロが廃止。バス路線にいたっては2006年度から2011年度の間に1万1160キロ、なんと年平均2000キロ以上が廃止となっている。岩手県盛岡から福岡県の門司まで東北本線、東海道本線、山陽本線を乗り継いだとしても1700キロにすぎない。バス路線の廃止のすさまじさが実感できるのではないか。


年間20万人が孤独死!「限界国家」日本のXデー

人口ほど政策によるコントロールが難しいものはない。なぜなら出生率は単なる経済や労働の問題ではなく、人々の価値観、家族関係、教育など極めて複雑な要素が絡み合うからである。そもそも、日本は20代、30代の女性の数は右肩下がりで減少しており、仮に出生率が上がっても、子どもの数は増えることはない。日本より国民所得が高く労働時間が短いドイツは、ワークライフバランスがよいことで知られるが、そのドイツでも日本と同程度の出生率でしかない。出生率の高いアメリカやフランスはいずれも移民国である。すでに日本はチェックメイト(八方ふさがり)なのである。

このままいけば、あらゆる業種で人が決定的に足りなくなる。すでに農業従業者の平均年齢は67歳だ。農業などの第1次産業はいうに及ばず、前述の鉄道・バスや電気・水道などのインフラから、サービス業、そして国の基幹をなす製造業まで、日本は持続可能性が危ぶまれる巨大な限界集落=「限界国家」と化す。

なかでも深刻なのは、やせ細る生産力人口に反比例して、需要ばかりが右肩上がりで上り続ける「介護」の分野だろう。中央大学の山田昌弘教授は、2040年には年間20万人の孤独死が発生する可能性があると警告する。年間20万人とは週にすれば約4千人、これは年間の交通事故死者数に匹敵する。いかにすさまじい状況が待ち受けているのかが理解できるだろう。この国が「姨捨列島」と化す、と表現しても過言ではない。

では本当に解決策はないのだろうか?

日本の少子化は、GHQによる "人災" だった

2017年07月14日 | プロライフ
日本の少子化は、GHQによる〝人災〟だった
河合雅司(産経新聞 論説委員)からの引用です。


●人為的に人口を減らす産児制限は「民族の自殺」であり、将来的な国家の滅亡につながる。
●芦田均厚相「一度出生率が減少する傾向になった場合には、いかなる民族でも、これを人口増加の傾向に回復することが困難である。」
●ベビーブームの終焉は、「中絶ブーム」の到来でもあった。
●70年近くも前の人工妊娠中絶の呪縛を解くことが必要。



なぜ日本の少子化はこんなにも深刻化したのだろう。年間出生数が戦後最多だったのは、終戦間もない1949年の269万7,000人だ。70年も経たないうちに約3分の1に減った計算である。あまりに速い。

古い文献にあたって行くと、意外な事実が浮き彫りになってきた。背後に、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の関与の跡が見つかったのだ。人工妊娠中絶や避妊による産児制限が日本に普及するよう巧妙に仕向けていたのである。

戦後のベビーブームがわずか3年間で唐突に終わりを告げたことが、何よりの証拠だ。最終年の1949年と翌年の年間出生数を比較すると、一挙に36万人も減っている。戦後のベビーブームは「3年で終わった」のではなく、3年で終わらせた"人災"だったということになる。

だが、人口の多寡が「国力」を左右した戦前・戦中においては、人為的に人口を減らす産児制限は"禁断の政策"であった。占領下にあったとはいえ当時の日本政府は拒絶反応を示した。「民族の自殺」であり、将来的な国家の滅亡につながると考えたからだ。国会で芦田均厚相は「一度出生率が減少する傾向になった場合には、いかなる民族でも、これを人口増加の傾向に回復することが困難である」と危機感をあらわにしている。第二次世界大戦が終わってもなお、日米間で人口をめぐる戦争が続いていたのである。

詳細については、筆者の最新刊である『日本の少子化 百年の迷走 ――人口をめぐる「静かなる戦争」』(新潮社)にまとめたので是非、そちらをお読み頂きたい。本稿ではその一部を紹介することにする。

GHQが「人口戦」を仕掛けたのは、食糧難にあえいでいた戦後の日本で人口過剰論が擡頭したためだ。これを放置すれば、「いずれ日本は軍事的野望を再燃させるか、共産国化に結びつく」と懸念したのである。

だが、占領国が人口抑制策を押しつけることになれば、国際社会から厳しい批判を浴びる。そこでGHQは、日本人自身の手によって普及させるシナリオを描いた。

目を付けたのが、戦前の産児調節運動家のリーダーであった加藤シヅエ氏たちだった。そのやりとりが、自叙伝『加藤シヅエ ある女性政治家の半生』(日本図書センター)に残されているので引用しよう。

「ある日、ジープが家の前に停まりましたの。(中略)二世で、塚本太郎さんというGHQの民間情報教育局の方でした。家に上がっていらっして、こうおっしゃるの。『今日は実は、お願いに来ました』って。何事かと思いましたら、『日本に新しい民主主義の法律を作らなくてはならないので、御夫婦にいろいろな意味で相談相手になって貰いたい。非公式に顧問を引き受けて頂けませんか』とおっしゃいました」というのだ。

GHQが加藤氏たちに期待したのは、産児制限の合法化だった。そのためには加藤氏を国会議員に押し上げる必要があった。これについても自叙伝に生々しく書かれている。

「ある日、GHQの将軍が突然訪ねていらっしゃったんです。『どうしてあなたは立候補しないんですか』って訊かれましたので、『夫が立候補しているのに、私まで出るなんて考えられません』と申しましたら、『婦人参政権を与えよと言ったのは、あなたじゃないですか。戦前から運動を続けて来た張本人が、そんなことでいいんですか』って、懇々と説得なさるんです」というのだ。衆議院議員となった加藤氏たちは、産児制限を認める優生保護法を成立に漕ぎ着けた。

産児制限が大きく普及したのは、日本政府が推進に転じてからだ。占領下の日本の悲願といえば国家主権の回復だが、サンフランシスコ講和会議を前にして政府内に「独立国になるには人口問題を自ら解決できることを国際社会にアピールする必要がある」との声が高まっていたことが背景にあった。

日本政府の方針転換を受けて優生保護法に改正が加えられ、世界で初めて「経済的理由」でも中絶が認められる国になると、戦後のベビーブームはピタリと終わった。そして、主権回復から間もない1952年5月には、「経済的理由」に該当するかどうかの判断を医師に委ねる再度の法改正も行われ、日本は今日に至る長い少子化の歴史を辿ることになったである。

GHQの働きかけは法改正だけではなかった。「少なく産んで、大事に育てる」という考え方を定着させて行ったのだ。産児制限はGHQの生活改善運動に乗って地域ぐるみの「新生活運動」の一環となり、日本人の価値観を決定的に変化させたのが新憲法であった。日本国憲法24条に「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」と盛り込んだことが、日本人の結婚や出産に対する考え方を大きく変えた。結婚は人生における選択肢の一つとなり、現在の未婚・晩婚ともつながっている。

ベビーブームの終焉は、「中絶ブーム」の到来でもあった。1957年には10人の子供が生まれてくる間に7人は中絶されるという異常事態となった。これには、日本政府も動揺を隠せなかったが、妊娠をコントロールする術を知った国民の価値観を引き戻すことはできなかった。

さらに、戦後の民主化教育で「産めよ殖やせよ」という戦前・戦中の人口増加策に対する国民の反発やアレルギーが醸成されていたこともあって、政治家や官僚たちが国民の結婚や出産といった政策に口出しすることをタブーとする雰囲気が政府内に出来上がって行った。「民族の自殺だ」と強く抵抗していた敗戦直後のような強い反対意見は次第に聞かれなくなったのである。

ここまで、かなり大掴みながら、GHQの主導で始まった日本の少子化の流れを見て来た。そして今、安倍晋三政権は、歴代内閣が避けてきた「2060年に1億人程度の人口確保」という数値目標を掲げ、結婚や出産に関する国民の希望が叶った場合の「国民希望出生率1・8」を実現させるべく、取り組みを強化し始めた。人口が減り始め、もはや日本には時間的な余裕がなくなってきたということだ。

目標の実現は簡単ではないだろう。だが、出来ない理由を探すだけでは何も変わらない。久々の出生数増のニュースに接したことを契機に、70年近くも前のGHQによる呪縛を解くことから始めたい。

河合雅司(産経新聞 論説委員)

赤ちゃんの命を受け止めるには~千葉茂樹氏と永原郁子氏による講演会「赤ちゃんの命のバトン」

2017年07月07日 | プロライフ
興味深い記事をご紹介します。

CHRISTIAN TODAYの記事(2017年5月15日の記事)
赤ちゃんの命を受け止めるには~千葉茂樹氏と永原郁子氏による講演会「赤ちゃんの命のバトン」
http://www.christiantoday.co.jp/articles/23763/20170515/baby-hatch.htm

この講演会は2017年5月14日に開催されました。
                             
        マナ助産院(兵庫県神戸市)院長の永原郁子氏               映画監督の千葉茂樹氏(生命尊重センター名誉会長)
        =14日、主婦会館プラザエフ(新宿区四ツ谷)で


【記事全文 引用開始】

思わぬ妊娠で揺れる母親と赤ちゃんの命を考える講演会「赤ちゃんの命のバトン」(日本カトリック医師会主催)が14日、主婦会館プラザエフ(新宿区四ツ谷)で開催された。
さまざまな事情から赤ちゃんを養育することのできない母親が子どもの命を託す「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)が慈恵病院(熊本県)に設置されて10年たつ。全国で唯一、赤ちゃんの命を託せる最後のとりでとして始められたが、熊本市の公表によると、15年度までの9年間で「こうのとりのゆりかご」に預けられた赤ちゃんは125人。一方、日本に先駆けて同制度に取り組んでいるドイツでは、どのような運用がされているのだろうか。

この日の講演会は、映画監督の千葉茂樹氏(生命尊重センター名誉会長)によるビデオ上映から始まった。これは、日本人医師や助産師がドイツを訪問し、その運用方法、利用した母親への取材、社会の反応などをまとめたドキュメンタリーだ。
それによると、日本国内では若者の性の乱れが深刻化し、年間中絶件数32万件のうち、およそ12パーセントが10代だという。ドイツでも同じような事態に直面し、その取り組みの1つとして「赤ちゃんポスト」の運用が始まった。2000年の設置以来、現在では100以上の病院や施設に設置されている。

またドイツでは、赤ちゃんを産むか産まないかに悩む女性は、専門家との相談が義務付けられている。この「妊娠葛藤相談」の結果、母親が自分で育てることを望まないと決めた場合、匿名で身元を明かすことなく、費用も負担することなく安全に出産できる「匿名出産」というシステムも選択肢の1つとして考えることができるという。この「妊娠葛藤相談」「赤ちゃんポスト」「匿名出産」が赤ちゃんの命を救う受け皿になっているのだ。

インタビューを受けたドイツ人女性は、当初、1人で無介助出産をし、その後、「赤ちゃんポスト」に赤ちゃんを預けようと考えていた。しかし、「妊娠葛藤相談」の中で「匿名出産」を知り、その方法を選んだ。出産後、自宅から遠く、自分のことを誰も知らない土地で2カ月間、子どもと共に過ごし、それでも子どもと一緒に生活できないと感じれば、養子縁組に出せるという方法を知った。彼女は最終的に、子どもと一緒に生きていく選択をした。

ドイツの法律では、養子縁組には8週間プラス1日の猶予期間がある。この間に、養子縁組に出すか、自分と一緒に住むかは、母親が結論を出せばいい。その8週間は、「マザー・チャイルド・ハウス」と呼ばれる施設で過ごすこともできる。匿名出産した女性の多くが、このような施設で過ごし、結論を出すのだという。

ビデオの後、千葉氏は次のように話した。「このマザー・チャイルド・ハウスの存在には大きな衝撃を受けた。ここで、養子縁組をする夫婦と産みの母親が対面する現場なども見た。ドイツはキリスト教徒が多い国。もともと昔から修道院などで赤ちゃんを引き取ったり育てたりしてきた。日本は10年前に運用が始まったばかりだが、引き取った赤ちゃんをどのように養子縁組に出すかなど、今後の課題は多い」

次に登壇したのは、マナ助産院(兵庫県神戸市)院長の永原郁子氏。マナ助産院では毎週水曜日、スタッフ全員で聖書を開き、礼拝をささげている。
永原氏は今まで16年間、年間約120箇所の小学校や中学校で命や性に関する講演会を行ってきた。このような活動が認められ、今年、厚労省から「最優秀助産師」に選出された。
「性教育や避妊指導といった観点ではなく、『あなたの命は大切な命だ』ということに働きかけ、自分の命、自分の性、他人の命、他人の性を大切にできるということを訴えてきた」と永原氏は話す。

しかし、現在もなお若者の性の乱れ、命の軽視は深刻だと感じるという。中絶率はなかなか下がらないばかりか、出生後0日の虐待死も深刻だ。2004年の統計では、1年間に0日で虐待死した赤ちゃんは、分かっているだけで15人。その加害者の9割以上が赤ちゃんの母親だ。
「このことから想像するのは、思わぬ妊娠をして、誰にも相談できないまま月数がたち、どこかで人知れず無介助で出産をして、赤ちゃんの口をふさいだり首を絞めたりしているということではないだろうか」

このような赤ちゃんの命を救うためにできたのが、慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」だ。そして、この働きを関西にも広めようと、多くの産婦人科医からの協力を得て、マナ助産院にも設置を試みたが、行政からの許可は下りず、現在は面談型の「こうのとりのゆりかご」を運用している。
これは「自分では育てられない」と思い悩む女性のための相談窓口。すでに子どもを出産し、自分で育てる意志がある中で育児の悩みがある母親の「育児相談」とは大きく異なる。

面談型の「こうのとりのゆりかご」には、3つのラインがあると永原氏はいう。1つは、「身元を明かすこともできず、養子縁組の可能性もない場合」、2つ目は「身元を明かし、養子縁組の可能性を相談できる場合」、そして最後は「妊娠中の妊婦」。3つとも状態の悪い場合は緊急搬送をする。
母親の年齢や環境によって相談内容や処遇はケース・バイ・ケースだというが、「身元を明かすこともできず、養子縁組の可能性もない場合」は、神戸市こども家庭センター、または実親の居住地の担当管区の児童相談所に連絡し、赤ちゃんを託す。

養子縁組が考えられる場合、養親のトレーニングをマナ助産院が行い、民間団体と協力しながら養子縁組をする。中には、自分で育てられるかを迷っている母親には、その方法を一緒に考えながら導いていく。

妊婦の場合、成年か未成年かによっても相談内容が異なる。成年だと、まずは生活の基盤を整えることを優先し、さまざまな行政支援を受けながら、母体も赤ちゃんも保護する方法を考えていく。未成年は、保護者の同意や協力が不可欠になるため、まず保護者との調整を行う。未成年が妊娠した場合、その母親は驚きのあまり怒ったり情けなく思ったりと、動揺していることが多いが、話をしているうちに調整がつく場合がほとんどだという。

マナ助産院では、「結婚に至らない妊娠」「育てることのできない妊娠」であっても、おなかの中で大切に命を育んだ女性の尊厳を守り、子どもの命を他の人に託すことによって子どもの命も守られることを目指している。言葉を発せない胎児を守り、その命を守った女性が前向きに生きていくことができるように今後も活動を続けていく。

講演後にある参加者が意見を述べた。
「世の中には、『妊娠したら、21週までに中絶すればいいじゃないか』と話す人たちもいる。しかし、私たちクリスチャンがこうした世の中の動きに立ち向かっていくのは、ほとんど福音宣教に近いと思う。神様から授かった命をいかに大切にするか。私たちキリスト者は一致していかなくてはならない」
永原氏はこれに対して、「この活動をしていると、非常に霊的な戦いを感じる。全国からの祈りが必要だ」と話した。

【記事全文 引用終わり】


千葉茂樹氏は、あさっての 「マーチフォーライフ・シンポジウム」 にもスピーカーとして参加されます。

マーチフォーライフ・シンポジウム 「世界を変えるプロライフ運動」
(2017年7月9日 16:00より カトリック築地教会の2Fホールにて)
スピーカー
千葉茂樹氏(映画監督、生命尊重センター名誉会長) 
辻岡健象氏(小さないのちを守る会 プロライフジャパン) 
池田正昭氏(マーチフォーライフ代表)


「ぼくたちの子供たちは、人口がひたすら減りつづける国で生きていく。」より

2017年07月02日 | プロライフ
興味深い記事をご紹介します。

「ぼくたちの子供たちは、人口がひたすら減りつづける国で生きていく。」
http://sakaiosamu.com/2015/1214113339/


【引用開始】

それは、人口の問題だ。
総務省ではこれまでの日本の人口の推移と、今後の人口の減少の予測を数値としてWEBサイトに載せている。
→総務省統計局ホームページ「第2章:人口・世帯」

このサイトにある「人口の推移と将来人口」のエクセルデータをダウンロードし、5年ごとの数字を自分なりにグラフにしてみた。これを見ていると絶望的な気持ちになる。



このグラフを見ていると、2015年を境にして、そこまでの人生とそこからの人生が正反対になることを想像してしまい、暗澹たる気持ちになる。
例えば、1935年、昭和10年生まれの人は、今年80才になるわけだが、その人にとっての日本は人口が倍近くに増えた国だった。間に悲惨な戦争を経験しつつも、日本は高度成長を達成し、アジアでもっとも豊かな国になった。明治以来のこの国の悲願が実現した80年だった。

一方、今年2015年生まれの赤ちゃんは、80年の人生の中で人口がひたすら減っていく中を過ごすことになる。2035年、成人する頃には1億1212万人までおよそ1500万人減少し、30才で結婚した頃にはさらに1000万人減って1億221万人になる。2055年に40才になると9193万人、50才では8135万人と、10年ごとに1000万人ずつ減少していく。

60才になる2075年には7068万人で、昭和10年と同水準だ。80才の2095年にはついに5332万人になり、大正時代の水準にまで落ち込む。
日本が昭和に入って築き上げてきたものが平成にはすべてゼロに戻る、という感覚ではないだろうか。

人口と経済を直接関係づけることに疑問を呈する人もいるようだが、人口が倍になる国と半分に減る国と、比べたら後者には大変な困難が待ち受けているのはまちがいないだろう。日本の高度成長は、農村から都市に人びとが移動し核家族を形成することで、豊富な労働力を産業界に提供し、同時に大量消費社会の消費者が猛然と増えていったことが支えた。人口とはすなはち国内市場なのだ。それが半分になる。

高度成長社会は、一生懸命働いていたら気がつくと豊かになっていた。でもこれからはへたをすると、働いても働いても会社の業績が上がらず、収入もちっとも増えやしない。そんな社会になりかねないのだ。

いま起こっている少子化と人口急減を、どう深刻に受けとめても足りないと思う。いちばん欠けているのは、この深刻さの共有ではないだろうか。

【引用終わり】


私たちが、多くの方々と「赤ちゃんを歓迎する世の中」を創っていきますように!

ファチマの聖母、日本が世界が、赤ちゃんにやさしい国に、お腹の赤ちゃんにやさしい国とならせたまえ。


中絶は殺人である。人権ではない。

2017年06月27日 | プロライフ
「見えざる人々:中絶は殺人である。人権ではない。」ノボトニー ⋆ ジェローム 神父
の記事の引用です。



「生命のため、友人へ」 ー 中絶は殺人である。人権ではない。

未婚の女性が特にレイプや近親相姦で妊娠した場合は非常に難しい問題であるが、十分な愛、慈しみ、そして努力があれば、どのような状況であれ素晴らしいことに転じる。中絶が善行になることはあり得ない。中絶反対運動では「両者をともに愛しなさい」と言っているが、強い力がその良識の声をかき消そうとしている。

良識に対抗するこの声の中心になっているのは他ならぬ国連である。2014年5月8日、CNSニュースは、国連拷問禁止委員会の副委員長であるフェリス・ギアーが、拷問禁止条約に違反する可能性があるとして、すべての中絶に全面的に反対するカトリック教会の態度を厳しく批判したと伝えた。

なんということだ!子供の生きる権利を守るという教会の姿勢が拷問の源だと言うのか。ギアーの論理は明々白々、つまり不合理な人々にとっては非常に分かりやすいものとなっている。

カトリック教会の上級政策顧問のモーリーン・ファーガソンは国連の偽善行為について次のようにコメントしている「子供の権利という名目の下、国連は教会に対して子供の保護、中絶に対する姿勢を変えろと言っているのだから、何とも皮肉なことである。中絶によって生きている人間が文字通り、引き裂かれること以上に、子供にとって残酷なことがあるだろうか?」

中絶は、その結果を抱えて生きなくてはならない女性と、言うまでもなく殺害されたその子供を除く関係者全員にとって、問題を隠蔽し状況を「安易な」ものにしようとする行為である。カトリック教会のような人権組織には、できる限り最高の結果がもたらされるよう愛、慈しみ、努力を持って真実を伝える使命がある。中絶はおぞましい不当な行為である。

端的に言えば、中絶は殺人である。これは客観的な事実である。今日では、集団虐殺のレベルに達している。人権に対する重大な不当行為であり侵害である。中絶は国連が解決策とするものではなく、人権侵害として対応すべきものである。国連は罪のない命の価値をスライディング・スケールで測っている。彼らは、「人権の声」は子宮の中の罪のない人間にまでは及ばないと主張している。

今こそ善良な人々が意見をひとつにし、中絶は生まれてくる子供の殺害であると主張するべきである。中絶はもっとも基本的な人権、生きる権利を侵害するものである。