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1957年以降発表された35の論文のうちの27の論文で、中絶が乳癌に関与することが指摘されている

2017年06月18日 | プロライフ
今も無視されている中絶と乳癌の関連
医学論文の4件のうち3件は重大な因果関係を指摘している
Julie Foster(ジュリー・フォスター)」からの引用です。

英語は次で読めます。
Abortion-breast cancer link still ignored
3 out of 4 medical studies indicate significant cause and effect




1957年以降発表された35の論文のうちの27の論文で、中絶が乳癌に関与することが指摘されているにもかかわらず、『家族計画連盟』などの中絶賛成団体はそのような関連性が存在することを否定し続け、中絶手術を受けようと考えている人にその論文のことを知らせることを拒否しています。

カレン・マレック(Karen Malec)をリーダーとする、「ABC(Abortion-Breast Cancer:中絶:乳癌)連合」は、中絶提供者が概してその関連性について人々に知らせないので、そのことを人々に知らせる取り組みをしています。

「科学者は、この関連性を44年間研究し続けています。にもかかわらず女性たちがこれらの研究の存在を今まで知らされてこなかったことに私たちは大変驚いています。なぜ女性たちは自分たちの健康管理に関する議論から除外されているのでしょうか?私たちはこの重大な不公正を正すつもりです。」と彼女は話しました。

シカゴの「ABC連合」のボランティアは先月、中絶と乳癌の関連性についての研究のことを読者に知らせる冊子を配布しました。マレックは、中絶と乳癌の関連性を証明するほぼ半世紀にわたる研究にもかかわらず、「女性たちが依然として自分たちの健康管理に関する議論に加えられないでいること」に彼女のグループは驚いていると言っています。「このような情報が今まで女性たちに隠されてきたということには、弁解の余地はありません。」と彼女は話しました。

「7件のうち5件の研究で携帯電話と脳腫瘍の関連性が指摘されたとき、そのことが人々に知らされたにもかかわらず、なぜ女性たちは、20数件もの研究がこのいのちに関わる病気の危険要因としての中絶の関連性を指摘しているという情報を知る権利を与えられていないのでしょうか?悲惨なことに、この危険要因に対する、危険だと判断される基準が上げられたので、100人に1人は中絶による乳癌で死亡することになるでしょう。」とマレックは主張しました。

乳癌は生殖ホルモン、特にエストロゲンと関連があります。何が乳癌を引き起こすかはまだ科学によって特定されてはいませんが、女性が第一子を産むのが早いほど、乳癌発症の危険性は低くなるということは異議を唱えようのないことです。

『乳癌予防協会』の会長であり、いわゆる『ABC(Abortion-Breast Cancer)リンク(中絶と乳癌の関連性)』の研究の第一人者であるジョエル・ブリンド博土(Dr. Joel Brind)によると、女性のエストロゲンの値は妊娠するとすぐ通常の何百倍に増加し、妊娠した女性の身体の最初の変化のひとつが乳房に起こります。ホルモンの急増は、母体が生まれてくる赤ん坊のために母乳を作り出す準備をするために、乳房に「未分化」細胞を増加させることになります。未分化細胞は傷つきやすいのです。

妊娠の最終週には、それらの細胞はまだほとんど解明されていない過程を経て「最終的に分化」し、母乳を出す準備が整うのです。分化細胞は発癌物質の影響を受けません。しかしながら、もし万一妊娠が細胞の分化よりも早く終わってしまえば、女性の身体は未分化の細胞の数が異常に多い状態のままとなり乳癌の発症の危険性が増加することになるのです。

危険性増大の割合は、女性が思春期に達する年令と、最初の妊娠の年令と、中絶前の妊娠期間の長さに左右されます。ほとんどの研究で30%から100%まで、あるいはそれ以上危険性が増大することが明らかになっています。

ブリンド博土によると、自然発生的な中絶つまり流産は、一般的にはまずエストロゲンの不足によって起こるので、危険性の増加とは普通関係がありません。

ほとんどの避妊用ピルは、妊娠したときに起こるホルモン作用と同じホルモン作用を発生させることによって効果を発するので、ABCリンクの研究においてそれもまた乳癌の原因だとして疑われています。

『英国王立産科婦人科大学』は中絶提供者に向けて、ABCリンク研究を「無視することはできない」と警告するガイドラインを昨年の2000年3月13日に発表しました。その大学はブリンド博士によって1996年に行なわれた、世界中の研究の再調査を検証し、博士の研究は、「注意深く行われ」、「研究方法に重大な欠点はない」と発表しました。

そして今年の初めに、閉経後の女性に行なわれるエストロゲン補充療法薬(ERT)が発癌物質の全国リストに加えられました。ERTは、妊娠の際に女性の卵巣で自然に作られるエストロゲンとほぼ同じ化学物質です。乳癌の危険因子として知られているものの大多数は、エストロゲンの影響を過度に受けることと関連があります。

世界の最も有力な医学雑誌、『ニューイングランド医学ジャーナル』でさえ、密かにABCリンクについての姿勢を変え始めています。3年前、『ニューイングランド医学ジャーナル』は、中絶と乳癌の関連性を否定するデンマークの論文を発表しました。それはメルビー論文として知られていますが、その研究者たちは、「人工中絶が乳癌の危険性全体に与える影響は全くない」と結論づけました。また、女性が中絶を考えるとき、「乳癌の危険性を心配する必要はない。」と断言する国立癌協会の疫学者による論説も、『ニューイングランド医学ジャーナル』に掲載されました。

しかし、ペンシルバニア医科大学のカトリーナ・アームストロングを中心とする研究者たちによる『乳癌の危険性の査定』と題した咋年の記事の中で、次のような見解が述べられました。それは、「ダイエットや経口避妊薬の使用、授乳、中絶といった他の危険因子は、乳癌との関連性における一貫性が少ない」というものでした。大々的な宣言では決してありませんが、その発表は、その雑誌が以前とっていた姿勢からの大きな転換を表しています。

しかし、中絶や避妊薬の使用が乳癌を引き起こす危険性があるという明白な証拠があるにもかかわらず、収益性の高い中絶産業はいかなる関連性も存在しないと否定し続けています。ブリンド博士や他の研究者が行なった研究の信頼性を攻撃して、中絶擁護団体はその問題に関して科学者の見解は一致していないと主張し、患者たちは乳癌の危険はないと教えられているのです。

『家族計画連盟ロサンゼルス支部』の代表、ナンシー・L・ササキは次のように述べています。「『家族計画連盟』の見解は、中絶によって健康にもたらされる実証された危険はないというものです。人工中絶と乳癌の関連性は、その安全性にもかかわらず中絶に反対している人々が唱えている理論なのです。その理論は研究によって生み出されたものではありません。『家族計画連盟』は、女性は病気の危険性に影響するすべての要因についての情報を手に入れることができるべきだと信じていますが、『家族計画連盟ロサンゼルス支部』はまた、女性には医学的に実証され、政治的な問題に染まっていない情報を受ける価値があると信じているのです。研究者たちが、乳癌と中絶に関して一致した見解を持つには至っていないので、『家族計画連盟』は、その要因(中絶)だけが原因だと断定できるだけの現在実証済みの健康への危険性はないと、妊娠を終わらせようと考えている女性たちにアドバイスしているのです。」

中絶と乳癌の関連性を女性たちに教えることに関わっているマレックや他の人々は、中絶支持者には女性たちに知らせないでおく政治的な動機があると言います。もしABCリンクについての情報が広く認識されれば、『安全な』中絶という神話が修復できないほどダメージを被るかもしれないのです。

「我々の組織は、女性のために中絶反対の立場をとっています。残念ながら、この政治的に間違った情報のこととなると、誰もが女性の健康を第一には考えているわけではないのです。」とマレックは断言しました。


For Your Information

次の記事「堕胎と乳がんとの関係がある証拠はもっとある」も参考にして下さい。
More evidence linking abortion, breast cancer
Planned Parenthood, other advocates deny any connection despite studies

これによると、クリス・カレンボーン医学博士(Chris Kahlenborn, M.D.)の6年間に亘る堕胎と乳がんとの関連性の研究書が発表されています。
Breast cancer: Its link to abortion and the birth control pill”です。

カレンボーン医学博士によると、若いときに堕胎や避妊薬を体験すると、乳がんの危険性が大きくなります。

  もしも女性が最初の完全な妊娠出産の前に堕胎をすると、乳がんになる危険が少なくとも50%増加する。
  女性が最初の子供が生まれる前に避妊薬を飲むと、乳がんになる危険が少なくとも50%増加する。
  女性が最初の子供が生まれる前に避妊薬を4年以上飲むと、乳がんになる危険が少なくとも72%増加する。

さらに、アミー・ソビー及びデビッド・リアドンの「思春期の中絶の有害な影響」
Detrimental Effects of Adolescent Abortion
By Amy R. Sobie and David C. Reardon, Ph.D.

によれば、

ある程度の年齢に達して中絶をした女性と比較して、10代で中絶をした女性は、中絶と関係のあるより深刻な精神的外傷を受けたという場合が極めて多い。

大人になって中絶をした女性と比較して、10代で中絶をした女性は、

自殺をする可能性が2~4倍高い。(7)
精神的な問題を発症しやすい。(8)
人間関係に問題を生じやすい。(9)
一般的に、中絶に関するカウンセリングとガイダンスの必要性が高い。(10)
普通の女性より、精神病院に入院する可能性が約3倍高い。(11)

(7) M. Gissler, et. al., “Suicides after pregnancy in Finland: 1987-94: register linkage study,” British Medical Journal, 313:1431-1434, 1996; and N. Campbell, et al., “Abortion in Adolescence,” Adolescence, 23:813-823, 1988.
(8) W. Franz and D. Reardon, op. cit..
(9) J. Marecek, “Consequences of Adolescent Childbearing and Abortion,” in G. Melton (ed.), Adolescent Abortion: Psychological & Legal Issues (Lincoln, NE: University of Nebraska Press 1986) 96-115.
(10) J. Gold, “Adolescents and Abortion,” in N. Stotland (ed.), Psychiatric Aspects of Abortion (Washington, DC: American Psychiatric Press, 1989) 187-195.
(11) R. Somers, “Risk of Admission to Psychiatric Institutions Among Danish Women who Experienced Induced Abortion: An Analysis Based on National Report Linkage,” (Ph.D. Dissertation, Los Angeles: University of California, 1979. Dissertation Abstracts International, Public Health 2621-B, Order No. 7926066)

以上の事実と研究は、あまりにも知られていないので、拡散をお願いします。

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