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2023.06.13撮影
今日も、愛らしいホタルブクロ属(Campanula)の花です。今日のは、オトメギキョウ(Campanula portenschlagiana)。ん・・・「乙女」か。
前回のホシキキョウ(Campanula poscharskyana)は、花弁が深く切り込み、ほぼ平たく、星形に開きます。
今回のオトメギキョウも、花弁が切り込むのですが、ホシキキョウほどは深く切り込みません。釣鐘状の筒の部分があって、その筒の先の部分が切れ込んでいる、という形です。次の画像で、その様子をご覧ください。柱頭が3裂しているのも、はっきり見えます。
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2023.06.27撮影
学名 Campanula portenschlagiana
英名 Dalmatian bellflower「ダルマチアの釣鐘草」
英名 Dalmatian bellflower「ダルマチアの釣鐘草」
別名 Campanula muralis(旧学名から)
和名 オトメギキョウ
キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)
原産 クロアチア内にあるダルマチア山脈
原産 クロアチア内にあるダルマチア山脈
英名に現れるダルマチアと言えば、白地に黒のぶちぶち模様のイヌ、ダルメシアンを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょうか。ディスニーのアニメーションのクラシック「101匹わんちゃん」に出てきた、あの犬種です。
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2022.06.12撮影
オトメギキョウは、旧学名が Campanula muralis といいます。種小名の muralis の意味は、「壁(や、塀)を這う」。でも、これは、実態とは程遠いです。上の画像をご覧ください。オトメギキョウは、このように、こんもりと咲きます。(この画像中では、葉が赤っぽいのですが、なぜかわかりません。水の加減?)
ということは、他の壁を這うホタルブクロ属の植物と混同されていた可能性があります。ホタルブクロ属(Campanula)は、世界で500種以上あるとされ、お互い花がよく似ているので、分類が混乱するのかもしれません。
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2022.06.24撮影
そして(以下、慣例に従い、属名を略します、この場合は、Campanula を C. に)、
・ホシキキョウ(C. poscharskyana)「ポシャルスキアナ」
・オトメギキョウ(C. portenschlagiana)「ポルテンシュラキアナ」
は、学名の種小名が似たような音ですよね。
いろいろ検索してみると、このふたつを混同しているサイトがあります。オトメギキョウの種小名 portenschlagiana「ポルテンシュラキアナ」は、ホシキキョウの種小名 poscharskyana「ポシャルスキアナ」から「作られた」とまで言っているの(敢えて、リンクしません)があり、驚きとしか言えないのですが、、、だって、少し調べればわかることですから。
オトメギキョウの種小名 portenschlagiana は、オーストリアの自然科学者フランツ・フォン・ポルテンシュラク=レイダマイヤ(Franz von Portenschlag-Leydermayer)への献呈です。Portenschlag の語末の「g」は /k/ の音で読みます、ドイツ語なので。
上の画像をご覧ください。開きかけのツボミふたつがこちら向きに見えます。これ、ぐるっと蛇腹みたいになって、かわいい形だ、と思って、この画像を選びました。
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2021.09.10撮影
古い写真を見てみると、6〜9月までこの花は咲いているようです。でも、今年は、もう7月を半ばも過ぎたのに、まだツボミもついていません。毎年、毎年、植物の状況が変わり、これは、気候変動? わたしの世話の仕方? 植物の寿命?
次は、メシベの柱頭がまだ3裂する前の花です。
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2022.08.21撮影
うちは、プライムビデオを設置してあり
UーNEXTも入っています。
カナダの番組をやってました。ターシャ テューダー(静かな水の物語)をやってました。90歳すぎても 元
気で(今は亡くなってます)堅苦しい庭が嫌いで、雑草もきれいな花だとたくさん咲かせてました。本も数冊出版されてます。ぜひ、ご覧下さい。
わたしは、現代版浦島花子なので、プライムビデオやUーNEXTが何かわかりません。多分、ケーブルテレビのチャンネルかな? ぐらい。
ターシャ・テューダーについては、全く存じ上げませんでした。教えてくださり、ありがとうございます。
わたしも「雑草」というのは避けるようにしています。代わりに、「野草」と呼ぶようにしています。