絵本を送る

これだけ毎日家にいて、時間があるときは人生でなかなかない。
家の片付けをどうしてもしなければならないときに、ちょうど良い機会。

長男中１、次男小５の今年度。
絵本はあまり必要がなくなった。
童話や昔ばなしなどは読みきかせをしたり、気に入っているものもある。
なにしろ、私の母がプレゼントしてくれたものだ。
ここにあって我々の心を満たしてくれているのだけど、今は読まれていない。
今、外出自粛で家にいる時間の多い子供にプレゼントして、第二、第三の人生を絵本が歩んでいくことの方が
本自体にとっても良いし、幸せにできる人が増えるのではないか。
ＴＯＹ　ＳＴＯＲＹの境地だった。

初めてフリマアプリを使ってみる。
母が送ってくれた昔ばなしシリーズは２セットあって、それぞれ１０冊以上あったが、送料のみのお値段。
本当に必要な人の手に渡れば嬉しい。願いを込めて送り出す。

儲けようと思っていないので、たぶん最安値なのだろう。
すぐに購入していただいた。家にいる小さい子のために買っていただいている。
でも中にはメッセージがない時もあって、それはちょっと不安になった。
安いけど、たたき売りじゃない。

昔話シリーズ、のんたん絵本、ぐりとぐら、１１ぴきのねこ、赤ちゃん絵本。
愛しい本たち。
フリマに出すまでには葛藤があったけど、
買い手の元へ送り出すときには、「楽しんでね」と温かい気持ちになった。
３０冊以上が旅立った。それぞれ新しい持ち主の心をいろんな世界に羽ばたかせてくれているだろう。
そう思うだけで嬉しい。