昨年12月12日よりTwitterで毎日更新され話題騒然の4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』もついに98日目まで来た。1話毎にきっちり1日進むので、あと2日、つまり3月20日の19時にはワニの最期が明かされることとなる。
「100日後に死ぬワニ」 pic.twitter.com/RUblRfVWTs
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) December 12, 2019
「100日後に死ぬワニ」
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) March 18, 2020
98日目 pic.twitter.com/NTJvMRCkJY
(↑記念すべき1日目と、最新の98日目)
以前より作者・きくちゆうき氏のツイートのリプ欄ではワニがどんな死に方をするのか、いわゆる『100日目予想』が盛んになっている。それも無理はなく、例えば物語の後半で重い病気が発覚し入院するなど、死に至るまでの経緯をじっくり描くことも当方は予想していたが、実際は98話の時点でワニは入院どころか通院さえもせず平常運転となっており、未だ病気を患っていない、あるいは患っていたとしてもワニ本人は気付いていない状態なのだ。つまり100日目で突然急死すると考えて間違いなく、それが尚更読者の予想合戦に拍車をかけているということ。
と、と、突然死? pic.twitter.com/9j7cpBrSQ0
— 裸足でななよだ (@YodaKyosuke) March 18, 2020
(↑模倣4コマで予想する者も多数)
しかし当方は死に方の予想は無意味だと考えている。強いて言うなら事故死などあえてベタな方法を持ってきて、奇抜な予想をする熱心な読者達を唖然とさせてくると予想している。なぜならこの物語はワニの死に方に重要性は無いと思うからだ。
以下、あくまで当方の予想である。物語は101日目以降も続き、周囲のキャラ達がワニの死をどう受け止めるかがじっくり描かれる。もちろん主人公のワニが好意を寄せるワニ先輩の悲しむ姿も。むしろワニが死ぬまでの100日間は序章に過ぎず、101日目以降が物語の本章と言えるのかもしれない。
そう考える根拠もある。主人公のワニはこの100(-2)日間であらゆることをしてきた。2日目に欲しがっていた雲ぶとんを92日目にゲットした。19日目でご飯に誘い断られたワニ先輩とは83日目で2人きりのデートを果たした(ちなみにその時観た映画は16日目に観た作品の続編だと脳内補完している)。大好きなゲームの大会にも出場した。大好きなラーメンを仲間達と何度も食べてきた。そして事ある毎に互いを支え合ったネズミというかけがえの無い友の存在。強いて言うなら今後の残り2日で実家に帰り両親に生前最後の姿を見せてあげられれば完璧なのだが、現時点でもワニにとって悔いはほぼ残っていないのではないか。
となると後悔するのは取り残された周囲の人々ということになるのだ。もしそれが作者の描きたかった本当の物語だとするなら──決して的外れの予想とも言えないはずである。
さあ、2020年3月21日、『100日後に死ぬワニ』第2章の始まりである(あってほしい……)。
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