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◎大胆予言!『天気の子』はYahoo!映画の評点で『青ブタ』を超えられないだろう

2019-07-18 03:35:09 | ほぼ週刊サンマイ新聞

新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド

 

 4.39という数字からこの記事は始まる。TVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は、公開から早1ヶ月が経過したが、2019年7月18日現在のYahoo!映画におけるユーザーレビュー欄の評点が4.39なのだ。5点満点でこの数字はかなり高いと言える。ちなみに同日時点で『トイ・ストーリー4』は2.95、『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』は3.83、既に興行収入が90億円を突破している『名探偵コナン 紺青の拳』でさえも3.63に踏みとどまっている。

 

劇場版 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 劇場パンフレット

 

 劇場版『青ブタ』は知名度こそ高くない作品だが、僅か31館での公開ながら興収は2.5億円を突破し話題となっている。個人的には2019年公開のアニメ映画で最も泣ける作品に認定したいくらいである。何なら明日19日に封切られる新海誠監督の最新作『天気の子』よりも感動できるのでは、と言いたいのだ。

 

 新海作品といえば『君の名は。』が興収250億という邦画歴代2位の数字を記録したことで有名だが、確かにこれも感動した。だから『天気の子』もやってくれるのではないかとの期待を抱く国民は多いはずである。しかし繰り返すが、当方は『天気の子』よりも『青ブタ』のほうが感動できると予言する。

 

 一口に感動と言っても多様なパターンがあるが、劇場版『青ブタ』と『君の名は。』は“積み重ねの感動”という点で共通している。『青ブタ』はTVシリーズ全13話の続編として劇場版が公開されたので、TVシリーズからの積み重ねで感動やカタルシスが生まれるようになっている。TVシリーズを視聴したという限られた人にしか向けられていないのが本当に勿体ない。一方『君の名は。』は作品単体での感動もあるのだが、過去の新海作品を全て観てきた人にとっては“積み重ねの感動”にもなっているのだ。何故ならそれまでの新海作品に明確なハッピーエンドは存在しなかったからである。『君の名は。』の終盤で『秒速5センチメートル』を思い出した人は少なくなかっただろう。「そうか、秒速のようなバッドエンドをまた繰り返すのだな」と。しかし結果的に2人は再会を果たし、本当に度肝を抜かれた。「あの新海がついにハッピーエンドを作ってくれた」という“積み重ねの感動”だったのである。

 

 それはつまり、新海の物語は『君の名は。』で一区切りが付いたことも意味する。『天気の子』はどう足掻いても作品単体で観るしか無くなる。それが感動したとしても作品単体の感動でしかなく、新海作品で積み重ねの感動というカタルシスは二度と得ることが出来ない。ちなみに『君の名は。』のYahoo!映画の評点は4.12である。果たして『天気の子』は『青ブタ』の4.39を上回ることが出来るのか。あえて当方は不可能だと予言する。それでも内容は気になるので、観に行くしかないだろう。

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