新型コロナウイルス対策の為に政府が、小池が何を言ったか。
「不要不急の外出は控えろ」「3密を避けろ」「仕事は可能な限り自宅で」
他にも手洗いうがいなど、色々警告を出していたと思うが、特に最近になって再三言ってきているのはこの3点だろうか。
ハッキリ言って全部を守れる国民はかなり少ない。
3点目は一番不可能だが、そもそも2点目「3密」も、通勤時の満員電車がそれに当てはまる。
国民も馬鹿ではないから、1つくらいは守ろうとするし、守っていると思い込んでいるのが1点目の「不要不急の外出を控える」ことだが、実はこれが一番難しい。
飢えをしのぐ為にスーパーに買い物に行かねばならない。
洗剤を切らしたらドラッグストアに行かねばならない。
スーパーもドラッグストアも今は場所によっては激混みしている。ハイ3密、アウト。
あるいは、仕事で靴を汚したから、帰りに新しい靴を買いに店に寄ろう。
その際に歩きすぎて疲れたし空腹になった。辺りを見渡すと客の少ない飲食店があった。
仕事の帰りに少し寄るだけだし良いかと、耐え切れずそこに入ってしまうか、入らず我慢して自宅に真っ直ぐ帰るか。
ここまで突き詰めると、「不要不急の外出を控えていると思い込んでいる多くの国民」は、真っ二つに分かれる。
そもそも3密とは「(1)密閉空間に(2)人が密集して(3)人が密接に交わる」なので、いくら飲食店に客が少なかろうが「店員と客が密接に関わる」ことになるのでアウトである。
要するに、考え出したらキリが無いことなのだ。「感染拡大を防ぐには国民は何もするな」と言っているのだ。現にそれが「ロックダウン」という形で海外の一部で実施されている。イギリスのとある街ではスーパーとドラッグストア以外の全ての店が閉鎖されている。健康維持の為の外出のみ許可されている、もはや経済活動がほぼ停止した状態。
遂にイギリスも今日からロックダウン🥺スーパーと薬局以外全て閉鎖されました。
— 橘田いずみIzumi kitta@London (@izugyoza) March 24, 2020
1日1回のエクササイズでの外出は認められてるけど、友達にも会えない😥自分で出来る限りの対策をして、この終息を日々祈るしかないです。
既に日本の経済損失の甚大さは計り知れないし、飲食やエンタメ業界では倒産が相次ぎ、失業者や最悪自殺者も増えてくるだろう。それでも経済より感染防止を優先するのは何故か。新型コロナには分からないことがまだ多すぎるから、最悪の場合を想定しなければならないのが最たる理由である。
当初はインフルエンザの一種に過ぎなかったスペイン風邪がやがて「致死率の高い毒性のウイルス」に変異したように、コロナも人から人へ伝わっていくうちに、伝言ゲームの如く毒性に変異してしまう危険性も否定できないのだ。
では、仕事の帰りに飲食店に寄りたいと思ったら、何を考えればその欲を防げるのか。
東日本大震災を思い出して欲しい。
今、日本の自粛ムードは震災当時のそれに近いと思う。
当時も多くの犠牲者を出し、生き残った国民もあらゆる面で大いに苦しんだ。経済損失も計り知れなかったし、失業者や自殺者も居た。
それでも僅か数年で日本に活気が戻った。
日本はどんな困難も乗り越える力を持っている。
国民一人一人が力を合わせれば。
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