出雲大社のお隣に古代出雲歴史博物館があります。
広大な敷地の中に建つこの博物館は比較的新しく、
近未来的な外観も素敵です。
名前の通り出雲の歴史、有名な古代の出土品や神話の世界を紹介しています。
また特別展示室もあり、この頃は「観音巡礼」中国路の古寺と仏像展を行っていました。
出雲大社から歩くこと1分、博物館が見えてくる。
綺麗な並木のアプローチを行けば
まもなく入口。
入ると受付の人がとても優しい!
安心感を覚えます。
この時の常設展と特別展のセット券が400円。
小中高生が同じ値段なのがうれしい。
展示室の入口はひとつ。
入るとまず目を引くのが中心に置かれた大きなもの。
今世紀になってから出雲大社境内で発見された“宇豆柱”というもののひとつらしい。
杉の木が三本一組になっており、その昔本殿を支えていた柱だという。
この宇豆柱のホールのまわりに
特別展示室
神話回廊
総合展示室
テーマ別展示室
と、4つの展示室の入口がある。
神話回廊には凝ったつくりの展示室に
古事記や日本書紀にまつわる神話の紹介や
神楽に関する展示もある。
その奥には映画館っぽい神話シアターがあるので
行ってみたら自分一人しかいなかった。
総合展示室は一般的な博物館と同じく
島根の歴史を模型や展示品を通して紹介している。
埴輪や四隅突出型墳丘墓から石見銀山・小泉八雲まで
島根県の特色が一度に見ることができる。
展示室もとても綺麗。
一番の見どころだと思われるテーマ別展示室は、
出雲大社
出雲国風土記
青銅器
の3つのテーマ展示から成る。
中でも圧巻なのは出雲大社本殿の模型だ。
平安時代あったとも言われている高さ6丈もの本殿を1/10スケールで再現している。
本当に存在したのであろうか・・・・
登るのにも大変そうだが、それ以外にも謎は多く残る。
様々な学者がそれぞれ推測しながら作り出した本殿模型。
学者たちが大真面目でこのようなものを作っているのだから
自分も創造せずにはいられない。
本当に歴史はおもしろい。
他の学説に基づく復元案。
春日大社のようにカラフルだ。
映像や模型で風土記の世界を垣間見た後は、
青銅器の展示。
銅鐸がお出迎えだ。
加茂岩倉遺跡銅鐸と荒神谷遺跡青銅器群。
山陰の遺跡たちのツートップが集う。
これらは国宝に指定されている。
日本史の資料集で見た“三角縁神獣鏡”
卑弥呼とか魏とかいう言葉が出てくると出土・展示されている事が奇跡に感じる。
古代の歴史を少し学んでいたので
意外と面白い^^
近代化や都市化に左右されない土地が
このような歴史的遺産を守ってきたのだろうか。
館内2階に空中歩廊とその上にある展望テラスも必見。
館内から突出したこの部分は壁がガラス張りなのでとても明く開放的。
この博物館は神話のまちのオアシスです^^