今回のダボス会議では、ジョージ・ソロスとヘンリー・キッシンジャーの、ウクライナ問題に関するアプローチが異なっていたことが
ある意味印象的であり、話題にもなっていました
キッシンジャー氏は、御年99歳になられるそうで、まだ現役なのかと驚きもしますが、その発言には正直、私も驚きました
今日はRTの社説で、ヘンリー・キッシンジャー氏のダボス発言を取り上げていましたのでご紹介します
When Henry Kissinger gives advice on ending the Ukraine conflict, the West should listen
ヘンリー・キッシンジャーがウクライナ紛争を終結させるアドバイスをするとき、西側は耳を傾けるべきだ
記事によると、西側の外交方針がウクライナ紛争をエスカレートさせていることに大きな責任があり
実用主義政策の最高権威であるキッシンジャー氏が説く、実用主義と現実に即したアドバイスが、NATOの野心に影響を与えているとしています
キッシンジャー氏はダボス会議主催者のクラウス・シュワブ氏との会話の中で
“Parties should be brought to peace talks within the next two months. Ukraine should've been a bridge between Europe and Russia, but now, as the relationships are reshaped, we may enter a space where the dividing line is redrawn and Russia is entirely isolated,”
「双方が、二カ月以内に和平交渉を始めるべきだ。ウクライナはヨーロッパとロシアの懸け橋となるべきだった、しかし今は関係が再構築されてしまうにつれて、我々は決別の境界線を引いており、ロシアを孤立の方向へ追いやっている」
そして
“We are facing a situation now where Russia could alienate itself completely from Europe and seek a permanent alliance elsewhere,”
「ロシアはヨーロッパの同盟国という位置づけから出て、どこか別の国の永久的な同盟国としての道を選ぶことができる立場にある。そうした状況に我々は直面しているのだ」
“This may lead to Cold War-like diplomatic distances, which will set us back decades. We should strive for long-term peace."
「これは我々の時間を数十年も引き戻し、冷戦状態に戻ることを意味する。我々は長期的な平和を目指すべきだ」
と発言しました
これはつまりキッシンジャー氏が
「今のままだと、ロシアとヨーロッパの間には完全に溝ができて冷戦状態になり、ロシアは新しい同盟を求めて”中国”などの永久的な同盟国になる。そうなると、もはや平和な状態は維持されない。」
という事を警告しているわけです
そして、前回の日記でも書きましたが
“Ideally, the dividing line should be a return to the status quo ante. Pursuing the war beyond that point will not be about the freedom of Ukraine, but a new war against Russia itself,”
「理想としては、(ウクライナの)国境線は(紛争前の)※現況状態に戻るべきです。それ以上(の譲歩)を求めることは、ウクライナの自由のためにはならず、ロシアとの戦争そのものになる」
と、キッシンジャー氏は述べています
※ここでいう現況状態とは、ウクライナ国境線そのもののことではなく、事実上の支配のことを指し、ドネツク・ルガンスクは紛争前から両州地元住民によって独立支配され、事実上ロシアの影響下にあったことから、その現況に戻すべき、とのキッシンジャー氏のニュアンスが込められている
キッシンジャー氏は、日本の保守には何かと受けの悪い人ですが、ある意味、長期的な視野の広い人であり
ベトナム戦争終結の提案、クリントン政権時のユーゴスラビア空爆への反対提言、など、時の政府の意向に反する提言も多く
シリアやリビアなど、NATOによる”人道支援”の口実の下の戦争介入を正確に予見していたと言われています
これはまた、及川さんが所属する幸福実現党の見解と一致しており
「ウクライナ紛争でアメリカに肩入れすれば、ロシアを孤立させ、中国などへの接近を許し、日本と世界の安全保障上の最大の脅威になる」
という主張は、まさにその通りで、日本には「長期的外交戦略がなく、それを見抜く目もない」ということを、示していると思います
ある意味印象的であり、話題にもなっていました
キッシンジャー氏は、御年99歳になられるそうで、まだ現役なのかと驚きもしますが、その発言には正直、私も驚きました
今日はRTの社説で、ヘンリー・キッシンジャー氏のダボス発言を取り上げていましたのでご紹介します
When Henry Kissinger gives advice on ending the Ukraine conflict, the West should listen
ヘンリー・キッシンジャーがウクライナ紛争を終結させるアドバイスをするとき、西側は耳を傾けるべきだ
記事によると、西側の外交方針がウクライナ紛争をエスカレートさせていることに大きな責任があり
実用主義政策の最高権威であるキッシンジャー氏が説く、実用主義と現実に即したアドバイスが、NATOの野心に影響を与えているとしています
キッシンジャー氏はダボス会議主催者のクラウス・シュワブ氏との会話の中で
“Parties should be brought to peace talks within the next two months. Ukraine should've been a bridge between Europe and Russia, but now, as the relationships are reshaped, we may enter a space where the dividing line is redrawn and Russia is entirely isolated,”
「双方が、二カ月以内に和平交渉を始めるべきだ。ウクライナはヨーロッパとロシアの懸け橋となるべきだった、しかし今は関係が再構築されてしまうにつれて、我々は決別の境界線を引いており、ロシアを孤立の方向へ追いやっている」
そして
“We are facing a situation now where Russia could alienate itself completely from Europe and seek a permanent alliance elsewhere,”
「ロシアはヨーロッパの同盟国という位置づけから出て、どこか別の国の永久的な同盟国としての道を選ぶことができる立場にある。そうした状況に我々は直面しているのだ」
“This may lead to Cold War-like diplomatic distances, which will set us back decades. We should strive for long-term peace."
「これは我々の時間を数十年も引き戻し、冷戦状態に戻ることを意味する。我々は長期的な平和を目指すべきだ」
と発言しました
これはつまりキッシンジャー氏が
「今のままだと、ロシアとヨーロッパの間には完全に溝ができて冷戦状態になり、ロシアは新しい同盟を求めて”中国”などの永久的な同盟国になる。そうなると、もはや平和な状態は維持されない。」
という事を警告しているわけです
そして、前回の日記でも書きましたが
“Ideally, the dividing line should be a return to the status quo ante. Pursuing the war beyond that point will not be about the freedom of Ukraine, but a new war against Russia itself,”
「理想としては、(ウクライナの)国境線は(紛争前の)※現況状態に戻るべきです。それ以上(の譲歩)を求めることは、ウクライナの自由のためにはならず、ロシアとの戦争そのものになる」
と、キッシンジャー氏は述べています
※ここでいう現況状態とは、ウクライナ国境線そのもののことではなく、事実上の支配のことを指し、ドネツク・ルガンスクは紛争前から両州地元住民によって独立支配され、事実上ロシアの影響下にあったことから、その現況に戻すべき、とのキッシンジャー氏のニュアンスが込められている
キッシンジャー氏は、日本の保守には何かと受けの悪い人ですが、ある意味、長期的な視野の広い人であり
ベトナム戦争終結の提案、クリントン政権時のユーゴスラビア空爆への反対提言、など、時の政府の意向に反する提言も多く
シリアやリビアなど、NATOによる”人道支援”の口実の下の戦争介入を正確に予見していたと言われています
これはまた、及川さんが所属する幸福実現党の見解と一致しており
「ウクライナ紛争でアメリカに肩入れすれば、ロシアを孤立させ、中国などへの接近を許し、日本と世界の安全保障上の最大の脅威になる」
という主張は、まさにその通りで、日本には「長期的外交戦略がなく、それを見抜く目もない」ということを、示していると思います
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