安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

もしかすると三橋さんを個人攻撃しているように見えるかもしれませんが違います

2021-05-01 12:21:58 | 政治
私がMMTを広げている人に懸念を示すのは、何も自分の意見を通そうとか、そういうケチなことではありません
MMTは社会主義的な大きな政府と相性が良い貨幣理論であるため、保守もまた、MMT理論を経済政策の軸とすることで左傾化し
結果として社会主義、全体主義の流れが加速していく危険性があると思うからです
「経済は政府がコントロールすればいいんだ」という話が、実は一番怖い全体主義への流れだと、気が付かない人が多いと思うのです

有名なハイエクの「隷属への道」という書籍には、ちょっとした論理のすり替えによって、人の意識はすり替えられていくことが説明されています
最初は自由主義者が大切にしていた理念として、「自由」というものがありましたが、そのうち、自由の概念が少しずつすり替わっていき
ついには、社会主義者たちが「自由」を主張しはじめた、という話が出てきます
社会主義者の言う「自由」とは、「経済的困窮からの自由」であって、つまり、「社会的弱者への分配こそが自由の意味」なのだと
彼らは主張するようになったのです
MMTを推進している社会主義者ならきっと「今までの社会主義とは違う、政府はお金を使うときに税金を高くする必要はないんだ」と言うと思います
きっと、「分配ではなくてお金の発行による弱者救済なんだ、それを否定するのは貨幣論が分かっていないからだ」。。。とでも言うのでしょう
現に、AOC(オカシオ=コルテス)さんなどは、そう言っていますしね
残念なことに、歴戦の保守・自由主義者たちも、貨幣の仕組みを理解した人は、AOCのこの主張に論理的な反論ができなくなるわけです
こうして、保守もまた、論理のすり替えで左傾化していくわけです

今の流れからみると、もはやMMT現代貨幣理論が周知されていく流れを止めるすべはなかろうと思います
一度目が覚めた人間は、二度と同じことで騙されないからです
ですから、これからは第二幕の戦いが起きると思います
MMTが左翼的なバラマキに使われていけば、結果的には、いずれ貨幣の希薄化、価値の低下が必ず起きることになります
個人の懐にお金をばら撒く「大きな政府」は、人間の勤勉の精神を、徐々に蝕んでいくんですよ
中野剛志先生などは、「私が一番頭がいいし、私の言っていることが一番正しいんです」ということを冗談めかして公言したりしています
まあ、半分そう思っているんだろうな、とは思います
ですが、事実を事実として公表しても、その結果、何が起きるかまでは予想していないでしょう
「策士策に溺れる」と言う言葉がありますが、MMTはまさに策士が結果を知らないのと同じであり
人間の倫理観と勤勉さのある国を作ることが、本当に繫栄する国を作ること、という根本原則をはずした貨幣理論は、まさに「机上の空論」なのです
技術論で制度を変えれば国が豊かになるんじゃない、心豊かで、美しい心で、勤勉な国民がいるからこそ、国が豊かで素晴らしくなるのです
三橋さんの一番ダメなところは、ベーシックインカムを否定できないところです
配給なんかやっちゃダメ。。。それが言えないからこそ、MMTを普及させることは危険が伴うのです

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