死刑にいたる病(2022年製作の映画)
上映日:2022年05月06日製作国:日本上映時間:128分
ジャンル:サスペンス
監督 白石和彌
脚本 高田亮
原作 櫛木理宇
出演者 阿部サダヲ 岡田健史 岩田剛典 宮﨑優
なるほど!それでか!やられた!
前半で違和感を感じるポイントがいくつもあって
その中のいくつかが後半で「なるほど!それでか!やられた!」と膝を打つこともあった。
冒頭の"花びら"が川に落ちる時の効果音ポチャンッに
「花びらが川に落ちてポチャンって音鳴らね〜よ」とか、
手の甲の傷舌ペロリシーンで、「そりゃないわぁ…」と思ったけど、
それらにもちゃんと真相があって、さすが!と唸った。
しかし、
それ以外のいくつかはただ下手だっただけのポイントであり、
白石監督作にしては……と思ってしまった。
あのパン屋をワンオペで回すのは不可能では…??
さらに裏で時間をかけた犯行を地道にやってる設定なわけでしょ。。
睡眠時間削ってたのかな。
岩下志麻子の「まさかうちの山であんなことが起きるなんてねぇ……」ってセリフなんてコントの導入セリフみたいだった。。。
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「配信で世界の猟奇映画好きの人たちが観てくれたらいいな」
いちいち挙げるのもめんどくさいんだけど
連続殺人犯としてもツッコミどころはたくさんある。
リアリズムという点ではイマイチの映画であるのは間違い無いと思います。
リアリティは追求してなかったと思う。
阿部サダヲを起用した時点で「猟奇エンタメですよ」という匂いはしていたし
実際そのつもりで作られたと思います。
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なんか、「配信で世界の猟奇映画好きの人たちが観てくれたらいいな」って感じの映画な気がする。
日本発のサイコキラーを作りたかったのかな、とか。
若手俳優の演技の幅を広げる映画として制作資金が集まりやすかったのかな、とか。
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毎回傍聴席に阿曽山大噴火がいるのは絶対ギャグだし
若い頃の阿部サダヲのカツラとかもホントは笑っていいはずだし
実際笑ったけれども
もっとコメディ箇所があった方がエンタメとして振り切れていたはず。
でも阿曽山大噴火では海外の人は笑わないよね。
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後半は良かった。やっと本気出てきたって感じで。
ただ、時すでにお寿司。
後半ウニとか大トロ出されても
前半でエビマヨとかマヨコーン出されたのを忘れてないからね。
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エビマヨ、マヨコーン、大好き。