映画感想(ネタバレもあったり)

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映画「君の名前で僕を呼んで」のタイトルの意味

2019-06-04 | 映画感想


全てが美しすぎて(それにも意味があることは後でわかるんだけど)、なんか全体的に神々の遊びのような感じがしてしまった。。

そして、ここまで美しくしてないと「違和感なかった」とか「同性でも全然構わないと思います!」って言ってもらえないのかと思うとゲンナリしたので星一個減点。

でも、
本当に音楽も映像も俳優も美しくて最高。
そこに意味もあるなんてほんと最高。

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で、女の子が「私全然怒ってない」なんてこと言っちゃって、なんだそりゃ!嫌味の1つくらい言わせてやれよ!言いたいだろうに!と思って、マイナス6億点。。

美男子に群がるガールズが一様に薄っぺらい。
まぁこれも主役美男子2人の視点からだとこう見えてるってことなんだけど。

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でも、ラストのある人の語りがあまりにも素晴らしくてプラス6億点。

つまり4点。



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「君の名前で僕を呼んで」のタイトルの意味


「君の名前で僕を呼んで」
ってことは、○○愛してるよと自分で自分に言うことになるわけですよ。

ってことは、自分で自分を愛してあげて、認めてあげて。ということかな、と。
まずは自分が自分の存在を消したり否定したりせず恋人にそうするように自分にも優しくしてやって。ってことかなぁ。

あとはまぁ、相手の名前で自分が呼ばれるわけだから、自分が憧れる相手になれるわけですね。君のようになりたい、だから君の名前で僕を呼んでくれ、と。



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お父さんも実はゲイでした、と。
でも社会や身近な人間関係の無理解によってのびのびできなかった。
これはきっと原作者のことですね。

だから、この物語はこの映画はここまで映画史に残るほどに美しい描写と音楽と俳優で描かれているわけですね。

主役はお父さん(つまり原作者)でしたね。結局はあのお父さんが一歩踏み出せなかった〝輝いていたあの夏〟だったわけか。
せつないのぉ。

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監督『胸騒ぎのシチリア』の人なんだ。たしかに映像美と心情描写に個性アリ。
こちらも面白いので、是非。






 


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