ゴーギャン タヒチ、楽園への旅
奥さんが具合悪くてベッドの上で体を震わせてる時も
奥さんを介抱することなく
「いいね、そのポーズ!」ってな具合に奥さんの姿をデッサンし始めるゴーギャンの狂気。
その絵は『死霊が見ている』というタイトルで残っていますので、
検索して見てみてください。
確かに生と死の境界を切り取った迫力ある絵だと思ってしまいます。
ごめんなさいね、奥さん。。
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1890年のタヒチはすでにフランス領で、
首都パペーテは西洋化が進んでいた。
なので、田舎のマタイエアに移住したけど
そこにもフランス人はいっぱいいるし、
現地の人たちも西洋文化への憧れが滲んでいる。
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ゴーギャンは売れない絵を描きつつ港湾労働で日銭を稼ぐだけの極貧生活。
それに対して
ゴーギャンが彫刻を教えた現地の青年は、西洋人に人気のある伝統的な木像を量産し土産物として販売。
それがヒットし、青年は金持ちになって港の仕事を辞め、スーツを着るようになる。
この対比が面白い。