開田高原アメダス 今朝の最低気温 15.3℃ 昨日の最高気温 23.9℃
木曽町新開 午前7時の気温 14.0℃ 今朝の天気 晴れ
(2019.9.14 5:50撮影)
この時期
開田高原を歩くと
あちらこちらで
ヤマトリカブトの花が
咲いている。
トリカブトと言えば
世界最強の
有毒植物で
昔から殺人事件の
毒物としても
使用されてきた。
狂言の『附子(ぶす)』を
思い出すがこの話は
またの機会に
譲るとして
今回はヤマトリカブトの
不思議な花を
紹介しよう。
何ともこの花
奇妙な形をしている。
雅楽のときに
かぶる冠(鳥兜)に
似ていることで
名づけられている。
花びらのように
見えているのは
実は萼片で
5枚ある。
カブト形をした萼が
最も大きく
横に丸い形をした
2枚の萼
下側に2枚の
細長い萼片がある。
そしたら
花弁はどこに
あるのかと言うと
カブトの中に
しまわれている。
切り開いて
断面を見ると
蕊から離れた所に
奇妙な形をした
花弁がある。
その一部が
細く伸びて
ツリフネソウと
同じように
筒状の距となり
蜜をためている。
花の咲き始めは
雄しべの時期で
次々葯が
成熟していく。
葯から花粉が
出終わると
その真ん中から
雌しべが現れ
受粉可能になる。
この花にも
口吻の長い
トラマルハナバチなどが
吸蜜に来て
お腹に一杯花粉をつけ
受粉の手助けを
している。
この花を
見るたびに
その巧妙さに
驚かされる。
≪ナンバンハコベその後≫