FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

リードクラスアウトドアレッスン~4月~

2008-04-30 15:51:32 | クライミングレッスン報告
4月6日(日)

リードクラスのアウトドアレッスン
今日の参加者はみぽりん一人。
ちょっとサビシイけどがんばろうね

今回のエリアは背伸びして二子の祠。
厳しいエリアだけれど、気合を入れるのには良い

飯能駅で待ち合わせ、私の車で向かう。
最後はうねうね道なので、ユイちゃんがいたら酔っちゃったかな?

さて、エリアについてさっそく準備。
今日は良い天気で気持ち良い

はじめに「話がピーマン」10a。下部が核心だ。
大人でも嫌なこのルート、インドアで11をこなすみぽりんならテンションしながらもどうにか切り抜けるかな、と思ったのだが。。。

1時間はいた。
下部の核心に。
上に行きたい気持ちと、怖くて足も信用できなくて、体も思い通りに動かない自分とに苛立ちながら
テンションせずに上に行きたい。
でも、行けない

泣いた。
感情を周りにぶつけたが、やるせない気持ちはおさまらない。

でも、あとでもう一度チャレンジするつもりで納得し、いったん降りた。
降りてきて、お弁当
あれだけ泣いていたとは思えないくらいご機嫌だ

さて、午後。
さっきあれほどやられたのに、登る気が失せないのが彼女の良いところ。
2本目にチャレンジだ
本当は「アルケオロジー」10bなら、下部はお尻を押し上げてあげれば行けるかな、と思ったのだが空いておらず、
仕方がないのでいきなり「シリアル」10d。
中間部の核心まではいけるはず。
もしかしたら、トップまで抜けられるかな?
身体能力的には何の問題もないはずだ。

泣いた。
怖いのだ。慣れない石灰岩。
人口壁のように「次はこのホールド」というテープの誘導はない。

「どこ持てば良いの~!?」「足がわかんない~!!」
わんわん泣いた

でも、降りない。
「せっかくここまで来たのに、もう一度やるのヤダ~」「もう、一生やらないっ
マジ切れしながら大泣きして、それでも岩から離れようとしない。
やはり、1時間はルートの中にいた。
でも、中間部の核心を泣きながら抜け、レストポイントに。
そこで精魂つきた。

みぽりん「もう、降りていい?」  私とママ「さっきから降りていいって行ってるじゃーん

もうお腹がいっぱいになっちゃったかな?と思い、「お散歩行こうか?」と声をかけると、
「もっと登りた~い
もう、涙は乾いていた。

で、「アルケオロジー」にトップロープを張る。
下部はママがセルフをとって、少し補助。
ロープも張り気味に。

「あれ~、もう、終わっちゃった~」
確かにもう何も持てなさそう。
・・・あれだけ粘ればねぇ。。。しかし、あれだけの粘りを出せる根性には感服したよ

子どものクライミングにおいて、大事に育てなければならないことをもう一度教えられた気がする。
クライミングにおける心の制御と冷静な客観的思考。
それを子どもの発育の段階とどうリンクさせて育てていくべきか、それは私の今後の課題だ。
みぽりんのような芯の強い子に対してそこが上手く育てられれば、本当に強いクライマーとなって、ひいては本当に強い人間として成長してくれそうな気がする。

片付けの最中、「ど~でも、い~のよ」っとずっと歌っていたみぽりん。
でも、温泉に入り、おそとでご飯も食べて大満足の様子だった