FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

ワールドユース大会レポート④

2008-09-16 14:21:33 | クライミングレッスン報告
8月29日 予選第2ラウンド

さて、予選第2ラウンドだ。
昨日と今日の成績の合計で準決勝進出者が決まる。
ユースA女子の3人にとっては、今日が正念場だ。

ルートは昨日のジュニア女子のルート。
出だしから小ハングを超えて垂壁へ。カンテを正面に回り込んだ後が一手悪いらしく、非力な選手はそこを超えるのが大変なようだ。
日本人選手もパワーがある、とは言い難く、全員そこが第1の核心となるはずだ。

昨日のオーダーはシャッフルされ、今日は9番スタートのやよいちゃんが日本人の一番手だ。

かなり緊張気味のやよいちゃん。
ちょっと気持ちで負けていたかな
動きが少々ぎこちなく、第1核心であせって手を出してフォールした。
アップも足りていなかったかも知れないね。

次はミホの出番。
昨日良いクライミングを見せた彼女。今日も同様のクライミングができれば予選を確実に突破できる位置にいる。
例の箇所は「思い切って」と指示を出してコールゾーンへ送り出す。
さて、ミホのクライミングがスタートした。
出だしの小ハングは少し迷いながらも上手く超え、核心部へ。
デッド気味に手を出す瞬間、一瞬躊躇した。
その躊躇が災いしてホールドをとらえきれずにフォール
あ~もったいない。。。

ラストはミレイちゃんだ。
待っている間、第1核心の処理を一緒に検討
あとは気持で持っていくようにアドバイス。
「がんばりますっ」と言い残してコールゾーンへ。
その言葉通り、気持の入ったクライミングを見せた。
第1核心もしっかり止め、完登まであと1手に迫った。惜しくもそこでフォールしたが、準決勝に残れてもおかしくない内容だった

今回ユースAの女子はミホ29位、ミレイちゃん31位、やよいちゃん35位。
準決勝進出者が26位までだから、惜しい位置につけながらも残念ながら予選を突破することはできなかった。
ただ予選2ラウンドのうち、それぞれ各1ラウンドずつはみんな良い登りが出来たと思う。
特にミホとミレイちゃんはそれぞれ1本は予選を確実に通過できる内容のクライミングをしているのだ。

では、もし予選を突破していくために今後何をすればよいかと言えば、試合に集中していくノウハウかもしれない。
ミレイちゃんは少しがんばりすぎて試合直前に体調を崩してしまった。
ミホはフィジカルな部分はかなり強いのに、メンタルな弱さがぽろっと出てしまう。
自分と、さらにはやってきたことをもっと信じて、試合に気持ちをうまく集中させて行ければもっと結果が出せそうな気がする。

やよいちゃんは今回が初出場。しかもクライミングを始めてまだ1年半という彼女。それを考えるとよくやったと思う
今度は「私なんて」って思わずにもう少し欲を出して攻めてみようね

続く。