一般参加の子どもたちに比べ、チームに所属している子どもたちは忙しい
ロープが結べない子のロープを結んであげたり、安全面のチェックをしたり、ビレイ技術がしっかりしている子は他の子をビレイしたりしなければならないのだ
でもそれは自分が登ることと同等か、またはそれ以上の勉強となるはずだ。
彼らを信頼してまかせると責任感が湧いてくるようで、その経験によって安全面への注意深さが身についてくる。
何かあってはいけないので、私もそれとなくチェックは怠らないようにしているが。
また、他の子どもたちを激励したりアドバイスしたりすることで、自分が登る時もそれが自分自身への指針となるようだ
つまり、他者への働きかけは「心の構え」となって自分自身へ帰って来るのである。

チームの子どもたちの中では、ユキちゃんの積極性が目立った。
10cをオンサイトし、11aにもチャレンジ
以前には考えられなかったことだね
協調性のあるしいちゃんはビレイをたくさん手伝ってくれたが、その分自分が登る時間がなくなり今日のトライは1本だけ
明日はもう少し自分も登ろう
クライミング中精神的に余裕がなくなることが目下の矯正事項であるタクミ。
でも、やる気は満々なところが良い点だ
今日は10dにチャレンジした
が、大きく動かなければならないような個所ではどうしても行き詰まってしまう。
パートナーのコーヘイに「止まっちゃダメだ~
飛べっ
」と何度言われても動けない
私も「コーヘイの言うことはある意味正しいよ。大きく動かなくてはいけないところは気持ちを入れて思い切って動くことは必要だよ
」と口をはさんだ。
意を決したタクミは思い切って次のホールドに飛びついた。足が宙に浮いたが次のホールドをしっかりキャッチ
「ひ~
コワイ~
」と言いながらもトップアウトできた。
これで少し自信がついたタクミは、そのあと10cと10dもオンサイトした
明日は東京都岳連の強化練習会に参加するために今日で早退するコーヘイは、この壁にある中で最も難しい課題ばかりを拾ってオンサイトトライ。
今日は昨日取りこぼした11後半(ここにあるルートはこれが最高グレードだった)の2本をレッドポイントした
ここのところルートクライミングが不調でずっと苦しんでいるたけくん。
今日も苦しいトライが続いた。
A面を何を使ってもOKでもトップまで行けない
少し遠く、確実に次が取れるかどうかが不安な個所がどうしても越えられないのだ
でも、普通の子ならとっくに諦めているはずの時間を過ぎても粘り続ける。
自分で納得できないことはとことん粘る。この姿勢はなかなか良い。
が、何度トライしても同じやり方を繰り返し、同じように次が取れない。
仕方ないので「次の子が登れなくなるから交替ね」と下りてもらうが、汗と涙でぐちゃぐちゃ。。。
今日はこれを繰り返した。
このままではまずい。何とか乗り越えてもらわなければ。
明日はどのように声かけをすべきか???
みんなが熱いトライを繰り返すので、12時を廻ってしまった。
慌てて撤収
一日目の練習タイムはこれにて終了
~続く~

ロープが結べない子のロープを結んであげたり、安全面のチェックをしたり、ビレイ技術がしっかりしている子は他の子をビレイしたりしなければならないのだ

でもそれは自分が登ることと同等か、またはそれ以上の勉強となるはずだ。
彼らを信頼してまかせると責任感が湧いてくるようで、その経験によって安全面への注意深さが身についてくる。
何かあってはいけないので、私もそれとなくチェックは怠らないようにしているが。
また、他の子どもたちを激励したりアドバイスしたりすることで、自分が登る時もそれが自分自身への指針となるようだ

つまり、他者への働きかけは「心の構え」となって自分自身へ帰って来るのである。

チームの子どもたちの中では、ユキちゃんの積極性が目立った。
10cをオンサイトし、11aにもチャレンジ

以前には考えられなかったことだね

協調性のあるしいちゃんはビレイをたくさん手伝ってくれたが、その分自分が登る時間がなくなり今日のトライは1本だけ

明日はもう少し自分も登ろう

クライミング中精神的に余裕がなくなることが目下の矯正事項であるタクミ。
でも、やる気は満々なところが良い点だ

今日は10dにチャレンジした

パートナーのコーヘイに「止まっちゃダメだ~



私も「コーヘイの言うことはある意味正しいよ。大きく動かなくてはいけないところは気持ちを入れて思い切って動くことは必要だよ

意を決したタクミは思い切って次のホールドに飛びついた。足が宙に浮いたが次のホールドをしっかりキャッチ

「ひ~



これで少し自信がついたタクミは、そのあと10cと10dもオンサイトした

明日は東京都岳連の強化練習会に参加するために今日で早退するコーヘイは、この壁にある中で最も難しい課題ばかりを拾ってオンサイトトライ。
今日は昨日取りこぼした11後半(ここにあるルートはこれが最高グレードだった)の2本をレッドポイントした

ここのところルートクライミングが不調でずっと苦しんでいるたけくん。
今日も苦しいトライが続いた。
A面を何を使ってもOKでもトップまで行けない

少し遠く、確実に次が取れるかどうかが不安な個所がどうしても越えられないのだ

でも、普通の子ならとっくに諦めているはずの時間を過ぎても粘り続ける。
自分で納得できないことはとことん粘る。この姿勢はなかなか良い。
が、何度トライしても同じやり方を繰り返し、同じように次が取れない。
仕方ないので「次の子が登れなくなるから交替ね」と下りてもらうが、汗と涙でぐちゃぐちゃ。。。

今日はこれを繰り返した。
このままではまずい。何とか乗り越えてもらわなければ。
明日はどのように声かけをすべきか???
みんなが熱いトライを繰り返すので、12時を廻ってしまった。
慌てて撤収

一日目の練習タイムはこれにて終了

~続く~