ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

三幸製菓のお煎餅

2022-02-21 08:28:23 | 雑感
新潟の製菓会社、三幸製菓の工場が火事になったと知り、
応援しようという気持ちに駆られ、
スーパーで同社のお煎餅を何袋か買ってきた。

その後の調べで、同社では過去に何度も火事が発生していたこと、
消防法上指摘された点が改善されないままになっていたことなどが分かり、
この会社を応援してよいのか、少し疑問になってきた。

買ってきたお煎餅の袋を見たら、
火事になった荒川工場で作られた製品だった。
お亡くなりになった方が作ったお煎餅かもしれないと思うと、
とても厳粛な気持ちになった。
 
ニュースで初めてお名前を拝見した被害者の方々と、
自分の手元にあるお煎餅が繋がっているのは、
とても不思議なことに思えた。
お煎餅は居住まいを正して、美味しい緑茶とともにいただいた。

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ミジンコの育毛レポート

2022-02-17 14:23:12 | 雑感
現在進行中の育毛ミッションについて、対談形式でお届けします。

育毛の妖精フサフサ(以下フサフサ):
11月から使い始めたプリンセスの育毛剤(過去の記事はこちら→育毛剤デビュー)、
最初の1本目を使い切りました。
ズバリ、効果はいかがですか?

ミジンコ:
残念ながら、毛は増えていません。増える気配もありません。
せっせと塗り込んできましたが、報われない努力だったようです。

フサフサ:
チラシによると、毛が増えなくても、
髪が太くなったりコシが出てきたり、
白髪が減ったりするそうですが。

ミジンコ:
残念ながらそれもありません。
不毛地帯は不毛地帯のままで、地肌は白くつるつるのままです。
ぶわっと生えるひよこの育毛剤に変えた方がいいのかな。

フサフサ:
髪が多少、膨らんだようにも見えますが。

ミジンコ:
それは育毛剤の効果というより、シャンプーを変えたせいだと思います。
今までのエクストラダメージケアのシャンプーを使うと髪がぺちゃんこになったのですが、
ぺちゃんこフリーのシャンプーに変えたら、髪が空気をはらんで少し膨らみました。
濡れると元に戻ります。

フサフサ:
そうすると、育毛剤を使い続ける必要はあまりないかもしれませんね。
まずは半年続けてみてくださいと説明書にありますが。

ミジンコ:
はい、まさに今そのことで悩んでいるんですよね。
育毛剤、続けるべきか、止めるべきか。
このままお金を払い続けても、生えてくるとはあまり思えないんですよね。
寒さのせいか、地肌の血行が良くなってる実感もないですし。
春になったら生えてくるんでしょうか。

フサフサ:
同世代の女性の育毛事情について、知りたいところですね。

ミジンコ:
それはなかなか、気軽にできる話題ではないですよね。
ただ、最近、他人の頭に自然と目が行くようになりました。

フサフサ:
といいますと。

ミジンコ:
電車に乗ると、座っている方達の頭頂部がよく見えますよね。
また、下りのエスカレーターは、恰好の観察場面です。
眼下に頭頂部が連なって見え、まるで頭頂部の陳列棚のようです。
観察して思ったのは、女性も歳を重ねると、
皆、髪が薄くなっているということです。

フサフサ:
髪が薄いのはミジンコさんだけではなかった。

ミジンコ:
そうです。これは誰しも避けることのできない自然の摂理なのです。
そうすると、育毛剤にすがって無駄な努力をするのではなく、
禿げるに任せるのもまたよしと思えるようになりました。

フサフサ:
煩悩がまた一つ消えましたね。

ミジンコ:
そうです。私はまた一つ悟りを開いたのです。
とはいえ、2本目を買ってしまったので、なくなるまでは使おうと思います。
もしかしたら毛根が冬眠中で、春になったら目覚めるかもしれないし。

フサフサ:
つくしのように毛が生えてくるかもしれませんね。

ミジンコ:
ワカメやヒジキをもっと食べるのもいいかもしれません。
春になったらまたレポートします。

フサフサ:
楽しみにしています!

(つづく)

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神様の孤独

2022-02-15 09:10:56 | 仕事
私はこれまでの人生で何度か、目が覚めるほど賢い人に遭遇したことがある。
マツコ・デラックスさんによると、人が自分の力を上回る人に出会ったときに取る行動は、
こき下ろすか崇め奉るかの二択だそうだ。
叩いて自分より下だと思い込もうとするか、
戦意喪失して礼賛するかのどちらかということらしい。

私にとって、聡明さは美しさとほぼ等しく、
賢い人に接すると、精緻なアラベスクを目にしたときのように体が震える。 
思いがけず神様に出会ってしまったような感動がある。

以前の職場の上司が、神様のように賢い人だった。 
私はその人の下で働いていると、自分がサルかチンパンジーになったように感じた。
努力してもたどり着けない次元があるということを、
私は肌身で感じることになったのだ。

凡人の私が神様の力を説明するのは難しいのだが、例えばこういうことだ。
普通の人ならAだからB、BだからCという風に論理を展開するところ、
その人は一足飛びに、AだからDでHだみたいな話し方をする。
聞いている方は何が何だか分からない。

取りあえずメモをして持ち帰り、後からじっくり検証すると、
その人が言っていた通り、AからDを経由してHに至る道筋がようやく見えてきて愕然とする。
額に汗が滲んで足が震える。
その人にとっては自明のことが、私は時間をかけて順を追わないと理解できない。
脳の規格が違うのだ。

その人の神がかった頭の良さは、仕事仲間の間でも評判で、「神」とか「天才」とか言われていた。

一方で、私は別の意味で驚いたことがある。
入社して間もない新人が、「あの人、本当にできるんですか?私には抜けてる人にしか見えないんですけど…」とコメントしていたことだ。
その新人によれば、その人のメールには誤字脱字が多いし、
連絡の抜けも多いと言うのだ。
事務方のサポートがあってようやく成り立っているということらしい。

新人が言っていたのは、いわゆる事務処理能力の正確さということだと思う。
いやいや、そういうレベルの話じゃないんだよと私は思ったが、黙っていた。
こう書くといかにも偉そうだけど、私はそのとき、人のすごさというのは、
ある程度、評価する側にも力がないと分からないということを学んだ。

山の上から下の景色を眺めることはできるけれど、
麓から頂上を仰ぎ見ることはできない。

新人には失礼だけど、そう思った。

自分がチンパンジーに感じられるのは惨めだけれど、
逆に神様の方は、周りがチンパンジーだらけで孤独を感じるのではないかと思うことがある。
チンパンジーばかりで話が通じない。本音を言うと嫌みだと言われる。
好きになった人が、話してみるとやっぱりチンパンジーだと分かって落胆する。
これはこれで大変そうだ…。

ちなみに、その神様のように賢い人は、
周りに理解されずに孤独で地味な人生を送ったかというとそうではなく、
ニューヨークのウォール街で成功し、
今はプール付きの豪邸に住んでいらっしゃいます。

神様の心配をする必要はなかった。


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犬に好かれる

2022-02-14 18:34:25 | 雑感
街を歩いていると、散歩中の犬によく出くわします。
私は犬好きなので、ついつい、犬をじっと見てしまいます。
犬も私の視線に気付くようで、しっぽを振りながら寄ってくる犬が少なくありません。
(寄ってくる犬は大型犬が多い気がします)

私は大抵、犬を見ながら、「かわいいね、かわいいね、よしよし」と心の中でつぶやいています。
不思議なもので、マスクで顔のほとんどが隠れているのに、犬は私の心の中を読み取ることができるみたいです。

私はこんなときのために、ポケットに犬が好むジャーキーなどのおやつをしのばせておきたいのですが、
見知らぬ人が餌をあげると、飼い主さんが心配すると思うので、やめています。

飼い主さんは、犬が私に近付くのに遠慮して、「すみません」と言いながらリードを引っ張ります。
私と犬は名残惜しそうに見つめ合いながら離れていきます。

犬とすれ違うほんの短い間の出来事ですが、犬と心が通じているようで、嬉しくなります。
触れなくても、言葉を交わさなくても、通じ合うことができる小さな奇跡を楽しんでいます。
 

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真実を映す鏡

2022-02-12 15:43:48 | 雑感
私は勤務しているクリニックで、患者さんの心理検査を担当しているのですが、
ときどき、医師から、検査中の様子を撮影して欲しいと言われるときがあります。
検査結果の数値を見るだけではなく、患者さんがどのように検査に対応しているのか、目で見て確かめるためです。

前回、撮影したのは、1年以上も前でした。
私は久々にビデオカメラをセットして、検査の様子を撮影しました。

医師に映像を渡す前に、自分でもパソコンの画面でチェックしてみました。
毎回、撮影をするときはそうなのですが、(患者さんには悪いのですが)私はつい、患者さんではなく、自分自身を見てしまいます。

そして、「うわー、太ってるな」「これはひどい」など、自分の容姿に心の中でツッコミを入れています。自意識過剰でしょうか。

今回は、久々の撮影ということで、私にはちょっとした期待がありました。
前回に比べて大分痩せたので、私は映像上も、美しくなったのではないかという思いがあったのです。

ドキドキしながら映像を見ましたが、そこに映っていたのは、このうえなくダサいおばさんでした。言葉一つで形容するなら、「もっさり」という言葉がぴったりでした。私はこの日、お気に入りのイヤリングをしていましたが、確かにそのイヤリングは、もっさりした髪の間に、だらしなくぶらぶら揺れていました。残念ながら、そのおばさんは、私だと認めざるを得ませんでした。私は膝から崩れ落ちるほどショックを受け、しばらく立ち直れずにいました(患者さんごめんなさい)。

このおばさんを見て恋に落ちる人は、世界広しといえども、一人もいないだろうと確信が持てました。私は何を夢見ていたのだろう。。

私は間もなく50代を迎えますが、やはり、少しでも美しくなりたい、いや、せめて少しでも垢抜けていたいと思いました。「女を忘れない」という言葉はいやらしくて嫌いですが、少しでも小奇麗な人間でいたいと思います。それは、人の気を引くためではなく、自分自身のためです。自分の容姿に少しでも満足できれば、その日一日、自信を持って、楽しく過ごせるからです。

誰のためでもなく、私自身のために。
お洒落の努力を怠らず、綺麗になりたいと思います。

 
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