ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

私の愛犬

2020-10-11 14:36:39 | 雑感
先日、久し振りに実家に戻りました。
17歳になる愛犬、ぷうに会うためです。

このところ、ずっと具合が悪いと聞いていたので
命があるうちに会っておこうと思ったのでした。

覚悟はしていたのですが、ぷうは予想以上にボロボロになっていました。
ふっくらとしていた面影は失われ、骨と皮だけになって寝ていました。
体重は元気だったころの半分以下になってしまったそうです。

ぷうと思い出の写真を撮ろうと思っていましたが
とてもそんな気にはなれませんでした。

そんなぷうですが、ときどき、足をバタバタさせて起き上がろうとします。
父はぷうを日の当たる屋外に連れていき、
ヨロヨロと歩くぷうを支えて散歩をさせようとします。

街行く人は、骨と皮だけになった生き物が路上で震えているのを見て
目を丸くしています。
私も、こんな動物が道を歩いているのは見たことがないと思いました。
ぷうを見世物にしたくない、すぐに人の目につかないところに連れていきたい、
そんな思いでいっぱいになりました。

でも、一緒に見ていた夫は、別の感想を持ったそうです。

 生きようとしている。
 自分の足で、歩こうとしている。

自分はまだ生きるぞ!という、強い意志を感じたそうです。
確かにぷうは、震えながらも、一歩一歩、歩こうとしていました。
父はその思いを受け止めてあげていたのだと思います。
人からどう見られるかは気にせずに。

残念ですが、ぷうが虹の橋を渡る日は、そう遠くないでしょう。
生後1か月で我が家に来て、家族みんなにかわいがられたぷう。
最期まで大事に扱ってもらえたぷう。

本当はずっと一緒にいたい。
ごめんね、ぷう。それができなくて。

離れていても、愛しているよ。
心はすぐそばにいるからね。
心はずっと、ぷうのそばにいるからね。


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