風邪を引いた。
咳が止まらないので、菌拡散防止のため、マスクをつけている。
今日は職場にもマスク姿で出勤した。
マスクをつけていると、顔の周りが息でほんわか温かいし、
顔を隠すことで、人と接するときの緊張がいくぶん和らぐ気がする。
何もつけない素顔のまま人と接するより、
マスク一枚隔てた方が、安心感がある。
ついたてを立てて、人と話すようなものだからか。
マスクが自分に安心と自信を与えてくれる。
これからは積極的にマスクをつけて職場に行こう。
でも、このマスク効果の恩恵を受けられるのは、
顔に自信のない人限定かもしれない。
・・・自分で書きながらジワジワとダメージがしみてきた。
そこでより深く考えると、
マスクをつけて安心するのは、
自分の顔を世間に晒さなくて済むのもあるが、
より正確に言えば、
自分の表情が容易に読み取られないようになるからのように思う。
私たちは外で、本心が露わにならないように、
様々な仮面をかぶっている。
「こいつムカつく」と思っても、顔は笑顔だったり、
本音を押し殺してお愛想を言ったり。
そういう演技をしているときの不自然な顔を
マスクは優しく隠してくれるのだ。
マスクをつけると気が楽なのは、
きっとこのせいだ。
そうと分かったら、これからはマスクをもっと活用しよう。
元気のないときにマスク。
嫌な人と会うときにもマスク。
マスクがきっと守ってくれる。