私は一日中何かと忙しく(?)動いており、妻も足腰の痛みに耐えながら
家事に勤しみ、庭の花などの手入れにも余念がない。
今年予想だにしなかった数多くの花を咲かせ大活躍だった「月下美人」にも
お疲れ様の手当をしたり、ホームセンターで買ってきたトマトやキュウリの
苗を植えたりで結構忙しく動き回っている。
忙しそうな妻は家の中でも友人知人宛てに絵手紙や手紙を書き、
そして現在閉鎖中の公民館の絵手紙教室のカリキュラム作成など
根気強くやっている。
そんな中、現在は茨城に住んでいる絵手紙仲間の一人にも書き始めた。
彼女はご主人の介護のため4年ほど前に教室を辞めたが以後もずっと
交流が続いており、なかなか会えない状況になってからもお互い常に
安否を確認しながら絵手紙と電話で連絡し合っていたのだが・・・・
最近はタイミングが悪いのか電話も通じず、絵手紙の返信もないようだ。
ご主人の体調の変化など予測されることも多く妻は心配なのか上を
見上げるように顔を上げては下ろし筆もなかなか進まない様子。
茨城在住の彼女は宮城県出身でやはり故郷や東北への想いや故郷と
その文化を大切に・・・という感情は人一倍強いのかもしれない。
妻は一旦筆を止めて彼女からいただいたものを傍らに引き寄せ、その中の
『中尊寺黄金秘宝展』という写真と解説書のついた本を開き、図版のいくつもの
仏像をゆっくりと見始めた。
中尊寺ということなので岩手県だが奥州を愛する彼女からの大切な贈り物である。
奥州平泉文化の全貌というサブタイトルがついており図版の解説がまた
興味をそそるようだ。
我が家は代々浄土真宗だが私は無信仰、無宗教で通している。
神の存在には疑問を持ちつつ肯定も否定もしないつもりだが、神社、仏閣、
仏像や彫刻には関心も強く、その素晴らしさには常に感動するのである。
したがって妻と共に美術館などへ訪れる機会も多いが茨城の彼女から
仙台市博物館の資料などを送っていただいたことを思い出した。
いただいた小さなパンフレットを見ただけでも心が動いたが仙台市博物館や
宮城県美術館へは是非行ってみたいと思う。
今頃は再開館しているだろうから・・・そのためにも一刻も早いコロナの
収束を・・・そして終息を・・・。
すぐに行けるかどうかはわからないが伊達政宗やその命を受けて太平洋、
大西洋を渡った支倉常長に想いを馳せると科学や技術がまだまだ未熟な頃に
生きた人たちの心の大きさ、強さが重く伝わってくるようだ。
仙台については色々な思い出がぎっしりと詰まっている。
会社勤務の頃には大勢の宮城県出身者にも巡り会ったし、今も年賀状や
メールで交流を続けている後輩達もいる。
余談だが美人も多かったと思う。
さて、仙台の話になると尽きないが私の長文に否定的な声もあることから
今日はこの辺にしてこの続き(第二弾)は明日にしよう。