我が家の近くに一年中、庭が花でいっぱいの家がある。
(過去にも私のブログで時々登場しているが・・・)
かすかに春を感じる頃から次々といろんな花が咲き始め、5月に入ると
何種類かのバラも勢いよく咲き、2階のベランダ近くまで伸びて広がった枝には
例年にない大きな花が塊のようになって下方の小さい花々を見守るように咲き、
も大小様々なバラが庭を一段と明るい雰囲気にしているようだ。
その家には本当に数え切れないほどの花があり私たちの目を楽しませて
くれている。
少し前まではバイかウツギ(梅花空木)とバンマツリがブロック塀の上から
顔(枝)を出し、バイカウツギのあの清楚な白と、紫からやはり独特の
白へ変化するバンマツリの花の爽やかな香りが降り注ぐような感じだった。
最近はあの独特の形ときれいな濃い紫とも青とも言える花をつける
「メドーセージ」も元気よく挨拶をするように揺れている。
バラと同じ頃から勢いを増したペチュニア(サフィニアかも?)が庭への
入り口付近に溢れるように咲いている光景も明るく華やかで心を
和ませてくれるようだ。
私にはペチュニアとサフィニアの違いはわからないが、サフィニアは
サントリーがペチュニアを品種改良したものである・・・と聞いたことがある。
その家の脇の道路(歩道)を歩き、向こう側へ渡ろうと縁石を超えようと
した時に縁石とアスファルトの狭い隙間から這い出たようなピンクの花が
目に入った。
花の色、形はその家の入り口付近のものと同じに見えたのでおそらく
風か雨かによって飛んだ種が本当に狭い隙間で生き延びて健気にも
花を咲かせたのだろうと思うとその生命力に驚くとともに、一人では
生きていけない人間の弱さのようなものも感じた。
その花を引き抜いてより安全な仲間たちのところへ・・・と一瞬考えたが、
抜こうとするとちぎれてしまうかもしれないと思い、そのまま安全に小さな
命を全うするようにと願い、家に向かった。