最近、我が家の庭に小鳥たちの姿が見えなくなった。
マンションの狭い庭なので窮屈であり、餌となるものも少ないとはいえ
小鳥たちを見る機会があまりにも急変(激減)したのは何故か?・・・。
頻繁にきていたムクドリもほとんど姿を見せない。
コロナウィルスにより自然界に何か異変が?・・・と突拍子のないことまで
頭に浮かんでくるがそんなことは無いはずだし・・・。
花の蕾を食べ、蜜を吸い、木に巣くう虫や昆虫にも・・・・そうそうあの
大きな蝉にも手を出す食欲旺盛なヒヨドリの姿も見かけない。
昔は渡りがあると言われたヒヨドリも今は留鳥だと聞いているが・・・・。
今は、時々雀が1、2羽でやってきてしばらく芝生の中やテラスの
レンガの上を歩き回るとすぐに立ち去ってしまう。
そんな毎日がずっと続いていたが、昨日曇り空の下から2羽のムクドリが
急降下で降りてきた。
少し慌てたような様子で一羽は芝生のフェンスの下から右側の
隣家へ・・・もう一羽は庭の真ん中で芝生にくちばしを突っ込んでいたが
何かに気づいたようなそぶりで同じように左側のフェンスをくぐり、
隣家へ・・・・その後30秒ほどで二羽とも再び我が家の芝生に戻り、
何もせず物干しに飛び移ったかと思うと、お互いが相づちを打つような
仕草で勢いよく飛び去ってしまった。
ほんの短い時間だったが久しぶりの訪問者(?)に息を殺してその様子を
見ていた私たち夫婦の方が珍しい光景かもしれない。
夕刻前、新潟の義理の妹に宅配便を送るためエントランスから外へ
出るとマンションの入り口近くのメタセコイアから「オナガ」が飛び立ち、
スキンヘッドの私の1メートルぐらい上をすう~っと地上と平行に
10メートルぐらい進むと急に上昇し、電線上に止まったその姿は
私をじっと見ているように思えた。
もしもそう(私に注目)だとしたらあのオナガはなにを考え、或いは
なにを思ったのか・・・。
誰にも文句を言われる筋合いのないこのスキンヘッドと私の奇人、変人、
暇人といわれる所以を見抜き、あの元議員のように『このハゲーッ!』と言わん
ばかりにオナガはおちょくっているつもりなのか・・・
いやいやそんなマイナス思考的な事は私らしくない・・・あのオナガは
小鳥たちの訪れを待つ私の気持ちを察して頭のすぐ上を飛び、電線上から
『みんな元気だよ・・・そのうち大勢で訪れるよ・・・』と言っているのだろうと
思うことにした。
こんなことを他人(ひと)に話すと誰もが何を言ってるのだ・・・鳥は何も
考えず飛んでいるだけだよ・・・やっぱり暇人だな、と呆れ顔で言われるだろう。
日常の生活ではお金をはじめ何事にも余裕があるわけではないが
『お金がないのは悪いことではないっ・・・』と強気の発言だけは
相変わらず言い続ける私なのだから確かに奇人、変人の部類に入るかも
しれないがそれが私であり、変わりたいとも変わろうとも思わないのも
個性かもしれないと一人納得の境地。
とにかく昨日は久々にムクドリも見たし、思いがけずオナガにも会った。
そう思うだけでもコロナ報道で明け暮れるような毎日の中で少し気持ちが
ほぐれるような気がした。
外出時のマスクや不要不急の外出は避ける・・・手洗いの実行などにも
慣れた生活で決してコロナに振り回されているわけではないが
時々は・・・これでいいのか?・・・と考えることもある。
そんな時に花や小鳥の姿を見ると気持ちが和らぎやっぱり前を向いて
歩こうと思うのは自分が健康であるという意識を持っているからかもしれない。